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Webデザイナーを振り返る〜2年目の学びと反省

こんにちは。Eveです。
デザイナー人生を振り返る記事を書いています。
楽しんでいただけたら幸いです。

私の基本情報は以下の記事に記載していますので、もしよろしければご一読くださいませ。

さっそくデザイナー2年目を振り返っていこうと思います。
2年目は、デザイナー人生で一番自分が嫌いになりました。
自戒の意味も込めて残します。


2年目の業務内容

  • ビジュアル〜コーディングまで一貫して10ページ程度のサイトを作成(月1のペース)

  • 保守更新・バナー作成

  • 後輩指導、バナーレビュー

2年目に入ると、脳筋研鑽のかいもあって、当時の会社ではデザイナーとして独り立ちできるようになりました。

2年目の壁

できるのか?という業務量〜断らない私

一通りWebサイトが作れるようにはなったものの、ビジュアルはもちろんのこと、マークアップやCSS設計、イカしたJavascriptの記述など、新しく覚えることやレベルアップしないといけないことなど、課題は山積みでした。

そんな中で、勤務態度?を認めていただけたのか、営業所の管理や、採用業務なども任せていただけるようになりました。

ただ、正直ほんっっっっっとにキャパオーバーでした。

しかしながら、私の悪い癖で「できない」と言わなかったんですね。
1年目で学んだ「できないことは恥ずかしいことじゃない。人を頼ろう。」はフィードバックをもらう上での業務にしかいかせていなかったわけです。(チクショー!)

また、もっとも低いスキルで入社した自覚もあったので、1年経ってそんな自分に期待してもらえたことが嬉しかったですし、「なんとか応えて成果を残さなければ」「貢献しなければ」と、ものすごく重大なことだと捉えていました。

変に器用貧乏なので、キャパオーバーだと思いながら、持ち帰ったりなんだりでなんとかこなしてしまっていたんですね。なので、上司も「できてるじゃん」の評価になったのだと思います。

私の新入社員マネジメントこの世の終わり

採用担当をした流れで、このまま新入社員の教育係も経験しちゃおう〜ということになりました。
上司に「信用しているから自信持って!」と言っていただき、私もやる気十分で取り組みました。

ただ、しばらくして社内で「新入社員がいままでみたいに伸びない」と言われてしまいました。

原因は私の指導の質の低さにあるはずなのに、当時の私は新入社員の方へストレートに「もっと頑張らないと!」と伝えてしまいました。
頑張り方の提案も、私がやっていた睡眠やプライベートを犠牲にして勉強する、というもので、見習えたものではないです。
その方の性格に合った指導もできず、上司が「私専用」に使っていたきつめの言葉を、全人類共通だと思って投げかけていました。

ヒューマンエラーは起こってしまうものなのに、1つミスがあると、私も一緒に焦ってしまって「あと私やるんで…(あーどうしよう!もう!)」みたいな対応をしてしまいました。
相手の身になって考える心の余裕が完全に欠如していました。

自分の仕事もいっぱいいっぱい・私の今の任務は新入社員に速く成長してもらうことだとがんじがらめになって、なんとか不穏な空気を巻き返そうとひたすらに空回りしていました。

また会社で悩み相談をした結果、よくない伝言ゲームが起こっていたり、「嫌われ役を買うのも仕事」と言われたことをうまく捉えられず、厳しさばかり前に出てしまったり。
結果、新入社員の方とのコミュニケーションもうまくいかず、泣きながら教育係の辞退を申し出ることになりました。
当時は、任せてもらったことを投げ出してしまったと思いかなり落ち込みましたが、私と対面する方のことも考えるとこれが最良だと思っていた気がします。

私はこの経験をした後、他にもたくさん考えることがあり、別の会社に転職を決めます。

当時は自分のことばかりで、「私が一番苦しい」と思っていました。
こんなに頑張ってるのに、自分の案件や技術力向上の時間が削られ伸び悩んでるし、何も良いことがないと。

しかし、冷静に考えたら私がもっと人間的に成長していたら、全員がこんな経験をしなくて済んだのだとわかります。本当に申し訳ない気持ちと悔しい気持ちでいっぱいです。

2年目の学び

自分自身の行動を落ち着いて振り返ったときに、失敗から学ぶことが多かったと思います。
また、技術面より精神面での学びが強いです。

自責思考

当時は自分のことばかりで、「私が一番苦しい」と思っていました。
こんなに頑張ってるのに、自分の案件や技術力向上の時間が削られ伸び悩んでるし、何も良いことがない

これが何より良くない考え方だったと思います。
「なぜ私の言ってることをわかってくれないのだろう」「なぜ伝えたことを実行してくれないのだろう」ではいつまで経っても伝わらないし、自分も苦しくなるだけでした。

相手を変えることは難しく、また、自分だけが正しいわけではありません。
まずは自分の改善できる点を考えることが私には足りていませんでした。
「伝わってないということは私の伝え方が悪かったな。別の伝え方を考えよう」とか、
一方的に伝えるのではなく「説明が足りていない箇所があったら教えてください」とコミュニケーションを取る姿勢。

この経験以降、このように考えると不思議と相手に対して不安な気持ちがなくなりました。

弱さを見せること

「教育係なのだから、相手を不安にさせてはいけない」「常に自信満々で導かなければ!」と自分を奢っていました。

でも、よくよく考えたら、「この人は私より圧倒的にこれが得意だな」「こういうところを見習いたいな」ということって生きているとわんさかあります。
私もまだまだ駆け出しデザイナーの身だったので、少しでも「私ここ苦手で…」「一緒に解決したい!」「ここを教えて欲しい」という弱さを見せていれば、圧力のない、柔らかいコミュニケーションができていたのだと思います。

ちなみに今は、私より歴の浅い同僚にも「このバナー詰まってるんでアドバイスください…!」とよく頼っています。
この方が圧倒的に一緒に頑張れる仲間が増えて、自分のためにもなりました。

価値観は一つじゃない

2年目の私は、自分の大事にしたいこともぶれていて、上司もらったアドバイスもうまく落とし込めず「こう言われたからこうするんだ!」「こうでなければならないんだ!」と枠にハマった対応をしていました。

今思うと、私にも「いくら上司のアドバイスでもそんな言い方はしたくないな」と感じることがたくさんありましたし、みんながみんな、そのやり方をすんなり受け入れて実行するはずがないとよくわかります。

その人が歩んできた人生で感じたこと、培ったことは尊重するべきですし、私にそれを捻じ曲げる権利はないわけです。
会社員として、ではなく、1人の人間として互いを尊重して仕事をするべきだと学びました。

デザインレビューは自分の学びにもなる

精神面では嫌になることばかりでしたが、技術的に自分の身になったことも多いです。
デザインレビューを経験させてもらって「私も1人で作るとここを見落としてしまうな」と思い直したり、

  • ブラッシュアップのためにまず何を優先して指摘すべきか

  • なぜそうするべきなのか、意図をしっかり伝えること

  • どう伝えたらわかりやすいか
    図解がいいか、テキストがいいか、言葉選びにわかりづらいところはないか

などを考えるようになりましたし、レビューのためには自分も多く引き出しを持つ必要があるため、1年目よりストックを増やすことにもかなり注力しました。

レビューしている私がたくさん勉強させてもらっていたなと感じます。

2年目の私を助けた書籍

ingectar-e製のこの3つ!

自分のバナーの引き出しを増やす上でも、他者にフィードバックを送る際の言語化の上でもかなりお世話になりました。全部ところどころめくりすぎて破れて、コーヒー染もついてます…

Web制作者のためのSassの教科書

社内ではCSSを使ってコーディングをしていまいたが、参考をみるにも、SNSで情報収集するにもやっぱりSassを書くべきだ!と勉強していた時に使っていました。基本の使い方は大体この本で抑えられた気がします。

まとめ

ポジティブな学びももちろんありましたが、とにかく私が私を嫌いになってしまった1年でした。

今振り返っても、自分が正しいと思えないし、いくら反省しても私に投げかけられた言葉や態度を受け手側が払拭できることには繋がらないので、本当にやるせないです。
二度と同じことを繰り返さないように今を生きています。

ただ、未熟でどん底だった私に優しい言葉をかけてくださった方、寄り添ってくださった方もいました。皆さんのおかげで成長できていることがたくさんあります。
本当にありがとうございました。

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