見出し画像

アトラス彗星 久しぶりに彗星現る

ここ1ヶ月ぐらいの出来事です。Twitterに「アトラス彗星」という聴き慣れない彗星の名前が頻繁に出てくるようになりました。専門家の方のツイートによると、5月くらいに非常に明るくなるのではないかという予想があります。そこで、今回は「アトラス彗星」についてわかっている事を書いてみます。

1・アトラス彗星とは

実は、昔から見つかって軌道も詳しくわかっていた彗星ではありません。2019年12月28日に発見されました。かなり最近です。2019年に発見された最後の彗星です。

ところで、「アトラス」ってどういう意味でしょうか。ATLASという英語表記になるのですが、「小惑星地球衝突最終警報システム」の略語なんです。このシステムは、ハワイ大学が開発し、NASAが設立した小惑星の観測設備のことを言います。

こんな大それた名前を聞くと、もしかしたらこれを思い出すのではないでしょうか。

画像1

有名な映画「アルマゲドン」ですね。

2・アトラス彗星の明るさ

実は今も多くの研究者やアマチュア観測家の方々によって観測されています。Twitterで「アトラス彗星」と観測すると、その写真が出てきます。

研究者の方々の予測だと、今年の5月ごろに2等星ぐらいの明るさになるようです。ただ、彗星の明るさ予測は非常に困難かつ不安定なので、意見が異なったり、実際には違う観測結果が得られたりすることが多いのです。もう少し待てば、詳細な予測が出ると思います。

ここで話はそれますが、「等級」について。

星を地球から見た時、どのくらい明るいかを表す単位を言います。この概念を作ったのは、なんとなんとなんと古代ギリシャのヒッパルコスという学者。こんなにも早くから基準を定めていたなんて、驚きです。

画像2

予測で、アトラス彗星は2等級くらいと言われていますが、明るい方から1、2、3等級と続いていきます。1等級の明るさの星は、オリオン座の近くに見ることができる「リゲル」や今年世間を騒がせた「ベテルギウス」が挙げられます。

では、満月や「宵の明星」や「明けの明星」で知られる金星は何等級くらいなのでしょうか。

満月・・・・−12等級 金星・・・・・−4等級

1等級よりも明るい星は「ー」が付くのです。

3・アトラス彗星の見え方

東京では、北西の低空に見られそうです。まだ、肉眼で観察することは難しいですが、4月下旬から5月にかけて1等級、もしくはマイナス等級になることも考えられる今、ホットな彗星です。


まだまだ時間はあるので、予測結果を待ちたいと思います。余談ですが、大昔彗星が現れると、日食や月食と同じように、疫病や飢饉など不吉なことが起こる前ぶれとして信じられていたようです。(あれ??????嫌な予感が)




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?