Let me be a thief
よそさまのモノ
くすねれば
手は後ろに
そう子どものころから
しみついているけれど
見あげれば 街には 人の目も
おまわりもいるけれども
盗まれない
ひったくられないと
ふところ暖かく
心配もなさそうに行き交う人は
ここにも あそこにも
ほどこす愛のかけらもなく
自分のためにためこむばかり
明日の心配がないというのは
人から奪い取ったからではないの
明日の心配ではたらくものたちから
手に入れたものを
がめつく、とられないように
おまわりさんまで
雇われている
愛を忘れるために
おまわりさんを雇うことなぞ
貧しい人たちにない
明日のパンも子どもに
買ってあげられない世の中なら
絶望して心中して
この子の未来を奪うくらいなら
施す愛のかけらもない連中の支配する
この世の中をひっくり返すために
お金でモノを買うのはもうやめだ
心もからだも
売りつくした挙句に
明日のパンさえ家には
尽きたいま
心もからだも
お金から解き放とう
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