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grass-t
それは、あり得たかもしれない世界
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「ソラナ、合わせて!」
「よくってよ!」
フィーは、草原を駆けるように大型の昆虫ボットへと滑走する。
腕へと爪を顕現させ、先制の一撃を浴びせた。
しかし、相手はこれを予想しており、硬い皮膚を縦のように前面に展開し防ぐ。
「上、ガラ空きよ!」
ソラナが弓形の銃器を構える。
フィーが音を立てて滑空していた間に飛んでいたのだ。
静かに、太陽と重なり敵のセンサーから逃れながら。
繰り出される長き弓。
その正体は、白熱し光エネルギーへと還った弾丸だった。
太陽にも等しい、それは、ボットの胴体を消し飛ばし、消滅させた。
「やるね、ソラナ!」
「フィー。貴女も、なかなかの囮ね」
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