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運営が振り返る、新入社員にとって「本当に良い研修」とは何だったのか

こんにちは、XTechグループ / エキサイトで新卒採用&研修担当をしているなんぼです。

4月1日、グループ全体で16名の新入社員を迎え入れ、ついに2週間の新入社員研修を終えることができました!

今年の研修ですが、私が初めて採用から入社後の研修設計まで一貫して担当させてもらったというのもあり、個人的にかなり特別な回でした。

なので「自分が採用した学生たちが、社会人としてより良いスタートを切るためにはどうしたらいいのだろう」、「新入社員にとって本当に良い研修とは何なのだろう」ということをかなり時間を使って考え、最終的に本研修に至りました。

先週なんとか無事に研修を終えることができたので、振り返りでもしようかと思います。

研修の設計の仕方などの具体的な話は今回は控えますが、「運営としての思い」、「研修を経た新入社員は今後の社会人人生をどう過ごしていくのか」などが伝われば幸いです。

実践に限りなく近い研修

XTechグループの新入社員研修、今年は4月2日〜16日の2週間で開催したのですが、おそらくみなさんが想定している内容とはかなり違うんじゃないかと思っています。

名刺交換の仕方や電話対応ロールプレイ、座学でおこなう会社理解...などもあるのですが、メインの研修内容は「実践に限りなく近い」というのが弊社の研修のポイント。

その研修というのが「新入社員だけで2週間で、新規事業を立案する」というものです。

代表西條のこんな思いから始まった本研修。

例年「新規事業立案」のテーマを設定し、それに沿った事業を提案してもらうのですが、今年のテーマは以下に設定しました。

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テーマにかけた思い

これ難易度高すぎる気がしますよね...自分で設定しておきながら私もそう思ってます。

じゃあなんでこんなテーマにしたのかというと、ひとつは「彼らならできると思ったから」というもの。もう一つは、こちらをどうしても伝えたかったからです。

"前例のないことが頻発する激動の時代の中で、「自らの決断」で正解を切り開いていく重要性"

個人的な話にはなりますが、ざっと背景を。

● 私自身が、新卒1年目にワケあって挫折する

● それからいろいろな経験をさせてもらう中で「これからの時代や私が生きていく環境は、自分で成果を設定し、自分から必要な情報を取りに行き、自分で意思決定していかないと埋もれてしまうのだな...」ということに気づく

● もしそのことに早く気がづいていれば、「あの時もっとうまくできたかもしれない」「社会人としてより良いスタートを切れたかもしれない」みたいな負の気持ちが、少しは減っていたんじゃないかと後悔...

ということがあり、これから入社してくる新入社員には社会人人生がスタートするこのタイミングで「自らの決断」で正解を切り開く重要性を経験しておいてほしいと、常々思っていました。

「自らの決断」に自信をもつために

とはいえ、「自らの決断」が間違っている不安があるからこそ正解や答えを求めたりするというのは、原体験としても分かっていたことでした。

なので、自分の決断をより確かなものにするための「新入社員が今身につけておくべきおくべき考え方」を、代表西條が普段から話していることから汲み取り、繰り返しすり合わせをさせてもらうことで、最終的に下記2つに落とし込みました。

● 外部環境と接点を持ち、常に目を向けること
● 先の(未来の)成長のゴールイメージを持つこと

例年「XTechグループの新たな軸となる〜」というような社内目線のテーマ設定が多い中で、今回

● あえて”資金調達”という言葉を使ったテーマにした
● 審査員として現役VCの方を呼んだ

のは、「これら考え方の重要性を実感してもらう」という狙いがあったためです。

自ら学び関わり実践する研修

じゃあ「具体的にどんな研修だったのか?」については新入社員がnoteを書いてくれたので、そちらをご覧いただければと思います。

簡単に一部プログラムを紹介するとこんな感じです。

① 新規事業に必要なテーマごとの講義を開講
② 事業案の壁打ち / 相談の場を提供
③ 投資家 / 起業家 / 経営陣にプレゼンの機会を提供

研修を終えてみて

2週間やりきってみて「新入社員にとって、これが本当に良い研修だったのか」というのを考えた時、点数としては65/100点くらいかなと思っています。

良かったポイント

● 世の中がどう動いているかということに目を向けることができ、自分にとっての基準を持つことができた
これはテーマ設定のおかげだと思います。アイデアだけの事業案では成り立たないようなテーマだったため、自ら調べる / 情報を取りに行く / 比較対象や基準を作るなどの機会は例年より多く提供でき、情報感度やビジネス感覚を身につけるきっかけになったと思います。

● 人に協力を仰ぎ巻き込むことへの抵抗が減り、社内外問わず人脈を作ることができた
まず抵抗が減った要因として、限られた時間の中で判断材料や情報を集めるために、必然的に他者の協力が必要になり、人に頼るというハードルを越えられたこと。「意外と答えてもらえた」「怖いと思ってたけど親切だった」などの小さな成功体験を積むことができたことがあるかと思います。
今後困った時に頼れる人との繋がりを、このタイミングで作ることができたのはかなり良かったことだと思います。

● 与えられた大きなチャンスの中で、自分自身が熱狂できることに全力で向き合うことができた
弊社の良いところの一つとして、年齢や経験に関係なく良いものは評価するする考え方があります。「もしかしたら投資してもらえるかもしれない」「このまま事業任せてもらえるかもしれない」という無限のチャンスの中で、自分のやりたいことに向かって全力で挑戦できた経験は、これからの社会人人生の中で自分を突き動かすものになると思います。

● 基礎は大事だということを実感してもらえた
大きなチャンスと裁量を与えられた研修の中で、経営陣や現場社員から本質を捉えたフィードバックを受けたことで、自分たちがチャンスを掴むためには、基礎力をつけ着実に成果を出していくことが重要だと実感してもらえたかと思います。

良くなかったポイント

● ゴールへの意識が弱かった
自分たちが何のためにやっているのか、何を達成したいのかといった根本的な目的は、全体的に達成度も5〜6/10点の自己評価の新入社員が多く、忘れがちだったかと思います。これに伴い、無意味な時間消費や仲間割れも起きていたので、ここの意識付けは相当重要だったと思い反省中です。

これに関しては、どんな仕事であっても自分たちが納得して取り組むためにかなり大事なことだと思っているので、運営側ももう少しサポートできたら良かったと思うポイントです。

終わりに

色々試行錯誤し運営してきた研修ですが、新入社員にとって「本当に良い研修」は、彼らがこれからの社会人人生の中で困った時に「あの時そういえばこうやって言ってたな」と、もう一度頑張るためのヒントを思い出せるものなのかなと今は思っています。

そのためにどうするのか、みたいなところは今後もずっと考えていく必要がありそうですが、今回はなんとか無事終われて一旦安心です。

そして本当に最後にひとつだけ。今回の研修は、経営陣の方々、現場社員の方々、発表のために時間を空けてくださったXTVの手嶋さん、そして人事の匠さん遠山さん野際さん、本当にたくさんの方にご協力いただけたおかげでこのような形にすることができました。この場を借りて感謝申し上げます。本当にありがとうございました!

それではまた!