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【体験記】みどりの窓口大混雑時代における学割乗車券購入の裏技

近年、JR各社の合理化が進み、みどりの窓口を大きな駅以外で閉鎖したため、大混雑が起きているという報道が相次いでいます。ターミナル駅に集約して、その分窓口数を増やしたのかと思いきや、それもせずにターミナル駅の窓口数すらも横ばいまたは減少ということで、単に混雑がひどくなっただけという笑えない事態に陥っています。
JRの気持ちもわからないわけではなく、ジジバ・・・高齢者がまるで旅行代理店のごとく「〇月〇日に〇〇へ行きたいんじゃが」程度の状態で相談してきて、あーだこーだしている姿を見ています。あのような時代に取り残された層を、もう令和だしそろそろ排除したいのはわかります。しかし、JRの券売機はできないことがあまりに多すぎます。
たとえば、大回り乗車で東京→東海道新幹線で京都(正しくは山科)→サンダーバードで敦賀→北陸新幹線で大宮みたいな買い方は券売機ではできません。その他にも少し複雑な買い方になればお手上げです。こっちだって窓口なんか使いたくないのに使わざるを得ないのです。

さて、そんな中で2024年度より晴れて私は慶應義塾大学の学生となりました。学生といえば学割証です。

この年になって学割証をもらうことになるとは

よく駅のカウンターで「新幹線の学割が」と言っている輩がいますが、学割証は乗車券の2割引で特急料金等は1円も値引きにならねーよ!と心の中で突っ込んでいます。
学割証を使用しての乗車券購入は、一人でそのへんの自動券売機では不可能です。みどりの窓口に行かないといけないのですが・・・そう、どの駅も行列行列大行列! お盆過ぎても、日中でも、比較的混んでいなさそうな駅を狙っても30分ぐらいは待たされる状況です。
東京ー新大阪の乗車券料金は8910円ですので、1790円しか割引されません。正直、みどりの窓口のある駅まで行って、30分待たされて1790円であれば社会人であるアラフィフの私はそんな割引は要りません。

しかし、もう一つだけ方法があります。「話せる指定席券売機」を使う方法です。JRが苦肉の策で作った、みどりの窓口と自動券売機の中間のような存在で、集中管理のオペレーターにテレビ電話で接続し、複雑な対応を含む切符購入ができるというものです。1790円を得したいというより、この機能を使ってみたいという思いの方が強くて試すことにしました。

私の場合は学割証使用のためオペレーター接続が必須で、オペレーターコールボタンを押しました。そうすると、平日夜にもかかわらず、案の定待ち時間が表示されました。対面販売が厳しいならせめて代替サービスぐらい充実しろよとは思うのですが、話せる販売機もギリギリの人数で回しているのでしょうね。15分ぐらい待ち予想でしたが、結果は7分で接続して用件を伝えました。
スキャナのような台の上に「乗車券のみ、8月20日、東京-新大阪(東海道新幹線経由)」というメモ書き、学割証、学生証を置いておきました。必要な物がすべて整っているので20秒もかからず発券手続きに移りました。使用した学割証は紙を入れるポストのような場所があり、そこに入れます。
さきほどの高齢者のような要領を得ない会話をする人だったり、学生証が必要だとわからずバッグから出していたりすると時間のロスになります。まるっきり初めての人がスムーズに使えるかといえば微妙ですが、無いよりはマシです。私のような人間であれば問題なく使用できます。

JRへの要望としては、みどりの窓口の大幅削減方針を変えないのであれば、
1. 話せる指定席券売機はほとんどの駅に設置すること
2. オペレーターの待ち時間は繁忙期以外ほぼゼロに近い状態にすること
3. なるべく長時間営業すること
は最低条件だと考えています。

あとは学割証は年度開始前に、大学が文部科学省(日本学生支援機構)に請求をして年度分をもらうという極めてアナログな作業をしているのですが、ここに一工夫入れてQRコード発行制にするとかできないものですかね。
それにしても、こんな面倒なことをして切符を買うなら、金券ショップで買うか、EX予約でいいような気がしてきました。とはいえども、若い現役学生は1円でも安く切符を買いたいでしょうから、ライフハックとしてこのnoteを紹介しておきます。

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