犬でもわかるロケットの話#1 ロケットはなぜ飛ぶのか。
こんにちは。新連載コーナースタート。巷では難しいと思われているロケットを「犬」でも分かるように解説します。
犬 としたのは馬鹿にしてるわけでなく。はじめて宇宙へ行った動物が犬だからです。
それでは本題。
キーワード 反動
そもそもロケットはどうやって大気中から真空中へ飛び、宇宙空間を飛行するのか。
その原理を説明するのにつかわれるのが 風船 だ。まず、空気を入れてパンパンに膨らんだ風船がある。この風船はもちろん栓をしてある。これが図1の状態だ。
風船の栓を外したとする。そうすると、勢いよく風船は前に飛んでいく。風船は、風船から出た空気の反動によって、噴き出された向きとは逆の方向に進むのだ。もう少しかみ砕いてみよう。図2を見てほしい。
風船の中にあった空気は青い矢印で表してある。一方風船の進む方向は赤い矢印。つまり、青の矢印の反動で赤の矢印方向に進むということだ。
ここで「反動」とは。反動とは、どこかに力を加えたときに押し返される力のことをいう。例えば、椅子に座った状態で机を押すと椅子は後ろへ下がるという状態だ。
この反動による力のことをロケット用語では、推力という。推力はロケットの能力を決める非常に重要な要素。宇宙へ運ぶ荷物(人工衛星)の用途によって変わってくる。
まとめ
①ロケットは「反動」によって飛ぶ。
②風船が飛ぶ原理と一緒。
③反動による力のことを 推力 という。
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