悪い勉強会 #3 コロナウィルスで一躍有名に!? PCR検査の基礎知識 開催報告

2020.8.9に悪い勉強会#3を開催しました。イベントページはこちら。

勉強会そのものは1年半ぶりの開催、一般公開は初でしたが、オンライン開催のおかげで、全国から25名を超える参加者にお集まりいただき、温かく支えられながら実施することができました。講師のしげる先生とは6年ぶりの再会でしたが、こちらの突然かつ急な無茶ぶりに対して快く応じていただき、結果として非常に学びの深い勉強会となりました。

 一部参加者のコメントをご紹介します。

講義では
1.コロナウィルスとは
2.PCRとは
3.国民全員にPCR検査をすることの可否
について、お話しいただきました。特に3では感度特異度を学んだ後、実際に陽性的中率を手を動かして計算することでPCR検査の性能や、その限界について学びました。アンケートからは、

説明がわかりやすく、専門外の自分でも理解することができました。本日はご講演ありがとうございました。
ほぼ時間設計通りでコンパクトな中で、どの分野の方でも分かりやすくかつ学びのある非常に有意義なプレゼンでした。時間設計があることで、端的で分かりやすい表現を厳選したり、枝葉を省略してメインメッセージを際立たせるなど、制限によるイノベーションが生まれていたと思います。ユーモア、手を動かす場面、断りを入れた上での私見、どれも効果的で良かったと思います。議論が盛んに起こったのも良かったです。

に代表されるように、検査内容や検査の意義について大変わかりやすく説明いただけました。さらには、

医学の専門的な視点から, 世間に出回っている情報の見きわめ方を示して頂きました. 私は日頃より「確証バイアス」を捨てようということに気を付けていますが, それに通じるものがあり, 考えがより深まりました. 本日はどうもありがとうございました.
ニュースの声を何も考えずに信じがちだった私は今回のPCR検査についても、検査対象増やせばいいのにとぼんやり思っていました。ですが、今日の勉強会で、正しい知識なしで判断するのは間違いであり、その正しい知識は自ら行動を起こさないと手に入れることができないということに気づかされました。
最近、ニュースを見ていると、いろいろな"専門家"が出てきて、PCR検査は希望者全員に増やすべきだとか、検査は大規模にやっても意味がないとか、様々な議論を展開していて、結局どうなの?と思っていました。今回のお話を聞いて、PCR検査の基礎知識を身に着けたことで、そういった報道を自分なりに判断するための1つの指標を得られたように思います。本日は貴重なお話をありがとうございました。
国民のコロナに関するリテラシーの話をされていましたが、あの内容をスンと理解できて、じっと見てもらえる人って圧倒的にマイノリティな気がしておりまして、マジョリティがメディアを作っていくので、今後もコロナに関する理解はもっと酷くなるのだろうなとは思いました。私も少しずつ、ソースや根拠を見れるようにしていけたらと思います。

というようなコメントも。常日頃「情報をただただ鵜呑みにせず、自分でよく考えよう」という姿勢を伝えてきたつもりですが、教え子がそのような姿勢で発信をし、なおかつそれが参加者に伝わるというのは本当に嬉しいことです。あらためて、参加者、講師のしげる先生に感謝でいっぱいです。

 これまで超不定期開催な勉強会でしたが、これからは定期的に実施します。今回参加された方も残念ながら参加できなかった方も、次回のご参加をお待ちしております!

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