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【中1英語】Lesson02 数えられる名詞と数えられない名詞

こんにちは。横山です。ここでは「英文法の基礎の基礎」である「中1英語」を学習していきます。今日のテーマは「数えられる名詞と数えられない名詞」です。

今日のクイズ!

まずは前回の復習から。

Q. 「ネコ」を日本語に直しましょう。


正解は a cat または cats です。

自信満々に cat と答えた人は1つ前のレッスンに戻りましょう。
#ここに来るのはまだ早い

a cat が単数形、cats が複数形というやつですね。


もうひとつクイズです。

Q. 「パン」を日本語に直しましょう。


いかがでしょうか?

a bread / breads は間違いです。

[正解] bread

bread(パン)は「1つ、2つ…」と数えられないため、単数形 a bread や複数形 breads にすることができません。

えっ? bread は数えられないの!?「今朝はパンを2コ食べた」とか言うよ!?!?

そうなんです。「日本語では」パンを1コ、2コ…と数えられるのですが、「英語では」パンは数えられないんです。


可算名詞と不可算名詞

名詞には「単数名詞と複数名詞」の区別だけでなく、「可算名詞と不可算名詞」という区別があります。
*可算名詞=数えられる名詞、不可算名詞=数えられない名詞

たとえば water(水)は液体であるため「1つ、2つ」と数えられません。数えられないので、a water や waters と表現することはなく、常に water と表します。

ウサギ (○) a rabbit / rabbits (×) rabbit
水   (○) water (×) a water / waters

このように、英語の名詞は数を常に意識した使い方をします。

ややこしいのは、たとえば「果物(fruit)」です。

りんご(apple)や、ぶどう(grape)、オレンジ(orange)などは「1つ、2つ」と数えますが、果物(fruit)はそれらをひっくるめた総称(グループ名)なので、数えることをしません。

さきほどのクイズのパン(bread)も、ベーグル(bagel)やクロワッサン(croissant)を「1つ、2つ」と数えて、パン(bread)はそれらをひっくるめた総称(グループ名)なので、数えません。

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なぜ使い方が大事なのか?

日本語ではこのような名詞の使い方を意識しないので、「そんな細かいこと気にする必要ある!?」と思ってしまいますが、次の例題で名詞の使い方の重要性を確認してみましょう。

[例題] 次の日本語を参考に、適切な語(句)を選びましょう。
紙を1枚持ってきてくれない?
Can you get me [ a paper / a piece of paper ]?


[解答] a piece of paper
Can you get me a piece of paper?(紙を1枚持ってきてくれない?)

[解説]
paper には可算名詞・不可算名詞両方の使い方があります。不可算名詞 paper の場合は「」という意味ですが、可算名詞 a paper / papers の場合は「新聞」という意味になります。

紙(paper)は「1枚、2枚…」と数えられそうですが、英語の paper は、製紙工場のドバーっと出てくる巨大な紙をイメージします。そのため、「数えられない名詞(不可算名詞)」として扱われます。

そこからA4やB5といったサイズにカットされたものを「1枚、2枚…」と数えたいときは、a piece of paper(1枚の紙)、two pieces of paper(2枚の紙)と、piece を数えることになります。
*a piece:全体から取り出されたモノだが、それ自身で完結している「1つ」

そのため、もし “Can you get me a paper?” と言ってしまうと、「新聞を1部持ってきてくれない?」と、全く異なる意味で伝わってしまうことになります。

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#「コレじゃねえよ」とブチギレ

「文法は気にせず、とりあえず単語を覚えればイイ」とは言えない理由がコレです。


練習問題1

次の名詞を可算名詞と不可算名詞に分けて整理しましょう。

bike / DVD / money / bread / pencil / box / coffee / pot / fire / dictionary


[解答]
【可算名詞】bike / DVD / pencil / box / pot / dictionary
【不可算名詞】money / bread / coffee / fire 


練習問題2

次の(  )内の語を必要であれば適当な形に直しましょう。

(1) three ( textbook )
(2) many ( country )
(3) ten ( dish )
(4) a lot of ( leaf )
(5) five ( child )
(6) a cute ( girl )
(7) five ( can ) of ( beer )
(8) a lot of ( homework )
(9) two ( woman )
(10) a lot of ( water )
(11) 100 ( dollar )
(12) useful ( information )
(13) much ( milk )


[解答]
(1) three textbooks
(2) many countries
(3) ten dishes
(4) a lot of leaves
(5) five children
(6) a cute girl
(7) five cans of beer
(8) a lot of homework
(9) two women
(10) a lot of water
(11) 100 dollars
(12) useful information
(13) much milk


「話せる英文法」問題にチャレンジ!

この問題で「英文法知識」を「話せる力」に結びつけましょう!
次の日本語を参考に、適切な語(句)を選んでください。

(1) コーヒーに砂糖は入れますか?
Do you take [ sugar / a sugar / sugars ] in your coffee?

(2) 僕の友達は裏庭で鶏を飼ってるんだ。
A friend of mine keeps [ chicken / chickens ] in his backyard.

(3) 日本のからあげは好きだよ。
I like Japanese fried [ chicken / chickens ].

(4) 平和を祈りましょう。
Let’s pray for [ a peace / peace ].

(5) 彼女はオハイオでの仕事を手に入れました。
She got [ a work / a job ] in Ohio.


[解答] 
(1) Do you take sugar in your coffee?
◆sugar は不可算名詞です(#まさか砂糖の結晶一粒一粒を数える人はいない)。

(2) A friend of mine keeps chickens in his backyard.
◆chicken には可算・不可算両方の使い方があります。可算名詞 a chicken / chickens の場合は「ニワトリ」、不可算名詞 chicken の場合は「鶏肉」という意味ですので、今回は chickens が適切。

(3) I like Japanese fried chicken.
◆(2)との違いに注意。fried chickens としてしまうと、ニワトリを丸ごと揚げてしまうことになります。

(4) Let’s pray for peace.
◆peace(平和)は、100人いれば100通りのイメージが存在します。共通イメージが持てないものは不可算名詞の扱いになります。
*「絵を描いてください」と言われたときに、a car(クルマ)などの可算名詞であれば全員が似たようなクルマの絵を描くことになりますが、nature(自然)や love(愛)などの不可算名詞の場合、全員バラバラの絵になる可能性が高いです。ざっくりと「共通イメージが持てる=数えられる」「共通イメージが持てない=数えられない」とおさえることができます。

(5) She got a job in Ohio.
◆work も job も日本語では「仕事」という意味ですが、work は不可算名詞、job は可算名詞です。可算名詞 a work / works は「作品」という意味になってしまいます。


いかがでしたでしょうか?次回は「Lesson03 冠詞の使い方」を扱います。


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