フィンランド1日目

朝の機内食はあんまりおいしくなかった。これからこんな食事ばかりなのか。日本食は世界一。着陸も気分が高揚する。体で感じる加速度の変化、フラップのモーター音、ギアダウンのときの機械音、空気抵抗の音、車輪が滑走路に触れる瞬間の音と衝撃、そしてその後のエンジンのリバースと機体の揺れがたまらない。

ヘルシンキ・ヴァンター国際空港に到着。飛行機おりた瞬間に冷気がスーと流れてくる。これが北欧か。ボーディングブリッジ内にたまたまあった温度計は8℃をさしていた。日本の9月じゃ考えられん。Finnairに乗っていた人の多くはトランジットの方へ行ってしまった。空港内ではとてもだらだらしていた。空港のトイレは清潔感満載で植物までおいてあった。しかし便座ヒーターやウォシュレットなどあるはずもなくトイレ大国日本の底力を分からせられた。日本のトイレは世界一。

入国手続きの場所は朝早いこともあって並んでいてけっこう時間がかかった。おじさんに滞在日数と場所をきかれた。せっかくなら空港の展望デッキに行きたいと思いネットでしらべても場所がわからん。ターミナルから外に出たり入ったりを繰り返して不審者におもわれたかもしれない。そして寒い。息が白い。持ってきたパーカーを着た。
場所がわからんのでとりあえず緊急用の現金ユーロを引き出そうと思ってそこらへんの目についたATMに。デビットカードを挿してもエラー。かなりあせったが何回かやったら読み込んだ。と思ったら今度は取引拒否。設定を変えてなかったせいだった。なんとかして20€引き出しに成功。
あとはネットがない。SIMカードをR-Kioskiというコンビニで買おうとするも、種類が多くてどれ買えばいいかわからん。意を決して店員さんに英語でたずねるとほしいものすぐ出てきた。コミュ障がんばった。
ネットを得たので展望デッキに右往左往しながら向かった。展望デッキはせまかった。空港自体もそこまで大きくなかった。あんなバカデカ空港2つもある東京ってすごいんだね。

その後はヘルシンキ市内にむかうことに。電車があるのでそれで行く。とても深くまでエスカレーターを降りてプラットフォームがあった。改札はない。大丈夫なのか。どうやってどのチケットを買っていいかわからずスマホとしばらく格闘。どうにかアプリでチケットを買って電車に乗車。100km/h近くでてわりと速いし静か。人もあまりいなかった。外はフィンランドのけしき。すばらしい。

ヘルシンキ中央駅に到着した。線路がたくさんあって楽しい。ロッカーに荷物をあずけて観光開始。最初に向かったのは何を思ったかマクドナルド。ビッグマックをたのんで日本のと比べる。フィンランドのやつのほうが日本のやつよりヘルシーな味するような気がした。日本のやつは脳に直接クる味している。肉がたぶん違う? ポテトもポテト感がフィンランドのやつのほうが大きい気がする。スプライトは0カロリーのものしかなかった。人工甘味料はまずい。ケチャップは箱入りで割りと無造作に置かれている。オーダーは店頭端末でコミュ障にはありがたい。そしてオーダーしてから出てくるまでがわりとおそい。たぶんオフタイムというのもあっただろうが、店員さんはリラックスして働いていた。日本でもこんくらいちんたらのんびり働いてほしいものである。日本の労働者は奴隷なんだなと感じた。お会計9.25€たけえ。赤地に黄色のロゴくせして資本主義の権化はやはり金の取り方が違う。

ヘルシンキの町並みでこれが西洋、そしてヨーロッパかと感動。デフォルトがこれはすごい。歩いてヘルシンキ中央図書館"Oodi"に向かう。この図書館、うわさには聞いていたが図書館の枠を超えている。まず建物の形から独特だ。そしてゲームもできる3Dプリンタとかミシンとか高性能PCも使える。個人的にテンション爆上げだったのは楽譜を借りられること。日本じゃふつうの図書館にこれだけの量の楽譜が置いてあるのは考えられない。思わず見つけたしべ2の楽譜を手にとる。フィンランド語の書き込みがしてあって音楽に向き合っている人々に思いを馳せる。芸術に重きがおかれてるのはすばらしい。

しかし残念ながらトイレだけは日本の勝ちだ。

次は北西に歩いてシベリウス公園へ。公園内はみどりみどりみどり。首都にこれだけたくさんの緑があるのはうらやましい。シベリウスのマスク像と何やら興味深いオブジェがあった。

南へ向かう途中、海岸があった。これがバルト海かと感動。すこしなめたらしょっぱかったので海水。しばらくゆっくりして波の音を聞いていた。

ヘルシンキのMusiikkitaloにも行った。ヘルシンキフィル他のいろいろなオケの活動拠点らしい。コンサートはやっていなかったがステージが見えた。近くにはフィンランディアホールというのもあるが改装工事中だった。

次はヘルシンキ大聖堂へ。とりあえずここはヘルシンキ来た人が絶対行く場所らいしので。真っ白で日差しも強くまぶしかった。このあたりになると時差ボケもあってけっこう疲れてた。中にも入ったが海と森の感動よりは薄い。他にも行ったところはあるが省略する。

宿は一泊だけなのでAirbnbで探したこぎれいな部屋。鍵の開け方が分からなくてあせったが対応してくれた。ホテルよりも良いのでは。

夕飯は近くのスーパーに行ってマカロニ?的なのとサラダとPringlesと治安の悪い325gポテトチップスを購入。味はどちらもサワークリームオニオン。結局マカロニとサラダだけでおなかいっぱい。サラダにまずい米が入ってたのだけ許せない。マカロニは中にベーコンが入ってて味はあまりおいしくないし油っこい。水道水はつくばよりうまい。

そして大事なのは酒。度数の高い酒はAlkoという国家直営店でしか売っていない。徒歩15分くらいのところにあったので行った。ビールとウォッカの味見をしようと思ったが飲む前に疲れて寝てしまった。かなしい。




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