【オクトパストラベラーの感想】8人と2人の旅
オクトパストラベラーは8人(Octo)の旅人たちの路(path)であり、主人公たちの頭文字を各々の旅の始まり地点から時計回りに繋げるとOCTOPATHになることが由来である。スプラトゥーンの親戚ではない。いいね?
オクトパストラベラー 、Switchで遊べる完全新作めちゃくちゃ楽しいRPG。夏に出たものなので店頭やニンテンドーeショップでお買い求めできるぞ。
かわいいキャラクターの背景に劇物突っ込んでユーザーを端から刺していったソーシャルゲーム「ロード・トゥ・ドラゴン(ロードラ)」の開発スタッフと、ファンタジーからSFまで様々なTRPGシステムを開発しているF.E.A.R社。彼らがスクエニと手を組んで作ったのでお好きな人にはたまらないRPGだ。わたしはたまらない。
進化したドット絵のグラフィック、街に入ると聞こえる猫や人のざわめき、土地土地に違うステキな音楽、「うちのパーティー」で想像すると倍くらい楽しめるシナリオ。どこから取り上げて話しても1記事作れてしまうくらい良いところ満載。
▲劇場に改築された砦。ビジュアルがとても良い。
なお、今回はレビューではなく感想になるので、レビューについては決断的購入を後押ししたあごるん=サンのnote記事を参考にしてください。とてもとても良い。
まずこのゲームは旦那さんの誕生日プレゼントとして、9月の中頃我が家にやって来た。わたしもやりたかったので、「お互いのいる時にメインストーリーを進める」という取り決めをかわし、
旦那さんが「OCTO」、わたしが「PATH」。互い好みに忠実に選んだ、それぞれの4人で旅が始まった。
始めて2時間ぐらいで「これはやばい」と理解する。わたしはロードムービーが好きで、旦那さんはファンタジーが好き。そして二人とも水曜どうでしょうとTRPGが好きな者どもで、オクトパストラベラーにはその全てが詰まっている。もはやコントローラーが手から離れない。
▲ 戦闘リザルト直前。女子たちみんな可愛いしタフで好き
旦那さんとふたりでメインストーリーを追いかけ、お互いのボス戦を応援したり、サブストーリーのクリア方法を教えあったり、聞き出した住民情報に慄いたり(住民のテキスト芸はロードラ宮内Dのカラテが炸裂しているのでぜひ見てほしい)、虎が出れば「虎だってやばいって」と言いながらバリケード(物理防御アップ)を築くなど、テリオンやオルベリクたち、隣に座っている旦那さんと旅を隅々まで楽しんだ。
▲ 虎だってやばいって案件
裏ボスがやっぱり一番大変で、二人でお互いの構成について相談しあったり、ジョブの組み合わせ考えて、コンセプト決めて、私が先に倒せてしまったのが3戦目。「ザクロよし」「よし」「いきます」という声出しと指差しによるケアレスミスの防止から、1時間ちょいの長丁場で頭がよく分かんなくなったらアドバイスを受けたり、「うおお名前赤い!(HP残量に応じてターゲット名の色が変わる)赤いよ旦那さん!(旦那さんの二人称は旦那さんである)」と熱く盛り上がり、倒したあとはハイタッチして大喜びする有様。
始めたばかりの頃にこんな事を言っていたのだけれど、びっくりするほど始終これ。みんなが同時に遊んでいたRPGの話を楽しげにするさまを遠く見ていたあの頃を取り返した、そんな気がしている。
人とRPGをやる楽しさ体験をずっとやりたかった。それをオクトパストラベラーでできたことがとても幸運なことだし、オクトパストラベラーが、みんなの「あの頃」を思い起こさせて誰かとRPG体験したくなる作りをしている。
わたしの旅は区切りを迎えたけれど、旦那さんはこれからサブストーリー「旅の果て」に挑む。わたしと違って足を止めて殴り合いをやる、というので横で応援するつもりだし、またオルステラ大陸を旅したいなと思っている。
▲ロードラのキャラ名も住民の中にいるのが嬉しくて、
旦那さんのプレイ画面を写真に収めたもの
【12月7日追記】
旦那さん、「旅の果て」をクリアする。21時に始めて25時までかかっていた。ほんとにガチで殴り合いして持久戦4時間戦うとは思ってなかった。旦那さんはわたしと真逆のスタイルで遊ぶので面白かったけど、隣で相談に乗ったり音声認識操作をしたりしてクタクタになっている。