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オンラインサロンとサークルの難しさは似ている

まず先に言っておくと、僕自身はオンラインサロンやnoteのサークルを運営してはいません。

誰かのサロンに入ってもいません。

ですが、noteのサークルにはいくつか入っています。

じゃあなぜタイトルに関して語るのかと言うと、最近僕は西野亮廣さんのVoicyをかなり聞いているので、彼がオンラインサロンの難しさについて語っているのを聞き、なるほどなぁと思ったからです。

オンラインサロンというと、ファンを集めてお金を稼ぐとか何かの学びのために情報を共有するというイメージがあります。

極端に言えば、うまいこと勧誘して課金させちゃおうというあまり良くないイメージもありました。

特に4年前に西野さんが始めた時は、宗教なんじゃないかという批判が殺到し、ほとんどの人が糾弾側に回りました。

ところが、彼が成功を収めると手の平を返したようにみんなこぞってサロンを始め出しました。

今や彼を散々叩いたマスメディアもその成功の秘密は何か?について取り上げる論調です。

サロンを始めた当初はいい。しかし、いつまでまやかしが通じるか。

もし、大した情報が得られなければ人は離れる。

そりゃあ、本田翼ちゃんとかガッキーだったら、たまにつぶやく程度でも十分だろう。いわゆるファンクラブはそういうもんです。何を発信しても、本人に興味があるからやっていける。

しかし、名も無い人が始めるとそうはいかない。

その人の何かが見えてこないサロンはすぐに退会につながる。

会員メンバーが減ると、自然サロンに注ぐ力が減る。けれども、お金を払っている人がいる限りやめるわけにはいかない。

入会者数が伸びていく時は楽しくて仕方がないから、モチベも上がる。

でも、たとえ会員メンバーが最後の1人になったとしても簡単には閉じにくいものだ。

サロンに取られる労力や時間は何人であろうと同じだ。

だから西野さんは、始めるなら期間限定で終わりを考えておいた方がいいと言う。日本最大級でこれまで誰も経験したことのない規模のサロンを経営する彼は、経営にとんでもない労力を注いでいる。

毎日2000〜3000文字のビジネス記事を書き、大量のインプットを欠かさず、様々のプロジェクトに参加し、自身のエンタメに全身全霊をかけ、20時間近く働き続けて20年以上。とにかく努力の量が半端ない。


noteにサークル機能が追加され、しばらく経った。

興味本位で参加してみた僕は、ああ自分にはとても無理だと思った。

月額の有料記事と同じく、自分にはそこまでかける時間がとても無い。いや、時間よりも熱意の問題だ。

誰かを楽しませるために毎日と言わないまでも、それなりに時間をかけて記事を書いたり、企画をするなんて働きながらでは到底ムリだ。

もちろん、noteのサークル機能は月額有料記事に比べれば、もっと軽い感じで、その名の通りサークルなのだから金額設定を100円にして、少しだけ高い柵を設け、部外者が入らないように囲いをした仲間うちの茶話会にする使い方もある。

だから、参加する側なら気兼ねはない。自分が参加したい時にお茶をすすればいい。他の人のコメントを見るだけでも構わない。

しかし、自分が主催者側に立つとそれなりに気をつかうだろう。

西野さんのサロンの登録者数は今や5万6000人を超えて増え続けている。人数が増えるにつれ、月額1000円という金額がとんでもない資金力に変化する。

彼はそれをいろんな支援に向ける。夢を持った人、今の状況化で立ち行かなくなった経営者、そして自身の夢に。

レンタル会社が倒産した時は、リベンジ成人式を自腹を出して企画した事もあった。その行動に心を打たれた人が彼の元に集い、喜んで支援する。

そこには笑顔しかない。誰も自分が損だとは思わないのだ。

サークル継続のヒントもここにあるのかもしれない。

同じ志を持った人達が互いの夢を応援する理想郷。彼はそれを実現してしまった。

もしもサークルを大きくしたいと思うなら、自分が何をしたいのか情熱を感じさせることが先決で、高い入会費でお金を稼ごうという思いが見えてしまえば人は離れる。

時間は有限。相手の時間を大切にしないサークルは潰れていくか掲示板やチャットルームと化してしまうだろう。

西野さんは言う、一度手を抜いてしまったら二度目はないと。流している情報は役に立たなければ退会するし、もう十分だと思った人も退会する。つまり変動が激しい。

もし安定してやって行きたいのならば、夢に向けて努力するその人だけのストーリーを見せ続けるしかない。ストーリーとは成功だけを見せるものではない。挑戦して失敗した後でやって来るであろう成功の浮き沈みを期待するから応援したくなるのだ。

成功ばかりのお話なんて自慢話に過ぎない。僕は失敗を隠す人の言葉には重みを感じられない。

結局は人柄なのだろう。

僕のようなスライムはひのきの棒でペチペチされて、人がいない草むらに生息する方が気楽だ。倒しても経験値は大してないけど、弱い人間を見守るくらいはできる。

そんな珍しい生物の周りに人の輪ができれば、それがサークルだ。

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