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say / tell / talk / speak の使い分け【3日間完成 Day1】

「言う」「話す」を表す say / tell / talk / speak の使い分け

おはようございます。横山です。神戸と大阪の隠れ家塾「やりなおし英語JUKU」で「話せる・使える英文法」のレッスンをしています。

さて、今回は「言う」「話す」を表す say / tell / talk / speak の使い分けトレーニングを行います。どれもなじみのある単語ですが、キチンと使い分けができている方は多くはありません。

さっそく、ひとつずつチェックしていきましょう。


(1) say

say は「伝える内容」を後ろに置く動詞です。次の例文では「セリフ」が後ろに続いています。

My dad says, “Money can’t buy happiness.”(お父さんは「お金じゃ幸せは買えない」って言うんだ)


さらに、次の例文では that S V ~(SがVするということ)が後ろに続いています。このときの that は接続詞で、しばしば省略されます(この that S V~ のカタマリを that節と呼びます)。

The teacher said we have made good progress in speaking English.(先生が、私たちは英語のスピーキングが順調に上達していると言っていました)


文型の観点で整理をすると、say は基本的に「他動詞」として働きます。

◆他動詞は「直後に名詞を置く動詞」のことで、自動詞は「直後に名詞を置かない動詞」のことです(詳しくはコチラ!)。

セリフや that節を大きな名詞のカタマリとして say の後ろに置いているんですね。


(2) tell

tell は「伝える相手」を後ろに置く動詞です。次の例文は「tell 人 モノ([人]に[モノ]を言う)」のカタチ。

Mika wouldn’t tell us the truth.(ミカは真実を私たちに話そうとはしませんでした)


さらに、次の例文は「tell 人 to V([人]にVするように言う)」のカタチ。

He always told me to wash my hands with soap and water.(彼はいつもせっけんと水で手を洗いなさいと私に言いました)


文型の観点で整理をすると、tell も基本的に「他動詞」として働きます。

名詞を後ろに置きますが、say が「内容」だったのに対し、tell は「人」が置かれます。


(3) talk

talk は基本的に自動詞なので、後ろに名詞を置くことがありません。

Let’s talk over lunch.(ランチをしながら話そうよ)


名詞を後ろに置きたい場合は、「talk about モノ([モノ]について話す)」「talk to 人([人]と話す)」のように前置詞を置きます。

Today, we’re going to talk about koalas.(今日、私たちはコアラについて話します)


(4) speak

speak も基本的に自動詞なので、後ろに名詞を置くことがありません。名詞を後ろに置きたい場合は、talk と同様、「speak to 人([人]と話す)」のように前置詞を置きます。

Can I speak to Mr. Mizushima?   -I’m afraid he’s out to lunch right now.(ミズシマさんとお話しはできますか?  -すみませんが、今、昼食に出ています)

talk は双方向のおしゃべりを意識するのに対し、speak は一方通行を意識した表現になります。
*電話で「~さんとお話しはできますか?」と言っている段階では、まだ一方通行なので speak を使うのが自然です。


ただし、「[言語]を話す」と言うときは speak を他動詞として使います。

You’ll be able to speak English fluently one day.(あなたはいつか流暢に英語を話せるようになるでしょう)


say / tell / talk / speak は日本語訳だけで考えると同じに見えますが、「意味的な使い分け」「文法的な使い分け」の両方の視点で違いを押さえることができれば、キレイに使い分けられるはずです。


ここから先はマガジンご購読者限定の発信トレーニングです!「say / tell / talk / speak の使い分け」に絞ってゴリゴリトレーニングを行います。コア英文法ポイントを会話に紐づけることを意識しながらトレーニングしましょう。

このトレーニングは、10個の英文を3日間連続の3ステップで完成させます。「しつこく繰り返す」ことがポイントですので、この3日間は同じ英文を角度を変えてトレーニングします(トレーニング内の英文は3日ごとに常に新しいものに更新されます)。詳しくはコチラ。ご質問はコメント欄にお気軽にお寄せください!



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