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個人的な大学進学率の理想

大学進学率の理想論はいろいろ語られていますが、一般には社会が豊かになればなるほど上がるものです。世界的に見ても目立ってどんどん下がっているなどという国はありません。


何故か、ヤフコメ、〇ちゃんねるや、ツイッターの一部では「に、日本の大学進学率は高いから下げるべきだ」という意見もあるようですが、世界的に見てもそうなることは今後ないでしょう。そんな国はありませんから。
私の見立てでは自分が大学に行けなかったのに、愚鈍そうに見える後輩がみんな大卒でルサンチマンが溜まっているとかそんな動機もあるように考えます。「あなた方が大嫌いな韓国ですら7割超えていますが負けて恥ずかしくないんですか?」などというコメントを見て、大学進学率下げろ派の彼らがムキになってくる展開も見たことがあります。

さて、これらのコメント欄では「今後日本は貧しくなるから大学に行ける人は減って云々」と返す人も必ずいますが、貧しい人は電気使わないんですか?ガス使わないんですか?携帯電話持っていないんですか?と聞くようにします。レジャー代や他の経費を削ってでも大学には行くようになりますよと、20年前から私は言い続けて、実際その通りになっています。貧しいことが理由で最初から高校に通わない人が現在の日本でほとんどいないように。

私個人の理想的な大学進学率とは、「芸能やスポーツ、工芸など、それで食っていける一芸に秀でた人を除き全員」です。数値にすると85%から90%ぐらいでしょうか。飲食の世界や土木関係で親から引き継げるものがあったり、技術が高い場合もあるので、ここらへんは芸能人よりははるかに大きい層があって1割ぐらいの人口がいるとみなして、8割台後半としました。
これらの職業ではなくて、高卒でも優秀な人がいるというのはかなり上の世代の話であって、大学・短大・専修学校で85%も行く中で、一芸の人をさらに除いて、高卒でも優秀などという層(個人ではなく社会的な層)が顕在するのは難しいように考えます。

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