some of を使いこなす【3日間完成 Day1】
おはようございます。横山です。神戸と大阪の隠れ家塾「やりなおし英語JUKU」で「話せる・使える英文法」のレッスンをしています。今日は「some of を使いこなす」というテーマでの発信トレーニングです!
some とは
some は「いくつか、いくらか」という「適量」を表します。
I have some plans for my wife's birthday.(僕は妻の誕生日のためにいくつか計画があるんです)
英語は数をハッキリさせたい性質があるので、具体的な数量がなく、「たくさん」でも「少し」でもない「適度な数量」の場合に、この some を使います。
そのため、次の例文のように、「いくつか、いくらか」というような日本語訳で表れないこともしばしばあります。
Mom, I just made this apple pie. -Wow, it looks tasty. Can I try some?(お母さん、ちょうどこのアップルパイを作ったの。 -まあ、おいしそうね。味見してもいい?)
some と any
some は肯定文で使って、否定文・疑問文では any に変わるというルールがあります。
I have some requests.(いくつかリクエストがあります)
I don't have any requests.(リクエストは何もありません)
Do you have any requests?(何かリクエストはありますか?)
ここで、「肯定文では some、否定文・疑問文では any」と丸暗記をするのではなく、なぜ否定文・疑問文では any を使うのかをおさえておく必要があります。
any は「何でも」というニュアンスを持っています。
I don't have any requests. は「リクエストは何もありません」、Do you have any requests? は「何でもいいから何かリクエストはありますか?」ということで any を使うわけです。
であれば、「何でも」という意味であれば肯定文で any を使うということもできます。
Any requests are welcome.(リクエストは何でも歓迎です)
また、some を疑問文で使うという場面もあります。
Hey, do you want some ice cream?(ねえ、アイスクリーム食べない?)
some は名詞の存在を肯定しているニュアンスがあるため、「Yesの返事が期待できる疑問文」(上の例文のような相手にオススメする場面など)では、疑問文であっても some を使います。
上の例文で any を使ってしまうと、シンプルな疑問の表現(食べたいのか食べたくないのかを単に尋ねている)のため、オススメしたり誘ったりするような響きがなくなってしまいます。
「肯定文では some、否定文・疑問文では any」というルールだけでなく、場面や状況、気持ちに焦点を当てて理解することが大切です。
some ~ と some of ~
次の例文をチェックしましょう。
I watched some videos on YouTube today.(今日は YouTube で動画をいくつか見ました)
I’ll show you some of the videos.(その動画のいくつかをあなたに見せてあげるよ)
「漠然とした不特定の名詞」を「いくつか、いくらか」という場合は some ~、「具体的な特定の名詞」を「いくつか、いくらか」という場合は some of ~ を使います。
some は形容詞として名詞の前に置いて使いますが、some 自体が「いくつか、いくらか」という、漠然とした「適量」を表します。
そのため、the ~(その~)や my ~(私の~)というハッキリした具体的な名詞とセットで使うことができません。
#相性が悪い
(×)some the videos(その動画のいくつか)
(×)the some videos(その動画のいくつか)
そこで、前置詞 of で切り離してあげて、some of ~ のカタチにすればOKです。
(○)some of the videos(その動画のいくつか)
不特定の名詞であれば、some をそのまま名詞の前に置いて使えばOKなので、前置詞 of を使う必要はありません。
(×)some of videos(いくつかの動画)
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