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サイズアウトが先か、首すわりが先か

 子供は日々成長していく。生まれたばかりの時の写真と見比べると、その大きさは歴然としている。赤ちゃんなんてそんなものなのだろうが、それを超えてうちのこどもは大きいと思う。何せ、いま三か月に満たないのに70サイズのロンパースがぴったりなのだから。

 一般的に70サイズは生後半年程度のこどものサイズだ。各種子供服メーカーが贈答用の子供服のサイズ表にそのように出しているし、母子手帳の成長曲線的にも70サイズは生後半年の平均サイズである。しかし、うちのこどもはすでに70サイズの服を着ているし、何なら80サイズでもそこまでぶかぶかにも感じない着こなしをしている。母が成長を見越して大きめで買ってくれていたはずの夏服は、急に暑くなった今、ぴったりサイズとして活躍している。

 大きくなることはよいことだし、今時安価な子供服メーカーはいくらでもあるので、洋服に困ることはほとんどない。しかし、一点だけ由々しき事態が発生している。70サイズ以降の前開きの下着がほとんど見かけないことである。

 ぐんぐん成長中のわが子はまだ、生後三か月。だいぶ首は固まっては来ているものの、まだ座ったとはいいがたい。縦抱きにも対応するけれどもやはり首は支えていないと不安定だ。そのため着替えなどはまだねんねの体制で行う必要がある。ねんねの体制で着替えさせるには前開きの下着や洋服でないとなかなか難しい。けれども70サイズはともかく80サイズを超える下着で前開きになっているものはあまりなく、首のサイドや股にボタンがあるだけのボディスーツタイプがほとんどになってしまう。

  生後半年にもなれば基本的に首は座っているので、上からかぶせるタイプが着用させやすい。ゆえにそのような商品展開になっているのだと思うが、まだ首が座っていないわが子に着せるのは難易度がとても高い。新生児の時に買った下着はサイズに余裕があるため、何とか着せられているが、足元で止めるボタンが窮屈になってきてしまっている。もはや70サイズもサイズアウトしそうなわが子には80サイズの下着を買いたいが、80サイズになれば前開きの下着はほとんど皆無になってしまう。わが子の首すわりが先か、今使っている下着のサイズアウトが先か、なかなか悩ましい状態になっている。

  おそらく、サイズアウトしてしまったら、前開きの下着は諦めてボディスーツタイプを何とか頑張って着せる方向に行くだろう。難易度は高いが、こども用下着を作る能力は私にはないので致し方ない。少しだけ早く、わが子の首が座ってくれないかと望む日々である。

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