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「MBA×NPO×保育士への道」#4 バイスティックの7原則

勉強が進まない進まないうんうんと思うなか、心理療法やインナーチャイルドには自ら興味を持って本を読んでいた。

どうやら自分は、「周囲が持っていないもの」や「資格」にこだわって勉強を始めていたらしい。
純粋にやりたい・興味があることだけを追って考えてみれば、もっと人間の心の奥底、心理の部分だ。

…ということに、参考書2冊で気づいただけでもコスパが良かった、と思うことにしよう。
どうも手段が目標に変わりがちだ。
一方、参考書に書いてある内容は現在の仕事にも重なる部分があるので、その点は知識として身につけていくことにしよう。
タイトル変えないとなぁ。

ちなみに、この
・タイトル決めたからにはやらなきゃいけない
・こうあるべきだ
という(誰も決めていないはずの)自分ルールや不文律は、周囲に合わせて生き延びるため、子どもの頃に形成されることが多いという。

何かに対して、「何故そう思うのか?」といった自分の価値観や根底にある持論は、無意識であったりするので表に出づらい。
そのため、「言わない」のではなくて、「自分でも気づいていない」ことがある(「隠れた前提」とも言ったりする)。

コミュニケーションが大事だと言われる所以は、ここにあるだろう。
なかなか人の考えをここまで聴く・話すことは難しいのだ。

コーチングには「傾聴・承認・質問」が重要というが、相手の話を引き出して引き出して引き出して、ようやく見えてくるものなのかもしれない。
思い込みで判断する前に、相手の意見を「あと1〜2種類違う視点から見てみよう」というような余裕を持ちたい。

…などと思考をあちこちに飛ばしながら参考書をぱらぱらめくっていたら、「バイスティックの7原則」なるものが目に留まった。



これは!

これこそ親子にも企業にも使える大原則!
保育士の皆さんはこんな知識をみんなお持ちなのか!

これはコーチングの考えに共通しているのではないか。
逆に、こういう姿勢というかスタンスをみんな学校で勉強した方がいいんじゃないかと思う。

バイスティックの7原則
1957年にバイスティックという人が書いた『ケースワークの原則』で示されたケースワークの原則らしい。
ケースワークとは個別援助技術のことで、「利用者が社会資源を活用して自分で問題解決にたどり着けるよう、その過程を援助する技術」のことを言う。

いわく、

①個別化の原則
→利用者の抱える問題は個々のものであり、「同じ問題は存在しない」と考える。

②意図的な感情表現の法則
→援助者は利用者の感情を自由に・ありのままに表現させなければならない。

③統制された情緒関与の法則
→援助者は自分の感情をコントロールし、利用者の感情に巻き込まれないように受け止める。

④受容の原則
→利用者の考えを理解しようとする態度で接する。

⑤非審判的態度の原則
→援助者の主観的経験や価値観によって、利用者の行動を審判するような言動・態度をとってはいけない。

⑥自己決定の原則
→あくまでも利用者自身が自分の行動を自分で決める。

⑦秘密保持の原則
→援助者は利用者の秘密を漏らしてはいけない。

「人の話を聞く時の態度」と置き換えても良いかもしれない。
友達同士など、どんな関係であっても通用しそうだ。
特に⑤は年齢と経験が増すほどやってしまいがち。アンコンシャスバイアスの種にもなる。
やっぱりこういうのを学びに取り入れたら良いのでは、と思う。

…ということで資格試験にはこだわらないけれど、「これ気になる!」という項目は、自分の備忘録のためにも書いてみようと思う。

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