学びの大量生産大量消費「ファストラーニング」
アナタは今、何か学ばれていますか?
または学ぼうとされていますか?
私はコーチングに関しての学びを続けています。
今年は月イチのペースでコーチ・エィさん主催のセミナーに参加しています。
昨今はオンラインセミナーやeラーニングの普及により、以前よりも学びやすくなったように感じています。
また「リスキリング」という言葉とともに"学ばなければいけない"という圧力があるようにも私は感じています。
簡単に学べるようになることは良いことだと思う反面、表層的になっていくことを私は危惧しています。絶対ではありませんが、気軽に手に入ることを大切にしない傾向に私たちはあります。
手作りは今も昔も私たちを惹き付けます。
誰かが丁寧につくってくれたモノに私たちは何かしらの感情を抱くのでしょう。
手軽さ・気軽さは消費に向かいます。
昨今の学びがそのようになってきているように私は感じています。
「ファストラーニング」
恐れから学びに手を付けていませんか?
これを身に付けていないとやっていけない。
これができないと評価されない。
恐れからの学びを否定するわけではないのですが、これは消費になりやすいのです。それは知識や技術の習得よりも、精神安定を得るためにやっているからです。
学ぶことで不安からいっときは解放されますが、また不安が襲ってきます。学びの消費行動が加速します。私自身、そうなることがあります。
私が思うに本来の学びとは、日々の暮らしの中にあるんじゃないかと。
体験を伴った学びが大事だからです。
たとえば、自動車免許です。
免許を取得しても日頃から乗っていないと運転することのハードルが上がっていきます。
何かを習得しても、ペーパードライバー化してしまう。かく言う私もペーパードライバーですが(苦笑)
生きる場所が自然界から人間社会になり、生活と学びの分離が進みました。その結果、人間社会に適合するために学びの先行投資ができるようになった。というのが私の仮説です。
学びの先行投資や恐れからの学びは止められないし、無くならないでしょう。
だからこそ学びのECOシステムができないか。
学びを提供することを生業としている私自身が「ファストラーニング」を後押ししているかもしれない。
そんな課題感を持っています。
自己探究の旅はつづく・・・
Insight Journey continues・・・
Vol.0962/2023年8月8日に配信したメルマガを加筆・修正したものです。本号では他に「ホントにやりたいことですか?」「じぶん樹」についても書いてます。
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< 編 集 後 記 >
小学3年生の頃のクラス担任は、私たちと一緒になってよく遊んでくれる先生でした。放課後、運動場で遊ぶ私たちにベッドのようなマットを用意し、空中回転の練習をさせてくれることもありました。
ドキドキしながら助走し、スプリング台を蹴り思いっきりジャンプすると、すぐさま身を丸くする。
先生の手が背中を支え、ぴょんと押し出されると、校庭の景色がぐるりと回転し、軽い衝撃とともにふかっとしたマットに尻餅をつく。
下校の時間を知らせる放送が流れてくるまで、飽きもせず何度も何度も繰り返したものです。
夏休み明けの9月、提出した宿題の絵日記の最後のページには先生から、「楽しい絵日記だね。1日も休まずよく頑張りました。これからも続けてみては?」と書いてありました。
私はその後、小学校を卒業するまで1日も休まず日記を書き続ることになるのですが、教科書には載っていない詩の朗読も聴かせてくれる先生の影響で、その秋から新しくなった日記帳に、時々私は詩のまねごとのようなものを書くようになりました。
面白そうだから、楽しそうだから、やってみる。もっとうまくなりたいから、続けてみる。できるようになるとさらに楽しいから、もっとやってみたくなる。
遊びと学びが共存していたあの頃の思い出…。
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