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商品を作ってから売り方を考える思考を脱却するためには?

これまでの通販は、「商品を作る→売り方を考える」
という順番が一般的でした。

商品をつくるのが仕入れの場合もありますが、
いずれにしても先にモノありきの状態になっています。

すでに商品が完成してから、在庫を販売してさばく
モデルですから、売り手側の視点に偏りやすかったのです。

販売するモデルは広告に大きく依存しているため、

ネット広告やWEBマーケティングが
得意な会社は成功確度が高かったのです。

しかしミニマム通販では「お試しの商品
(試供品)を売ってみる→売れる見込みがあれば商品を作る」
という考え方をします。

お試しの商品(プロトタイプ)を売ってみるとは、

事業者側が顧客に価値を提供できる
最小限のプロダクトMVP(Minimum Viable Product)を
販売して反響を見るということです。

完璧な製品・サービスを目指すのではなく、
顧客が抱える課題を解決できる最低限の状態で提供します。

完璧な製品・サービスを目指すのではなくとは、

具体的には、コトラー氏が提唱するプロダクトの
5層モデルの「中核」「基本」をテストします。

顧客の視点から製品の価値構造を把握するフレームワークです。
プロダクトの5層とは、
「中核」「基本」「期待」「膨張」「潜在」の5つです。

提供後は、顧客からのフィードバックなどを参考にし、
「期待」「膨張」の新機能の追加や改善点の見直しを図ります。

MVPを作る目的は、想定しているプロダクトの検証です。

顧客に価値を提供できる完璧なプロダクトができた!
と思っても、実際に市場に出るまではそのプロダクトが

本当に顧客に価値を提供できるのかはわかりません。
そこで、MVPを作るのです。

MVPを作って一度市場にリリースすれば
顧客の反応が伺え、その反応をもとに自身の想定は
正しかったのか検証することができます。

そして顧客の反応に応じた改善を繰り返すことによって、
より顧客のニーズを満たしたプロダクトの完成に繋がるのです。

短期間で最小限の準備をし、

テストをして反応を見ながら、本当に必要とされている
商品を消費者と一緒に作り上げるイメージです。

よって、テストを繰り返すことで、
売れる商品になっているのです。

集客できずに、売れずに苦労することがありません。

多くの通販業者の悩みは、
作った製品の在庫を抱えることです。(売れないです。)

売れない大きな原因の1つは、集客ができず、
売れない商品を扱っているからです。

ミニマム通販なら、テストを通じて、
売れることが実証された商品のみを扱います。

もちろん、売り方は工夫しますが、
売れる商品を扱うので、
従来のやり方よりも、すんなりと売れていきます。

1回目を買ってくれた人が2回目購入に至る率は、
一般的には10~30%ですが、ミニマム通販は60%を基準にしています。

なぜ、そんなに高い数値基準になるのでしょうか?

その秘密は、「集めて売る」モデルだからです。

集めて売るとは、成果物や最終的なアウトプット
そのものだけではなく「プロセス」つまり何かしらを
製作・実行する際の過程自体をビジネスにするという概念のことです。

背景には、これまでの成果物やアウトプット
自体をビジネスにする「アウトプットエコノミー」が

一定の規模まで到達した結果、
プロダクトの差別化のポイントとして、
プロセスが相対的に重要になってきたという考えがあります。

分かりやすい例として、ガールズグループ
「NiziU」を生んだプロジェクト

「NiziU Project」はその選考過程自体を
コンテンツ化することでブームを巻き起こしました。

これもプロセスエコノミーの一例となります。

このように、プロセス段階からファンを募り、
一緒に完成形までユーザーと一緒につくることで
私もかかわったという経験や体験が価値となっているのです。

だからこそ、集まった60%が利用してくれると
いう高い基準を設けても売れていくというわけです。

その結果、自社が思い入れある製品の
大量の不良在庫を抱える心配もありません。

従来の広告依存型のやり方での通販は、
売れずに大量の在庫を抱えて悩む人が多かったのです。

しかしミニマム通販はその心配はありません。

少量のお試し商品を作ってみてテスト販売し、
売れなければそれ以上の生産はしないからです。

インターネットを活用して自分の商品・サービスを売りたい! でもなかなか売れずにモヤモヤしている問題を解決する アドバイスをしています。 https://www.youtube.com/channel/UCxrQWY0HlXqFcOfe02_uztg/videos