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「Disable Peak Limiter in Windows Audio Engine」を使ってみた。音良くなりますね
今回はヌルめの記事を。
へんてこco.jpの川本優さんという方が作成したソフト、「Disable Peak Limiter in Windows Audio Engine」を試してみました。
なお、Windowsの人のみ関係するソフトです。
1 どんな働きをするソフトなのか
要するに、「Windows内蔵のリミッターを外すソフト」です。
詳しくは上の記事が詳しいですが、簡単に説明します。
![](https://assets.st-note.com/img/1671465256554-cZXK77enoS.jpg?width=800)
通常、Windowsで再生される音は、内蔵のカーネルミキサーを通じて再生されます。
カーネルミキサーはWindowsが余計なお節介をしていて、-0.1dBFSを越える音にはリミッターがかかっています(※1)。
ASIO・WASAPI排他モードを使えばカーネルミキサーを回避できます。
ただし、Windowsのシステム音・YouTube・他の音楽再生ソフトなどはASIO対応にできません(※2)。
そのため、カーネルミキサーのリミッターを外すことでASIO等の品質に近づけよう!というソフトです。
※1…有識者の意見では音楽再生+システム音などの音が複数鳴ったときに音割れをしないよう設計されているのでは?とのことです。
※2…正確には、仮想オーディオ(VoiceMeeter Bananaなど)でASIOを指定して、すべての音声をASIOに通すことは可能です。
2 音はどうなのか
そこまで「絶対わかる!」という感じではありませんが(そりゃそうだ)、Windows特有の変な寸詰まりなアタックに歪みがある感じがなくなります。
個人的には、MacとかCDトランスポートの音に近いです。当たり前か。
3 でもなんで効果あんのかわかんない
ただ、一方でなぜ効果があるのか? はよくわかってません。
世に出回ってる曲は必ずリミッターをかけていて、ほぼ-0.1dBFS以下になるようにマスタリングされているからなんでリミッターがかかるのか不明。
YouTubeやSpotifyなどの動画・音楽配信サービスは-18LUFS(平均音量)などの音量制限を掛けられているので、-0.1dBFSよりもずっと下のはずなのでリミッターがかかるわけがない。
なお、「dBFS」はデジタル上の音量なので、実際に再生する機器(オーディオIFやアンプなど)の音量は関係ありません。
例えば「叫んで音割れしてる音」をスピーカーで小さく再生しても「音割れした小さな音」ということ。
デジタル上のデータの音量なので、アンプなどの音量は関係ないってことですね。
例えば、①YouTubeから再生している音、②やっているゲームの音が混ざっている時なら-0.1dBFSを越えることはあると思いますが、音楽だけ聴いてるという場合は理論上意味ないのでは…? と思いますね。
4 終わりに
まぁ、よくわかりませんが、Windows特有のアタックに変な歪みがある感じが解消しました。
問題があるとすれば、Windowsを起動する度に「Disable Peak Limiter in Windows Audio Engine」も起動しなければなりません。
また、作者さん曰く、
「Windowsの破損を防ぐため、念のためタスクスケジューラ等で自動的に起動しないでください。」
とのことです。
正直、恒常的にリミッターを外せる方法があれば……と思っていたので、VoiceMeeter Bananaなどを試すしかなさそうですね(›´ω`‹ )
(OBSなどが誤作動したときに問題の切り分けが複雑になるので余計なソフト経由したくないなぁ)
じゃ、こんなところで終わっておきます。
【作者さんあて】
素晴らしいツール、ありがとうございました。
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