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SV文型 vs SVO文型【3日間完成 Day1】

おはようございます。横山です。神戸と大阪の隠れ家塾「やりなおし英語JUKU」で「話せる・使える英文法」のレッスンをしています。

今日のテーマは「SV文型 vs SVO文型」です。今日からは「文法テーマ」に沿って3日間完成でひとつずつ学習していきましょう。


「文型」とは?

英語には語順(単語を並べる順番)のルールがあり、適当に並べていいわけではありません。その、並べ方のルールを文型といいます。

文型 =英語を話すときの単語の並べ方のルール

まず「誰が」「何が」にあたる主語を置き、次に「どうする」にあたる動詞を置きます。

「私はYouTubeを観ます」
(○)I watch YouTube.
(×)I YouTube watch.

まずはこの順番がとっても大切です。

次に、動詞の後ろは、ざっくりと「名詞を置く」または「名詞を置かない」というルールがあります。たとえば、動詞 watch は直後に名詞を置きますが、動詞 listen は直後に名詞を置くことができません(listen は後ろに「前置詞」と呼ばれる to を置きます)。

I watch YouTube every day.(私は毎日YouTubeを観ます)
I listen to music in my car.(私はクルマで音楽を聴きます)

上の例文の YouTube のような「動詞の直後に置かれた名詞」のことを目的語と呼び、目的語のない英文のカタチをSV文型、目的語のある英文のカタチをSVO文型と表します。
*主語=S、動詞=V、目的語=O

I listen to music in my car.(SV文型) →動詞の直後に名詞なし
I watch YouTube every day.(SVO文型) →動詞の直後に名詞あり

そして、SV文型になる動詞(V)を自動詞、SVO文型になる動詞(V)を他動詞と言います。言い換えると、動詞の直後に名詞を置かないものが自動詞、名詞を置くものが他動詞です。上の例文では、listen が自動詞、watch が他動詞であることが分かります。


動詞の「使い方」をおさえる

なにやらガチャガチャと文法用語を並べてしまいました。

ところで、say, tell, talk, speak と聞いて、中学・高校で英語の授業を受けたことがある方なら、「そんな単語は知らない!」と言う方はほとんどいないと思います。

ところが、この4つの単語を「使い分けて話すことができるか」と聞かれると、今度は「できない」と答える方がほとんどです。

「やりなおし英語JUKU」で英語の勉強をスタートされた方(過去数百名)に、実際に聞いてみたところ、say, tell, talk, speak を4つとも聞いたことがないという方はゼロ、逆にそれぞれの使い分けができた方は数名でした。

つまり、「知っているのに使えない」という状態です。これは何とももったいないです。

では、「使える」状態にするにはどうすればイイのか?以下、例文と一緒に使い分けをおさえましょう。

① say:~と言う、話す
他動詞で、目的語にセリフなど「話の内容」を置く
[例] He said, "I don't want to do that."(彼は「そんなことはやりたくない」と言った)
*"……" で区切られたセリフは1つの大きな名詞と考えます
② tell:(人)に~を話す
他動詞で、目的語に「人」を置く
[例] She told her kids the story.(彼女は自分の子供たちにその話をした)
③ talk:話す
自動詞のため、目的語は取らない(直後に名詞が来ない)。「会話のキャッチボール」をイメージすることば。
[例] I want to talk to you.(君と話がしたいんだ)
④ speak:話す
自動詞のため、目的語は取らない(直後に名詞が来ない)。talk と比べて「一方通行の話」をイメージすることば。
[例] Can you speak more slowly?(もっとゆっくり話してくれない?)
*speak English のように「言語を話す」ときは、例外的に他動詞として機能します。

実際はもう少し細かい使い分けはあるのですが、ここでおさえておきたいポイントは、

・4つとも同じ「話す」という日本語訳になること
・動詞の後ろに続く要素がそれぞれ異なること

の2つです。つまるところ、「日本語⇔英語」の直訳発想ではなく、動詞の使い方(その動詞を使う場面と、動詞の後ろに続く要素)をおさえなければ「知っているのに使えない」ということになってしまいます。


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