数字をだすのが怖い?!(2)

さて、エクセルでやりがちなミスとその回避策2弾。
前回は1.についてやりました。4.、5.はすでに投稿済み。 

1.範囲指定の不足や誤り
2.項目要素の不足・重複
3.平均値の出し方
4.平均の平均は、全体の平均にならない
5.伸長率・達成率での注意点

2.項目要素の不足・重複

例えば店舗を縦に一覧で並べて、集計表を作るような場合。
この積み上げが全体の数字になるはずなんですが、なかなか合わない。

合わない原因は、なにかが抜けているか、ダブリがあるかですが、だいたいモレのあるケースが多い。

例えば新規店とか、閉鎖店舗とか。
全体の数字がわかっている場合は、差分をその他に放り込む、やや乱暴な手もありますが、見えていないデータがあるのは多少気持ちわるい。

これを防ぐにはシステムのマスターから店舗リストをもってくるのが間違いない方法ですが、たぶんすぐ入手できないとか、ゴミ(使われていないもの)がかなりあったりとかで、表としては苦労するわりに、みにくいものになります。

そこで、データから店舗名を抜き出し重複削除かけて、即席で店舗一覧を作るわけです。

以前使った顧客数リストで実際に試してみましょう。
↓矢印にダウンロード用CSVファイルがあります。

まず、例のCtrl+Shift+矢印キーで店舗コードと店舗名をすべて範囲指定しコピーします。(Ctrl+C使うと一瞬です)

つづいて、別なシートを開き、B4セル辺りにペーストします。
(少し周辺に余白をとるとなにかと使い勝手が良い)

で、データ-重複削除ですね。

となります。

そこで、「I-Iメソッド」でやった要領で、参照範囲をB1~B3に書き出しておいて、D4に数式を入れます。
上のSUMIFSの中身は、

集計対象列(顧客数の列),条件1を適用する列(店舗コード列), 条件1(店舗コード), 条件2を適用する列(年度列), 条件2(年度)

といった並びになっています。

まず横にドラッグコピペしてみます。
この時点でエラーが出ていれば参照がおかしいので、F2を押して参照があっているか確認します。たいていは$の付け忘れです。
エラーになっていなければ、上の図の緑枠左下の小さな■をとんとんとクリックします。途中でデータが途切れていない限り、最下段までコピペされます。

こんな感じです。
作業としては以上です。
さすがに300店舗以上あると、再計算に時間がかかってすべて表示するまで間が空きますが、ビッグテーブルの場合、最初はていねいに参照範囲を準備し、丁寧に一つの数式を作る → あとは大量コピペであっという間 この作り方が生産性を劇的に向上させます。

※7/26追記 顧客数はG列(UU数)でした。H列は購買数の列です。上記顧客数を購買数と読み替えてご理解ください。

これで、モレのない店舗別集計ができました。

ちなみに、エクセルでデータを扱う人は、セルの結合をいやがります。
上表の「顧客数」という見出しは、セルの結合ではなく、「選択範囲内の中央」で表示させたもの。データはD7にあります。


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