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Dallas vs Clippers PO1回戦振り返り

2年ぶりにプレーオフの舞台に帰還した我らがマブス。この帰還に立ちはだかったのは、ルカの最大の天敵と言っても過言ではないクリッパーズ。ルカ率いるマブスとは3度目の対決に。全NBAファンが注目したこのシリーズは、DALin6で幕を下ろしました。ということで今回は、このシリーズを簡単に振り返ります。


まずは簡単に、昨季から今季までのマブスを振り返る

去年のマブス、それは振り返りたくもないシーズンでした。前年にカンファレンスファイナルに進出し、オフに課題であったビッグマンを補強し注目度がかなり高かったマブス。ESPNなどの全米放送の枠数も増えました。しかし蓋を開けてみれば、予想外の大苦戦。ルカのリーダーシップに疑問符が付いたり、キッドの采配に多くの批判が集まったり、マークキューバンやキッドが会見で選手の士気を下げていると批判が集まったりととにかく散々でした。

2022、TDL前のロスター

TDLにはなんとか状況を回避しようとネッツからKyrie Irvingを獲得。ただその対価としてチームの中心であったDorian Finney-smithなどを放出。ファンからはこのトレードに批判的な声も多く聞かれました。結局その後もチームを立て直すことはできず、プレーオフどころかプレーインすらも逃すひどい結末でした。そして迎えたオフシーズン、この年11位になったことで得られたドラフト指名権を使いDereck Livelyの獲得にこぎつけ、Kyrieとは再契約で合意。その他にもDante Exam、DJJなどとも契約しチームは一新。LukaとKyrieで戦えるロスターを作り上げ、ほぼ100点のオフを過ごしました。今季のTDLではPJ Washington、Daniel Gaffordの獲得に成功。プレーオフで戦えるロスターをわずか1年で作り上げました。TDL後は勝ちまくり、5位でプレーオフ圏を獲得。期待大で迎える、そんなプレーオフです。

今季の最終的なロスター、本当に全然違うチームに

vs Clippers game1

迎えた1試合目。もうそれはそれは酷いものでした。TDL後に強みとしてきたインサイドが全く機能しません。GaffordとLivelyが完全に押さえ込まれ、逆にZubacを全く止められず。さらにPG13とHardenが打てば入る状態になってしまいお手上げ。第2Qで大きく差を広げられてしまいました。最後はなんとか点差を詰めましたが、それも虚しく敗戦。相手はLeonard抜きだったことを考えてMust win gameだっただけにこの敗戦はかなりキツいものがありました。またポジティブな要素がとにかく何もなく、このシリーズ勝てないのでは?と危惧する声もチラホラ…ただまだ1試合目。ここから巻き返すチャンスはいくらでもあると切り替えて挑む2試合目です。

game2

Leonardが復帰したこともあり、2試合目は1試合目とは全く違う、ディフェンス強度が両者共にとにかく高い試合でした。最初から最後まで気の抜けない試合に。この試合で最も輝いていたプレイヤー、それは間違いなくLuka Doncicでしょう。正直、オフェンスはもっとできるはずです。しかし、この試合のLukaはディフェンスが凄かった。数字に残る部分ではないディフェンスを全力でプレーし、相手に得点を取らせませんでした。そして疲れが出てくるはずのクラッチタイムには試合を決める3ポイント。もう意味が分かりません。どこからそんな体力が出てくるのか…
このLukaの素晴らしい活躍で2戦目を取りシリーズタイに。敵地で1勝1敗は上出来でしょう。

この雄叫び かなり酷い言葉を叫んでいたそう笑

game3

舞台を我々のホームに移して戦う3戦目。この試合はプレーオフらしいバチバチな試合になりました。第1戦から少し見えていたWestbrookのダーティプレーがここでも炸裂。本当に勝つために選手を破壊しようとするのはやめていただきたい。Lakersに所属していた時もLukaのこと1試合で3回突き飛ばしたの忘れてないですからね。ここで黙っていなかったのがPJ。ふざけるなと言い放ってからベンチにこの煽り。

結局このあとテクニカルファールを2回吹かれ退場となりましたが、ホームのファンからは大歓声で送られます。まじでよくやった。こういう煽り合いは観てて楽しいのでガンガンやってほしいですね。ただ、ダーティプレーは絶対なしです。どのチームのファンであろうと、選手が怪我して嬉しい人なんていないでしょ。というわけで2連勝。シリーズをリードしました。

大歓声の中退場するPJ

game4

この試合はまたgame1に戻ったかのような気分でした。game2、game3に出場したLeonardは再び欠場。しかし試合全体を通してPG13とHardenが再び大当たり。二人で66得点をとる大活躍。一時は31点差つき、大敗の予感…
しかし、そんな状況を一人で打破し一時リードする展開を作った男が一人。それがKyrieでした。2nd Halfで大爆発。負けてたまるかといった気迫あふれるプレーで40点を獲得。試合には敗れましたが、ここまで比較的静かだったKyrieが爆発。Lukaの調子が上がらない中、好材料です。ただ負けたことには変わりなく、これで再びシリーズタイに。ホームで突破を決めるためには次の試合、Must winです。

game5

再び舞台をLAに戻したgame5。結果は大勝。しかし、最初は余裕があったわけではありませんでした。3ポイントはチーム全体を通して不調。流れを掴みきれない展開が続きました。ただこの試合、その窮地を救った男がMaxi Kleberでした。シーズン全体を通しても不調、game1ではLukaからのパスを目の前でスルーしてブチギレられる、相手からはノンシューター扱いされてきた男が怒りの大爆発。厳しい時間に3ポイントを5本決める活躍を見せチームを救って見せました。後半はその頑張りに応えるように、ここまで不調だった(対ルカ比)Lukaが35得点の活躍を見せ、最終的に大勝。シリーズ突破に大手をかけました。Clippersにやられてばかりで悔しさを感じていたのはLukaだけでなくMaxiも一緒である。俺も絶対倒したい、その気持ちが前面に溢れ出たプレーに思わず泣きそうになりました。Maxi、ありがとう。

game6

突破に大手をかけて迎えたgame6。ホームで迎えるため絶対に勝って相手を生き返らせる前に決めてしまいたいこの試合。この試合は、皆からその気持ちを感じる試合でした。個人的にはこのシリーズでベストバウトだったと思います。この試合のMVPはKyrieです。異論は認めません。大手をかけた試合での個人の成績が12勝0敗。まさそれにふさわしい活躍でした。トランジション3、4ポイントプレー、2nd halfでの安定感はNBA屈指でしょう。30点の活躍でシリーズ突破に大きく貢献しました。またこの試合ではGaffordも素晴らしい活躍を見せました。豪快なダンク、気迫あふれる守備、本当に素晴らしかった。この2人を獲得してきたニコハリソン、あなたは神です。
こうして無事にシリーズを突破、ついにClippersにリベンジを果たしました!

まじで泣きそうだった4ポイントプレー

総評

まずはシリーズ突破、おめでとう!!!
ついにリベンジを果たしたこと、そしてこの舞台に帰ってこれたこと、とても嬉しいですね!
このシリーズは昨年のトレードが大成功だったことを証明するシリーズだったと思います。Kyrieがいなかったら今頃どうなっていたことか…
Lukaは不調だったとはいえディフェンスもオフェンスも、風邪ひきながら膝を痛めながら本当によくやってくれたと思います。2年前から明らかに精神面も成長していて、ファンとして本当に泣きそうです。
MaxiとTHJが怪我をしてしまって次のシリーズに出場できるか怪しいところは非常に残念ですが、一刻も早い復帰を祈りつつ既存戦力で戦い抜きましょう。
二人とも今もマブスに残る数少ない古株選手なので一緒に戦いたい…
次のシリーズで期待することはLukaの復調でしょう。これはファンの総意です。彼が本来の力を出し切れば、さらに楽に戦えるでしょう。期待してます!

最後に…このシリーズのMVP

Kyrie Irving
クラッチ、Must win gameでの強さを存分に発揮し幾度となくチームの窮地を救い勝利に貢献!
このシリーズの突破は彼のおかげだ!
次も頼む!

OKCとのプレーオフは日本時間5月8日水曜日からです
絶対勝ちましょう!

それでは!

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