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一世風靡した「セシルマクビー」全店閉店から学べることは何か?

ギャルブランドの代表格であり、
1996~2000年代のセクシーカジュアルブームの中、
渋谷109店で月商1億円を誇った
セシルマクビー(CECIL MCBEE以下、セシル)
が全館閉鎖になりました。

会社の出口戦略にあたる、継承、上場、倒産、売却
などがありますが、今回のケースは、「倒産」でもなさそうです。

日本語のリストラではなく、
英語のリストラクチャリング(事業再構築)のようです。

アパレルは時代対応業という言葉を
私もサラリーマン時代からよく聞かされています。

小売業は実店舗の販売員の力に支えられてきた
ので500人のうちの大部分は若い世代の販売員
をできる限り手厚い再就職支援を行うことでもめる
ことも少ないかもしれません。

社長曰く、会社として人材紹介企業と契約し、
必要に応じて相談にも乗ってくれるそうです。

※余談ですが、最後まで給与の支払いもされするし、
退職金も条件通りとのことです。

8年の「H&M」上陸に代表される
ファストファッションの影響は大きく
ダメ押しはコロナショックだと思われます。

従来型のブランド型モデル変更が遅れたのが全館整理に
なったと考えています。

ブランド型モデルの典型は、販路がリアルです。

都市型ファッションビル
郊外ショッピングモール
アウトレット
がメインになります。

デジタルとリアルを組み合わせて
販売するニューリテールの販売スタイル
とは違います。

ジャパンイマジネーション(会社名)は
「セシル」の商標権を持ち、
サングラスや水着などのライセンスの管理は行うそうで
ブランド型のビジネスモデルを変えて
デジタルを組みあわせた魅せるブランドになることを
期待しています。

このニュースから、どんなことが身近に起きるのかを
過去事例をもとに少し予測をします。

まずは、物販や転売屋さんの動向としては、
特にC2C(consumer-to-consumer)が盛んになります。

アウトレットで70%以上のディスカウントなどの商品を大量に
購入して、メルカリなどでの販売が盛んになります。

また、タグを切った新品未使用も販売されyahoo!オークションや
メルカリ市場で流通され売買が盛んになります。

本当?
と思うかもしれませんが、柴田恭兵さんなどが
愛用していた、メンズティノラス(TENORAS)のブランドも
同様な経過をたどっています。

メンズティノラスさんの場合は、ブランドをやめて
から2年以上経過しても一定数のC2C(consumer-to-consumer)
市場が形成されています。

そのことからも熱狂的なファンがいまだに
一定数いることが想定できます。

残念ながらブランドの命は、
日本の場合には短命なケースが多いです。

コロナを経たニューノーマルには、
「セシル」が表現してきたような
モノとは全く異なるモノが求められる
時代になるという予感があります。

ただ、渋谷109のブームの前には
丸井がけん引した平成ブランドブームがあったし、
その時代の前は渋谷パルコなどによる
DCブランドブームがありました。

だから、次の時代には、次の時代の
ヒーローやヒロインが必ず出てくる
はずです。
短命ではなく、日本式で長く継続できるブランド価値を
高める必勝パターンを生み出すためのテストをして欲しいですね。

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