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『a scope 〜資本主義の未来編〜』が面白い

江草は家事作業中やお風呂中によくpodcastを聴いています。両手が塞がってると本が読めないので、その分耳で聴くターンな感じです。

で、課金してアーリーアクセスしてるぐらい愛聴している『COTEN RADIO』や、あるいは『超相対性理論』などの番組を一通り聴ききっちゃったのもあって、「他に聴ける番組はいねぇがああ」とナマハゲみたいに探索していたところ、最近見つけたのが『a scope』という番組。

(てか、ぶっちゃけ全部深井龍之介氏繋がりですが、社会に対して抱いている問題意識が近いので、深井さんが出てる番組はだいたいハマりやすい傾向があるのでしょう)

で、『a scope』これが結構面白くて最近ハマってます。

実はシーズン2から聴き始めて、シーズン1は未チェックなのですが、独立したシーズンなので、2からでも全然問題なく聞けています。

このシーズン2のテーマが「資本主義の未来」なんです。色々と資本主義の限界が指摘され、ポスト資本主義の形が模索されてる昨今です。そこで「資本主義の未来」を語り合おうという野心的な試みの番組です。

まあ、この時点で絶対面白いじゃないですか。

しかし、この番組がすごいのが多彩なゲスト陣です。各業界のさまざまな立場の方々が順に出てきて、それぞれと資本主義について語るという構成です。資本主義維持スタンスの人もいれば、脱資本主義の方針を隠さない方もいて、多方面からの視点が出てくるのがとても良いのですよね。

ピケティの『21世紀の資本』の翻訳等で高名な山形浩生さんも出ています。山形さんはわりかし、リアリズム的な資本主義者で、歯に衣着せぬ感じで色々語られてるのが印象的でした。

江草もまだ全編聞き終えてはないのですが、数人の方を聴いた段階で面白すぎて色々語りたくなりすぎて、アッツアッツに興奮しています。家事やってる場合じゃなくなるレベル(本末転倒)。


で、まだ全部聞いてないので結論を急ぐのは尚早なのですが、リアリズム志向の山形氏でさえ、資本主義社会の中でマネーゲーム的に株式市場で稼ぐスタイルを良しとしてないのは印象的でしたね。それも、儲けて悪いとかずるいとかいう批判的態度ではなく、もはや「救ってあげなきゃいけない可哀想な人たち」扱いだったのは笑ってしまいました。

資本主義を維持するスタンスの方でさえ、現状のマネーゲーム的な金融資本主義には問題があることを認めているのはやはり重要なことだと思われます。

一部では絶対悪として扱われがちな資本主義ですが、この『a scope』を聴いていても分かる通り、わりと真っ当な感覚で資本や市場を運用していける方向に促そうとしてる識者の方々がいらっしゃることからすれば、一概に一蹴すべきものではないはずだとは思っています。


ともかくも、今後もベーシックインカムの話だったり、"Somewheres vs. Anywheres"の問題の話だったりが控えてるようで、とても楽しみです。

聴いてるとほんと江草も色々語りたいなあとも思うのですが、こういう番組に呼ばれるぐらいになる日は来るんでしょうかね。

いつか来る機会を待って、引き続きコツコツ発信していこうと思います。(もう自らpodcastやろうかなとも企んでますが、始めるとしたら来年かなあ)

江草の発信を応援してくださる方、よろしければサポートをお願いします。なんなら江草以外の人に対してでもいいです。今後の社会は直接的な見返り抜きに個々の活動を支援するパトロン型投資が重要になる時代になると思っています。皆で活動をサポートし合う文化を築いていきましょう。