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今注目のスポーツテック(2)

昨日の続編です。

スポーツ×テクノロジーに関わる12のスタートアップ企業が紹介されているこちらの記事(リンク1)から、

昨日のnoteでは(5)のチケット購入に関わるイノベーションを取り上げました。

リンク1:
『スポーツ×テクノロジーで世界を変えるスタートアップ発掘「SPORTS TECH TOKYO」成果発表会レポート』
https://japanese.engadget.com/2019/08/25/sports-tech-tokyo/

こちらが昨日のnote↓

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本日は、リンク1-(2)に載っている、

「Omegawave」

について書いてみました。

フィンランド発のこちらの技術は、
神経科学を応用したアスリート向けのデバイスであり、脳や心臓から活動電位を測定する。

そのデータからストレス反応などを見ることで、運動に適したコンディションであるかを判定。

個人向け販売も行っているが、
今回、トライアスロン日本代表チームが採用を決め、
Jリーグのファジアーノ岡山や、アメフトの電通キャタピラーズも実証実験を行う予定。

(↑以上、リンク1の内容を要約。)

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これだけだと、いまいち何がすごいのか私にはピンとこなかったので、Omegawaveの他の記事を探してみると面白いニュースが出てきました。

リンク2:
『Jリーグに新たな技術革新?名門が絶賛するOmegawaveとは?』
https://www.footballista.jp/interview/42046

こちらは、Omegawaveグローバルマーケティング担当のミカエル・リーマタイネン氏のインタビュー記事となっています。

以下、記事の要約です。

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氏によると、Omegawaveとは、

「試合や練習時ではなく、リラックスして休んでいる選手の客観的なデータを計測して、
その数値を基にどのくらい疲労が溜まっているのか、次の練習に向けた準備がどのくらいできているかを判定するデバイス」

とのこと。

測定するのは、脳波と心拍変動の2つのみで、
得られたデータを基に、それぞれの選手がどういったコンディションか、どれくらいの負荷に耐えられるかを判定してくれる。

従来のトレーニングは、選手全員が同じメニュー・同じ量をこなしていた。
しかし、選手の身体特性やリカバリースピードは一人一人異なるため、コンディションに合わせたオリジナルのメニューを提供できるようにする必要があり、その解決策としてOmegawaveが一役買う。

データは、

・耐久性
・スピード
・パワー
・コーディネーションスキル


の4要素を、分かりやすくシグナルで教えてくれる。

赤は練習を避けた方がいい、
黄色は消耗している状態、
緑であれば良好を意味する。

「例えば、月曜日の朝に計測した際、パワーは赤だけどコーディネーションスキルは青だったとしたら、パワー系のメニューに関しては回避して個別メニューにする。
(練習を)やるかやらないかの2択ではなく、疲労が溜まっている箇所を考慮して選手に合った練習メニューを組むことができるのです。」

(写真 : リンク2より)

米のアメフトトップチームが1シーズンを通した比較実験をおこなったところ、

「Omegawaveを使用したグループは、伝統的練習メニューをこなしたグループに比べ練習時間が20%減少したにもかかわらず、パフォーマンスは向上していた。」

という結果も得られたとのことです。

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今日は野球以外のスポーツ利用ではありますが、最近注目が集まっているOmegawaveというテクノロジーをまとめてみました。

気になるお値段ですが、
Omegawave公式サイトによると、

リンク3:
https://shop.omegawave.com/shop/omegawave-personal/packages/omegawave-personal

213.90ドル!!!
思ったより安かった…!

自分の英語力が不安なんですが、
この値段で一式を揃えた上で、
monthly subscription の14.90ドルが
毎月定額でかかる感じでしょうか?

購入を検討される方は、英語力が堪能な人と相談しながらサイトを覗いてみると良いと思います。

可視化することが難しいと思われてきた疲労度というものを、ここまで分かりやすく管理できるツールは、
今後野球界にも浸透してくるのではないでしょうか。

野球はアメフトやサッカーとは運動特性も異なりますが、やはり1シーズンを戦う上でのコンディショニングの維持は非常に重要な分野だと思います。

もし利用しているチームがあればぜひ教えて下さい!

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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