新しい顧客体験をつくるPJMメソッド(博報堂メソッド)
マーケティングやブランディングがどんどん難しくなっている、
といわれています。
そんな中クリエイティブなマーケティング
-パーパスを起点に新しい顧客体験をつくるPJMメソッド-
が博報堂の藤平達之(とうへい・たつゆき)氏が現代書林から
出版されています。
今回はここをまとめたものを共有いたします。
商品・サービスのスペックによる差別化が難しくなり、
情報の供給過多による生活者の情報疲れ傾向は進み、
デジタル広告手法の多様化でマネジメントは複雑となりました。
ソーシャルメディアは企業活動の透明化を促してステマは
見破られます。
国内では少子高齢化と人口減少が進み、
一方で企業はグローバルに活路を見出さなければなりません。
そんな、マーケティング/ブランディングが
難しくなった今という時代に新しいアプローチ
として注目を浴びています。
著者の考案した最新の発想法であり
実践型のアプローチであるPJMメソッドです。
PJMメソッド(Purpose, Job, Momentの略)は、
ユーザーエクスペリエンス(UX)を通じた
ブランド体験の向上を目指すアプローチです。
この考え方は、ユーザーが何を求め(Purpose)、
どのようなタスク(Job)を解決しようとしているのか?
そしてその解決のための決定的瞬間(Moment)は
何かを理解することで、より深く、意味のある
ブランド体験をデザインすることを目指します。
事例を含めて説明します。
事例はスマートフォンのカメラアプリです。
P (Purpose: パーパス)
スマートフォンのカメラアプリ開発を例に考えてみましょう。
ユーザーのパーパスは、「大切な瞬間を美しく残したい」
というシンプルなものかもしれません。
または、「SNSで注目を集める写真を撮りたい」
というものかもしれません。
開発チームは、ユーザーのこの基本的な
目的を理解する必要があります。
J (Job: ジョブ)
パーパスを満たすために、ユーザーがアプリに
期待するタスクを特定します。
例えば、簡単に美しい写真を撮ること、
フィルターを通じて写真をカスタマイズすること、
高解像度での写真撮影、編集機能の容易さなどが挙げられます。
開発チームは、ユーザーがアプリを通じて
達成したい具体的なジョブに対して、
開発リソースを最適に割り当てることが重要です。
ここは、JOB理論に近い考え方となります。
M (Moment: モーメント)
最も影響力のある体験の瞬間、
つまり「モーメント」を特定します。
カメラアプリであれば、その決定的な瞬間は、
ユーザーが特定の写真を撮った瞬間かもしれません。
撮影した写真を見返した時や、
SNSに投稿してフィードバックを得た瞬間かもしれません。
開発チームは、これらのモーメントを最大化する機能や、
ユーザーの感情に訴えるエクスペリエンスを設計することで、
ブランド体験を向上させることができます。
まとめ
PJMメソッドは、製品やサービスの開発において、
ユーザー中心の思考を促進します。
Purposeでユーザーの基本的なニーズを把握し、
Jobを通じてそのニーズを満たすための具体的なタスクを定義し、
Momentでユーザーの感情に訴え、
印象深い体験を提供することを目指していく考え方です。
この方法は、ユーザーエクスペリエンスを
重視する現代のビジネス環境において、
高い効果を発揮することが期待されます。
インターネットを活用して自分の商品・サービスを売りたい! でもなかなか売れずにモヤモヤしている問題を解決する アドバイスをしています。 https://www.youtube.com/channel/UCxrQWY0HlXqFcOfe02_uztg/videos