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Exhilarationism

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グレアム・ハーマン 『関係性後のアート』 翻訳

Graham Harman: Art Without Relations まず、「非関係性の美学」という概念をここに提示したい。これは、今も影響力のある『関係性の美学』(1998年)を著したニコラ・ブーリオへの批判を意図したものではない。ブーリオが「関係性」と言う時それは、普段匿名的にすれ違っていた人間同士がレトルトスープを一緒に料理するなどして交流するように演出したもの、という意味を持つ。一方、私が対立しているのは、広義の関係性であり、それもアート史においては既に十分馴染

    • Oneohtrix Point Never - Again (2023)について

      この文章は書き殴りである。 0PNはポスト・ロックを、つまり「ジャンルの死」をジャンルとしてここで引用しているのだが、これは0PNの作品群においても初めての試みであり、また0PNが初めて未知の領域へ──参照可能な過去から追放され、現在へ、何も確定されていない荒野に放り出された瞬間である。その意味で、『サインフェルド』的な(典型的な)80'sの主流メディアのキメラである前作mOPNは、明らかに過去の断末魔を思わせるものであった。 とはいえ、かつて0PNが「現在」をサンプリング

      • 【翻訳】 Coil Manifesto (1983)

        The Price Of Existence Is Eternal Warfare 存在の代償は永続する戦争状態 COIL is a hidden universal. A code. A key for which the WHOLE does not exist. Is NONEXISTENT, in silence and secrecy. A spell. A spiral. A serpents SHt round a female cycle. A whirlw

      グレアム・ハーマン 『関係性後のアート』 翻訳