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2年:九九の練習 その2

九九を練習するドリルのその2 です。

その1はこちら。練習の画面が異なりますが,各段ごとのものと,全部がランダムに出てくるチャレンジコースがあるというのはほとんど同じで,メニューは次のようになっています。

区切りの問題数は,その1では20問,その2では18問です。チャレンジコース(なんでもこい)では全問正解すると賞状が出るというのも同じです。
では,どこが違うか。
その1の練習画面は次のようになっています。

答えは,右の,テンキーを模したボタンを打って答えます。これに対し,その2の練習画面は次のようになっています。

「九九を覚える」と同じように,0から99までの中から答えの数をクリックします。また,各段の練習では,その前に出た問題の答えが,図のように丸印で表示されます。9つ出たら区切りなので10問めからは前のものは消えます。
 実際にやってみると,たとえば「49」の場合,その1では「4」「9」の2つのボタンをクリックします。その2では「49」のボタンだけクリックします。ちょっと考えると1つだけクリックするほうが速そうですが,探す時間がかかるので,その1の方が速く答えられるでしょう。

 では,なぜ,その1の練習ドリルがあるのに,その2を作ったかを説明しておきましょう。
 まず,「九九を覚える」を振り返ります。

「九九を覚える」には,練習する段を選んだあと,「小さいほうからじゅんに」「大きいほうからじゅんに」「いろいろなじゅんで」の3通りの出題順を選ぶようになっています。教科書に合わせて,九九の学びはじめにそのように練習します。
このとき,単に九九を言って答える練習をするのと,このドリルでやるのとでは「結果が残る」かどうかに違いがあるのです。「九九を覚える」では,出たところにお菓子のアイコンが重なります。

これが,「正順」「逆順」に出てくるので,数の並びと九九との関係が視覚的によくわかるのです。
当初は,このドリルで練習すれば十分だと思っていました。
しかし,現場では,ひととおり九九をやったあとは,「九九のれんしゅう」の方を使っていました。中には100問を完答できる子がいれば(これはかなりの集中力を要します)なかなか覚えられない子もいるということも報告でわかりました。数人でグループを作って,その1の練習ドリルを使いながら教えあいながらやることで,いろいろメリットがあるという報告も受けました。
 そこで,考えました。なぜ,なかなか覚えられないのか。
ひとつには,単なる暗記で終わっているからだろうということです。単なる暗記はやがて忘れます。たとえば「ろくしち」を忘れたときどうするか。単なる暗記では思い出すのはほとんど不可能でしょう。しかし,構造がわかっていれば,「ろくご」「ろくろく」などから順に「6を足して」で結果を求めることができます。「九九を覚える」も「九九のれんしゅう その2」も,その「構造」を表示したものなのです。
 このことは,次のページでも説明をしています。

そこで,「練習用」としても,0から99まで数から答えを選び,九九の答えが規則的に並んでいるというイメージを定着させるために「その2」を作ったのです。
現場の先生方にはこの意図をよく理解して指導にあたって欲しいと思います。

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