アスリートのおうち時間は、絶好の学びチャンス
ルートインBCリーグ・福井ワイルドラプターズ球団職員のミキタです。
数週間ほど前から、球団としては全体練習を中止しました。
現在は十分に選手の健康管理に配慮した上で、少人数での個人練習を実施しています。
今年1年を最後の挑戦と位置づけてる選手もいますし、先が見えない中でのモチベーション維持はすごく難しいと思います。
そんな中ではありますが、一部の選手は積極的にSNSでの発信をしてくれています。球団として発信する内容が次第に限られてきていると言わざるを得ないため非常にありがたい思いです。
SNS発信については先日もたっぷりと書かせて頂きましたので、本日は違った切り口から書いてみます。
「アスリートは今こそ狂ったように学ぼう!」
これが本日のテーマです。ぜひともご覧ください。
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1日24時間をどのようにデザインしていくか。
本来ならば今はシーズンが開幕しており、選手は約半年間で70試合のレギュラーシーズンを戦うという過密スケジュールの真っ只中のはずでした。
試合がある日は、試合(3時間〜3時間半)に加え、試合前のアップや練習、試合後のケアや片付け、そしてビジター遠征の場合は往復のバス移動時間…。
24時間のうちのほとんどが野球に捧げられることになります。
僕自身も曲がりなりにも3年間プレーしていたので、シーズン中の時間管理の大変さはすごく分かります。
シーズン中に、例えば野球以外の勉強に長時間を割くこと、これまでの人生を振り返り丁寧に自己分析をすること、自分の将来についてじっくり考えること、野球以外で働く人たちから話を聞くこと、、などは正直難しいと思います。
(もちろん移動時間などを有効に使える選手もたくさんいます)
しかし今は残念ながら、試合はおろか全体練習すらできていません。
仮に8~9時間ぐっすり寝て、料理を3食しっかり自分で作って、個人練習をして(とは言っても球場やジムは使えない)、寝る前にケアを入念におこなって、部屋の掃除などの家事をしまくって、、、
、、それでもまだまだ時間は余っているかと思います。
現在は外出を伴う趣味活動もできず、誰かとオフラインで交流することも難しいとなれば、必然的に家でぼーっとする時間を作れているのではないでしょうか。
その時間でぜひぜひ学びましょう。
厳しい話にはなりますが、独立リーグからNPBに進める選手は毎年約1~2%です。
仮にNPBに進めたとしても、
"引退"という現実は必ず訪れます。
この厳しい事実から目を背けることなく、今のうちから一歩だけでも「野球以外の準備」を進めてみると見える世界は変わるかもしれません。
「野球選手は野球だけやっていろ」の時代は終わりました。
そして我々はプロ野球選手である前に、1人の社会人です。
地域と地域の子どもたちを元気にするためには、子どもたちの規範となる立派な社会人として行動する義務があります。
以下は自分が現役のときに、すでに引退していた大先輩から頂いた言葉です。すごく印象に残っています。
「現役のときに次のキャリアを考えることは全くもって悪じゃない。
むしろ次のキャリアの方向が定まることで不安が無くなり、今のキャリア(野球)に全力で集中できるようになる。」
ぜひ学びましょう。
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(追記)
しかしながら、選手側からよく聞く話として、
「何を学べば良いのか分からない」
「そもそも学び方が分からない」
という問題点もあります。
次回は、そんなお話を書ければと思います。
僕自身もまだまだ圧倒的な勉強不足です。
もっと学びます。
家にいる時間を有効に使うことができれば、
ピンチをチャンスに変えられるはずです。
本日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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