タロットとは
僕はカードゲームが好きだ。
遊戯王に代表されるようなカードゲームは状況によって面白さが変わる。
カードゲームの話はまたいずれ書くとして、今日はタロット占いについて書きたいと思う。
いくつかの記事を読んで頂いた方ならすでにご承知だと思うけど、僕は本が大好きである。
だから興味を持った物は本で調べる性分である。そこで本を買いあさった。
カードに付属しているモノも含めるとこんな感じ。
中でも気に入っているのはタロットバイブルという本。
だんだん怪しさが増して来ただろうか。
ではなぜタロットに興味を持ったのかを書くと、
本格的にタロットをしている人が聞けば怒るかもしれないが、カードゲームみたいで面白そうだから、である。
まぁ、タロットも元は遊戯用だったので、強ち間違ってるわけでもない。トランプとは違うがルーツは同じらしい。
あるお店でたまたまいろんな柄の物が集められていて、凝ったデザインのカードが急に魅力的に思えてきたのだ。
そこで、興味を持った僕はまず書店のタロットコーナーへ足を運んだ。
そこには様々な入門書や解釈本が並んでいた。手に取ってみると、どうやらタロットというものは人によって読み取り方が様々で深そうである。
まぁ、どんな占いもそうだと思うが、みんながみんな同じ答えを出すのなら職業としても成り立つはずがない。
ある人に占ってもらったらプラスのことを言われ、別の人に占ってもらったら全く逆のことを言われるのが占いだ。
当たるも八卦、当たらぬも八卦である。
タロットカード本のアマゾンレビューを読んでいて、なるほどと思ったのが、
初心者はカードの意味を英単語の意味のように一義的にとらえがちだが、実際は英英辞典のようにイメージを持つことが柔軟なリーディング力を育てるという意見だった。
なるほど、それなら英語を少しはかじっている僕にも思い至ることがある。
例えば、room の意味は何かと聞けば、初学者ほど『部屋」と答えるだろう。
しかし、英語をある程度勉強した人には、それはどういう場面で使うのかと考える慎重さがあると思う。
では、これを
で調べてみよう。
もちろん、
IN BUILDING : a part of a building that has its own walls,floor and ceiling
and is usually used for a particular purpose
といういかにもな説明が最初に載っている。
けれども、
SPACE : empty space that can be used for a particular purpose
POSSIBILIITY : the possibility of sth existing or happening
というのも載っている。これらは日本語に訳せば、それぞれ「空間」や「余地」となる。
しかし、訳語を覚えていてはキリが無い。だから僕の場合は、何かのスペースというイメージを持っておいて、それが建物の中なのか、場所なのか、頭の中なのかを状況に合わせて想起するようにしている。
trainは常に「列車」とは限らない。a train of thought と言えば「思考の流れ」のことである。これは頭の中にマインドマップのような思考の貨物がいくつもあって、それが列車のように連なっているイメージだろう。
であれば、タロットカードではどうか。
例えば、大アルカナカードの一番目と言えば、
このカードの一般的なイメージをこちらの本から引用すると、
始まり、未知、開拓、個性、独創的な考え、自由、冒険、好奇心、可能性、無邪気である。
これは正位置での解釈なので、逆さ向きになると意味も変わる。
ではもう一度、このカードをじっくりと眺めて頂いて、あなたがカードからどんなイメージを抱くか想像してみてほしい。
そう、これはあなたのリーディングテストなのだ。ちなみに大アルカナとは22枚のカードの事でタロットと聞いて誰もが思い浮かべやすい絵柄は大体こちらにあたる。
では、今度はこちらの本から、僕の想像も加えてカードのイメージを引用してみよう。
若者は旅をしているようだ。足元には崖が迫り、ごつごつとした岩肌が足の裏を刺激する。擦り切れた袖口、どこか宙空を見ている眼差し、最低限の荷物、犬が吠えている。
これらはマイナスのイメージをもたらす要素としてとらえられる。
しかし、よく見ると靴には傷一つなく、一輪の花を持つ余裕さえある。太陽は若者の未来を暗示するように輝き、犬は崖への注意を喚起しているようだ。
という風にプラスのイメージにも取れるのだ。
えっ、崖はどう考えてもマイナスだって?
をめくってみると、
ほらね。試練はチャンスととらえることもできる。
どないやねん!
けれども、どうとでも読めるのが面白いのではないだろうか。
例えば、このつまらないブログも面白いと思えば面白いのだ。ちなみに白犬の尾も白いだ。
ところで、タロットにはいろんな占い方がある。
占いの形式はカードの置き方によって違う。それをスプレッドと言う。
そして、各カードはそれぞれのカードのつながりで全体から意味を汲み取る。
これも言わば、一義的な単語の訳に縛られず短文のつながりから長文の意味を取るのに似ている。カードのつながりから物語を紡ぎ、時に未来の結果から現在や過去の意味を解釈し直し、引く度に重ねた経験を基にカードに深みを与える。
カードに対するイメージは言わば基礎力だ。それが無ければ長文は読めない。
つまり、そういう解釈の幅が面白いと思ったのだ。
だから未だに占いそのものについては懐疑的だ。それよりむしろ想像力を養うツールとして興味がある。
ただ、状況に合わせていろんな読み方をあてはめるとなかなか当たってるようにも思える。
こちらの本は初心者の僕にはかなり丁寧で面白かった。
そこでとりあえず解釈の幅を一番勉強させてくれそうな『タロットバイブル』に
いろんなキーワードを集めて少しずつ読むことにしている。
キーワードはあくまでイメージ。覚えることが主眼ではない。また、カードには一般的な解釈のワードがあるにはあるが、自分が感じたように読めばいい。
きっとあなただけの楽しみ方があるはずだ。ちなみに僕は、初心忘るべからずという意味で愚者が一番好きなカードであることも付け加えておこう。
少し長くなったので続きはまた明日。
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