見出し画像

いきなりマーケティング検定2級を受けると"不合格"になる罠!!

ちょうど良さそうな試験

「マーケティング」には色々な定義があるが、ピーター・ドラッカーによれば「販売を不要にすること」。
顧客を知り尽くし、製品やサービスが顧客にぴったり合うものとなれば、ひとりでに売れていく、と。営業や販売者はノルマに追われるつらい職業。それがなくなればよりよい世の中になる。

会社では営業やマーケティングに携わる中、ちょどよいレベルの資格試験としてマーケティング検定2級を受けることにした。

マーケティング検定は1級、2級、3級とある。
勉強時間の目安はそれぞれこんな感じ(たぶん)
1級・・100~200時間(2級合格者が受験可能)
2級・・50時間(誰でも受験可能)
3級・・20時間(誰でも受験可能)
「勉強時間50時間くらいならいきなり2級でもいけるでしょ」という感じで2級から受験することにした。

テキスト(問題集&解説)

2級については以下の問題集&解説が出ている。丸善など大き目の書店では売っていると思う。近くに大きい書店がなければAmazonなどで購入するしかない。

問題集&解説はそれぞれ約300ページある。だがね、このテキストがA4サイズで、文字大きめなので無駄にサイズ過剰な感じがする。書籍の大きさにものを言わせて1冊5500円と価格が高い。競合がいないために強気の価格設定。この内容であれば文字をもう少し小さくして薄く、価格もリーズナブルにできたはず。これがマーケティング協会の戦略か。

問題集&解説の難易度

1冊300ページのうち、40問くらいの問題があって、その解説が2~5ページある感じが続く。
問題は概ね4択で、「以下のうち誤りはどれでしょう」というものが多い。
4択だし、そんなに難しくない。初見でも7割くらいは正当する。
したがって、間違った問題は何が正解なのか解説を見れば「あーそうなのか」と納得する。試験の合格ラインは正答率70%。ということは、そもそも勉強しなくても7割正解するし、さらに解説で間違ったところを学んでいるわけだから、この試験は余裕だな、という感触だった。

実際の勉強時間

問題を考えるのに数分。あとは1ページ1分ほどでサラリと読みながら進めていくと、概ね1ページ1.5分くらい。上下巻合わせて600ページを700~800分、10時間ちょっとで読み終えた。2級の勉強時間はネットを検索すると50時間という目安もあったが、大丈夫だろうと信じて受験日を迎える。

試験は問題集&解説より難しい罠!

関東であれば試験会場は選択肢が多い。せっかくなので、普段行かないようなスポットを選択。CBT方式の試験で、予定時間より15分前くらいに到着したが、受付後すぐに案内され、試験開始。

試験が開始されると、「あれ、難しい」ということに気づく。
穴埋め問題が多く、記憶にない用語が多用される。問題集&解説では易しかったのに試験は難しい。公式テキストで油断させて試験で落とす作戦か。そして受験料(9450円)を2回徴収する。これがマーケティング協会のやり方か。

ちなみに合否は受験後、すぐにPC画面に反映される。テストの結果を受け付けで受け取って会場を去る。不合格の結果を受け取るのは恥ずかしかったが、記載面を下にして渡してくれたのでまだよかった。

無策の場合にかかる費用

テキスト5500円×2
受験料9450円×2
------------------------
合計 約3万円
これを罠のように搾取するのがマーケティング協会。さすがである。

マーケティング協会の罠まとめ

①競合となるテキストがないため、5500円×2の書籍を購入せざるを得ない。
②易しい問題で油断させて2回受験料をふんだくる。
このことを知っていればもっとまじめに勉強していたかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?