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ソラナちゃんのいちにち-1

「あーあ、お姉様はお仕事、シークレットは、エブモスとデート、シェードは、友達と図書館にお出かけ」
「このお出かけ日和の中、家にいるのは私達だけ」
「どこか、行きたいわね」

「」

「これだけの暑い日なのだから、そうね。プールなんていいわね」
「今なら、このわたくしと共に水着を着る栄誉を与えてもよろしくてよ!」

「」

「って!無視するなぁー!」

ソラナがイーサに近寄って耳もとで叫ぶ
しかし、イーサは、顔色ひとつ変えずに視線を本に落としたまま、動かない。
ソラナが、イーサの本を取り上げようとするが、気配でそれを察し、反射でソラナの腕を捻り上げる。
イーサの読んでいた本には、『コスモス体術の歴史』と書かれていた。

「いたたたた!何するのよ!」

「ん?あぁ!すまない」
そういうと、イーサはソラナの腕から手を外した。
「つい、反射でね」
「それより、どうしたの?そんな真っ赤な顔をして」

「あなたよ!あなた!!原因よ」

「?」

「イーサ、あなたが話を聞いてないから、私は怒っているのよ」

「私に話していたの?」

「そうよ!他に誰がいると思っているの?」

「いや、大きな独り言を言っているのかと」

「なんで、私が、わざわざそんなことしなきゃ行けないのよ!」

「いや、気分を変えたい時とかやるのかなぁと」
「私も、イーサリアムにいたとき1人でリソースを作成していたとき、あったもの」
「こう、独り言を言いたくなるときって」
「言った後、結構考えがまとまって、いいのよねー」
「新しい理論が出来たこともあったわ」
懐かしむ様に呟くイーサ

「あぁ!もう。そういうのじゃないから!」
「理系特有の考えまとめるやつじゃないんだから」
「わたくしは、あなたとコミュニケーションをとるために話しかけたのよ!」

「そうだったのね。それは、ごめんなさい」

「いいわ。その素直さに免じて許してあげる」
「その代わりに、今直ぐに私と一緒にプールに行くのよ!」
「さぁ、早く!」

「ちょっと、待って!何故、プールに行く話しになっているのか、わからないわ」

「そんなことも、わからないの?」
「私達の様な美少女がこんな日に、その肢体をさらさないなんて、そんなこと、この世界が許したりしないわ」
「言ってしまえば、持つものが与える義務」
「ノブリス・オブ・リージュよ!」
そういって、胸をどーんとはるソラナ。
身長は小さいけど、立派なものをお持ちのソラナ嬢
大きさでは、オズモに敵わないが形は素晴らしい。

「で、結局は?」

「新しく買った水着を着たいのよ!」
「わたくしも、周りも得できる三方よしの余暇の使い方だわ!」

「それ、私は行かないって選択肢は無いかなぁ」
めんどくさそうにイーサが答える。

「それは、無いわ!」
そう言って、プール施設のNFTをイーサに手渡す。
そこには、『特設コーナー:甲冑兵法の実演』と書いてあった。

「いくわよ!ソラナ!」

「そうこなくっちゃ!」
「でも、時々、あなたのやる気のスイッチのつき方が心配になるわ」
そう漏らすソラナであった。

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