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インドラの真珠:複素関数(1)
複素数を変数とする関数 f(z) を考えます。このとき,複素数平面で、zと関数の値 f(z) (これを「zの像」ともいいます) がどのような位置関係にあるかがテーマです。
「インドラの真珠:複素数の和と積」で調べたのは次の事柄でした。
・複素数の和は平行移動
・複素数の積は回転
これを基本として,実際にいろいろな関数について実験するツールを作りました。
リンク先を開くと次の画面になります。左側に関数を選ぶ6つのボタンがあります。これらが表示されていない場合は再読み込みしてください。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71355120/picture_pc_2e3638ee4d5e77d93d61a973c2bbff02.png?width=800)
関数はいずれも複素数を変数とする関数です。また,係数の$${a}$$ を変えられるようにしました。初めに 「$${f(z)=z^a}$$」ボタンをクリックして選んでみましょう。赤い点が実軸上の2のところにあるので,$${f(z)=z^2}$$です。係数は$${a=2}$$ のまま,関数のボタンをクリックして次々に表示してみましょう。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71355705/picture_pc_3d70e420e5b097f1ce5f1c4ca1526195.png?width=800)
関数のボタンをもう一度クリックすると選択状態が解除されます。
緑の点がzです。ドラッグして値を変更することができます。
赤い点を動かせば係数$${a}$$ を変えることができます。煩雑にならないように,小数点以下第2位を四捨五入した値になるようにしています。実軸から離れれば複素数にできます。次の図は関数を $${f(z)=z^a}$$ だけにして,aの値を3にした図です。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71355767/picture_pc_b5237bdcaf48b41a4b4f1208f7dcb80d.png?width=800)
次の図は,$${f(z)=az}$$ で,$${a=i}$$ にした図です。$${i}$$ をかけると90°回転になるのでした。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71355827/picture_pc_5d71488f0d90f053e2cb70de72bdaa1d.png?width=800)
$${f(z)=\dfrac{1}{\overline{z}}}$$ は円に関する鏡映でした。$${a=2}$$ の場合は,半径$${\sqrt{2}}$$の円に関する鏡映になります。その円が点線で表示されます。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71355899/picture_pc_cd6ef47861453509a5782a130f6e40cc.png?width=800)
「単位円周上」ボタンをクリックすると,点z は単位円周上だけを動くことができます。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71356045/picture_pc_1bde55c8f95d019cf9dada290875480d.png?width=800)
いろいろと実験してみましょう。
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