見出し画像

ソラナちゃんのいちにち-6

(水中でも、息ができる!)
「すごいね。ソラナ」

「当然よ。これが、アラメダリサーチの技術力よ」

(それ、すっごい突っ込みづらいふりだよね)
「で、ルールを教えてもらえる?」

「ふふん。イーサ、知らないのね。いいわ。教えてあげる」
「まず、このボールをプール内の中央に置くわ」
「選手は、一定の距離に身を置き、ブザーがなったらダッシュしてボールを取るの」
「ボールは、トランザクションを使って、体から話した状態で持って、移動するわ」
「このときに、ボールを手で持てるのは3回まで」
「3回以上持ったら、相手側のボールになるの」
「で、ここからが大切なんだけど。ボールにはトランザクションを作用させることが可能なのよ」

「トランザクションをかけれるの!?」

「ええ、そうよ」
「トランザクションを作用させることによって、ボールに変化を加え相手を出し抜くことも出来るの」
「これが、選手によって全然違くてね。試合のエンターテイメント性を増している側面があるわ」

「うんうん。なるほど」
そして、イーサは、ボールを見る。
よく見るとそれは、材質は不明だが頑丈な素材で作られているように見えた。

「ボールも、技に耐えられるように工夫されているの」
「だなら、手加減しなくても大丈夫よ」
「それと、直接攻撃は禁じられているけど、ボールを介してなら攻撃を成立させることは出来るわ」

「攻撃しても、いいの?」

「ええ、問題ないわ。むしろ、攻撃を躱したりガードすることで、ボールを奪う機会を得ることができるわ」
「見た目を派手にする競技考案者の工夫ね」

「へーーー」

「後、細かいことはこちらに記載してあるわ」
「読み込んどいてね」
イーサなら、3分あれば出来ますわよね?と付け足し、ルールブックを手渡すソラナ

「ふむふむ、なるほど、わかったわ」
そう言って、パラパラとめくり読み終えるとソラナにルールブックを返した。

「ほんとう?」
「ずいぶん早かったようだけど、読めたのかしら?」

「要は、直接殴るのは禁止、ボール越しならオッケーってことよね!」

「あなたのその脳筋体質、ときどき羨ましくなるわ」

「まぁ、やっているうちにわかるようになるから!今は、基本だけ押さえたわ」
「ところで、Junoさんやオズモさんは、ルール知っているの?」

「それなら、問題ないわ」
「Junoさんに確認したところ、彼女は、経験者みたいだったから」
「流石、コスモスの英雄ね。期待しちゃうわ」

そして、イーサは、ソラナと共に試合会場のセンターラインに向かった。
そこには、既にJunoとオズモが到着していた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?