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鈴木章治 鈴懸の道聴き比べ

 日本のジャズクラリネットの名手 鈴木章治(故人)の代表曲 鈴懸の道 をYouTube で聴き比べてみましょう。

 「鈴懸の道」は灰田勝彦の歌。Wikipediaに説明があります。そこに書いてある,ピーナッツ・ハッコーとの演奏が Youtubeにあります。

比較的スローテンポ。どちらかというとバラード風ですね。

ジャズは演奏ごとに即興が変わるので,聴き比べてみると本当に面白い。ピーナッツ・ハッコーとの演奏が1957年であるのに対して,こちらは,2018年6月の『海上自衛隊 大湊音楽隊コンサート』。鈴木章治ではありませんがちょっと聴いてみましょう。ハイテンポです。

吹奏楽畑の人だからでしょうか,ジャズマンとはスイング感がちょっと違いますね。

 鈴木章治に戻りましょう。クラリネット1本の演奏ももちろんあるのですが,やはり2本での掛け合いが面白い。
 Youtubeでみていて驚いたのが,これ。クレージーキャッツの安田伸との演奏。クレージーキャッツは若い人は知らないかもしれませんね。ドリフより前のドリフみたいなグループといえばイメージできるでしょうか。コントで笑わせていますがプレーヤーとしても一流。それにしてもこんな映像が残っているとはね。1964年シャボン玉ホリデーです。歌も一緒に聴けます。お宝映像です。

Youtubeで探すまで知らなかったのですが,鈴木章治の弟も甥もジャズクラリネットのプレーヤーなんですね。弟が鈴木正男。2人並んでいると鈴木章治が2人いるようです。

甥は鈴木直樹。こちらはクラリネット1本

最後は,イチオシ。北村英治との演奏。これはレコードになっていて,出たときにわっと思って,買って何度も聴きました。アルバムなのでほかの曲も入っていますよ。全8曲。Youtubeのページに書いてあります。Youtubeでは映像(写真)も出ますが,これは録音時のものと違いますね。もっとあとでしょう。
2人の掛け合いも見事ですが,ヴァイヴ,ピアノもさすが一流の演奏です。