『戦争と平和』・トルストイのウンチク
『戦争と平和』は、ロシアの文豪トルストイ(1828-1910)がナポレオン戦争とその時代に生きた人々の運命、思想、愛のすべてを描いた壮大なスケールの大河小説だ。トルストイ文学の最高峰、ロシア文学の金字塔と言ってもいいだろう。
物語の中心となるのは、モスクワの大富豪ベズーホフ伯爵の私生児ピエールと、ピエールの親友であるボルコンスキー家の若公爵アンドレイ、そしてアンドレイと婚約し、のちにピエールと結婚するロストフ伯爵家の令嬢ナターシャの3人。しかし、この大河小説には他にも500