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京都:ちょっと遅めの紅葉2021 (1) 東福寺・石清水八幡宮

12月2日。やっと平日に休みが取れたので京都へ。ちょっと遅いけど紅葉ツアー。
東海道新幹線から奈良線に乗りついで,東福寺へ。時刻はちょうど午前中のお茶の時刻。駅近くの「ひらりんと」へ。

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新そばの幟が出ているが,目的は珈琲。メニューが見にくいが,これとは別にモーニングサービスのメニューがあって,ふくふくブレンド400円にトーストがついて+40円。トーストが先に来たので,すでにかじったところ。

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平日だが結構人が出ていた。海蔵院の南から臥雲橋へ。ここは一般道。車両は入れない。

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ここから有名な通天橋が見える。紅葉は盛りを過ぎている。

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通天橋・開山堂の拝観料は11月30日まで1000円。12月1日からは600円だ。
通天橋からの眺めというのが有名だが,行ってみてわかったのは,その西側の,紅葉の庭がよいのだった。すでに赤茶けているものも多いが,どちらを見ても紅葉。

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地面に敷き詰められた紅葉も,だいぶ色を失っている。

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色具合は,愛染堂の朱と比べるとわかる。

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開山堂。庭の緑がきれいだ。このくらいの人出。

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通天橋からの眺め。右手が西側。

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東側。奥が方丈。光の当たり方で紅葉の鮮やかさも変わって見える。

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臥雲橋も通天橋も,渓谷・洗玉潤にかかる橋。もうひとつ,偃月橋がある。龍吟庵に向かう橋だ。方丈・書院より東にあり,ここまで来る人は少ない。

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ただし,ここからの眺めはあまりよくない。手入れされていない山が見えるばかり。
橋を渡って,当初予定になかったが,即宗院に寄ってみた。

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紅葉はあまりないが,なかなかの庭園であった。

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奥には,明治維新の際,西郷隆盛と清水寺の勤皇僧・月照上人が隠れて謀議をはかったという地があり,明治2年に建てた「東征戦亡の碑」があった。
本堂脇を抜けて三門から勅使門に出る。三門も特別公開中だったがパス。

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鳥羽街道駅から京阪で石清水八幡宮へ。
駅前のカフェ CANDLEで昼食の予定だったが営業していなかったのでそのまま八幡宮へ。駅からまもなく一の鳥居がある。

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ここから入ると頓宮殿。

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これは南側で,一の鳥居からくるとこの裏手から入ることになる。頓宮というのは,八幡大神が山上からおりて一晩泊まるところで,宿院ともよばれたとのこと。平安時代にはこの北側(京阪電車の駅周辺)は多くの寺院があり大変にぎわっていたとか。頓宮殿の南に高良神社。極楽寺は消失してなくなった。

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頓宮の中から見た男山。仁和寺の法師が上らなかった山だ。

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「仁和寺に有る法師、年寄るまで石清水を拝まざりければ、心憂く覚えて、或る時、思ひ立ちて、ただ一人、徒歩より詣でけり。極楽寺・高良などを拝みて、かばかりと心得て、帰りにけり。然て、傍の人に会ひて、「年頃思ひつる事、果たし侍りぬ。聞きしにも過ぎて、尊くこそ御座しけれ。そも、参りたる人毎に、山へ登りしは、何事か有りけん、床しかりしかど、神へ参るこそ本意なれと思ひて、山までは見ず」とぞ言ひける。少しの事にも、先達は、あらまほしき事なり。」
                              徒然草 第52段

もちろん山にあがる。二の鳥居。

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そのままいくと表参道。この右手に石段があり,こちらが裏参道。裏参道をいく。結構な段数の石段だ。

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石清水社(湧水があるというが,流れてはおらずたまっていたので見ただけ),松花堂あとを経て,表参道に至る。そこに竹林。

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八幡の竹は,エジソンの電球のフィラメントになった。それで,境内前の広場にはエジソン記念碑なるものがある。
地図ではそのまま三の鳥居に出るはずが,どういうわけか社務所の裏に出た。あらためて三の鳥居へ。

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広場にある石翠亭は営業していたので,厄除けそばを食べる。770円。

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食後,本殿へ。

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広場に戻って本殿の裏手へ回ると展望台。京都市内が見渡せる。

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男山は都からみて裏鬼門に位置し、鬼門に位置する比叡山延暦寺とともに都の守護となっている。
ケーブルカー(200円)で,京阪石清水八幡宮の近くまでおりる。
次は,京阪,近鉄と乗り継いで竹田へ。駅から徒歩20分弱で,城南宮へ。竹田駅から城南宮までは,鳥羽天皇陵,白河天皇陵などを通っていくコースが,城南宮の案内図にある。

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境内は無料。社殿を囲むようにぐるっと神苑がある。神苑は道を隔てて南にも続く。神苑には四季に応じてさまざまな花が咲く。順路のはじめは枝垂れ梅だ。もちろんいまは蕾さえもない。ぐるっとまわって「平安の庭」の周囲は紅葉。なのだが,すでに時刻は3時近くなっており,雲も出てきて陽が差さない。せっかくの紅葉も色を失っている。わずかに陽が差してこのくらい。

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やはり午前中がよさそうだ。季節ごとに訪れるのもいいだろう。
このあとは,いったん宿に入り,休憩して嵐山へでかける。