人の意見は聞かなくてもいい?
先日、ネットを眺めていたら、いまをときめく企業の社長のインタビュー記事に「実は、マーケティング調査とか、あんまりしてないんですよね」みたいなこと書いてあって、僕が、その昔カフェをやってた頃のことを思い出しました。
デザイン事務所がやるカフェだから、紙をイメージして、店内は真っ白にしよう。テーブルや椅子も白くして、料理とスタッフやお客さんの「色」が浮き出るようにしたら面白い。音楽は自分の持ってるレコードかけたい。メニューは、自分が食べたいものが基本。最新のデザイン雑誌が読めるようにしたいから、価格はそれ込みでちょっと高めにしよう。みんなが集まるサロンのような場所にしたいから店名はカフェサロン。みたいに、周辺のお店の情報とか、カフェ業界のトレンドとか、一切考えないでやってました。
飲食店なのに、白いインテリアなんてありえない!
レコードかけるなんて非効率。
自分たちが食べたいものだけ売るなんて顧客視点が足りない。
周りのお店と比べて価格が高すぎる。
店名が美容室と紛らわしい(笑)
デザイン会社が飲食店やってうまく行くはずがない。
みたいなこと、ブログに書かれたり、直接言われたりしました。
半年くらいはお客さん来なくて大変でしたが、その後はお客さんが増えて、流行りのカフェに。
そうしたら
飲食店なのに白いインテリアがおしゃれ。
レコードがかかってて味がある。
メニューがシンプルでいい。
ちょっと高いけど体験すべし。
店名が斬新。
デザイン会社が手がけるおしゃれカフェ。
みたいな評価をいただけるようになりました(笑)
オープンして、なかなかお客さんが来なかった頃に、色んな意見を聞いて、あれこれいじってたら、何がしたいのかわからなくなって失敗してたと思います。
自分で考えたカフェがうまく行ったことを自慢したいんじゃなくて、自分が本当にいいと思ったら、それを信じるって大事ですよということ。
たとえ失敗に終わるにしても、自分で考えたカフェで失敗する方が、悔いがないと思う。
マーケティングリサーチとかは大手に任せて、小さな会社やお店は「自分たちがいいと考えたり、面白いと思ってること」を信じてやって行けばいい。それは、お客さんからみたら「魅力」になるから。
この記事を書く前に、ふと思ったのは、じゃあ一生懸命美味しい料理を作ってお客さんに喜んでもらおうとがんばってるお店がうまく行かなかったりするのは何故なんだろう?ということ。
もう少し考えて、明日の記事に書くことにします。
お楽しみに。
では
今日もおもしろタノシズムで!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?