見出し画像

育休明け、自己肯定感が爆下がりした話

約2年間の産休・育休から復職し、1か月以上経過した。
上司は変わり、同僚も半数近くが異動等で新しい人になっていたが、みんな温かく迎えてくれた。

休職前に仲良くしていた同世代の同僚は、ほとんどが役職をランクアップさせていた。
つまり私より格上になっている。
そしてすべからく全員が忙しい。
久しぶりにランチでもどうかと誘われてはいるのだが、なかなかスケジュールが組めないほどみんな多忙を極めている。

男性や独身の人はもちろんなのだが、私と同じように子育てしながらの同僚も同様に出世していて、多忙な毎日を送っている。

なんだろう、このおいてけぼり感は。

産休育休を経て私は大切なものが何なのかをしっかりと考えた。その結果仕事も家庭も趣味も全て大事、要はバランスが大事なのだと、当たり前のようだけれどもしっかりと腹落ちして感じた。
その結果、今は小さな子供との時間を最優先に大切にして、時短での業務を選択しフルタイムにするのは当分先にしようと決めた。

つまり自ら進んでマミートラックを自分のペースで走ろうと決めたのだ。

それなのにだ。

周りの同世代の同僚はきっちり毎日仕事をこなし子育てをこなし、ちゃんと出世してそれなりのお給料をもらい、忙しい毎日を送っていると知った瞬間に、どうしようもない焦りと不安を感じ始めた。

今更ながら人と比べて劣等感を感じてしまっている自分にびっくりだ。

若い頃を思い起こすと人と比べて一喜一憂したことだってある。
成績が良い悪い、運動ができるできない、見た目が可愛い可愛くない、などなど、自分より優れている人がうらやましいと思った事はたくさんある。

いい大人になってから人と比べる事はほとんどなくなったのに、この後に及んで周りと自分との格差を気にする自分に衝撃を受けている。

会社の評価制度で、産休育休明けは実績がないので評価が下がるのだが、そんなことは百も承知で気にも留めていなかったのに、いざ直面すると「お前はダメな人間だ」と言われているような気分になった。
決して評価制度に不満があるというわけではなく。

上司との面談では、自ら「子どもの小さいうちはマイペースで働いていきたい」という趣旨のことを伝え、上司も周囲も快く承諾してくれた。
それなのに、その優しさを「私なんていなくても良いのでは」という方向に捉えてしまうときがある。

休職前は私が主催していた会議を他の人が取り仕切り、私は後ろにちょこんと座っているだけ。
休職前は私が主担当だった仕事を今は他の人が難なくこなしている。
当然夕方以降の会議には出れないので呼ばれない。
時差がある海外との会議には出れないので海外絡みのプロジェクトからは外れた。

自分が望んだことがすべて聞き入れてもらえている感謝すべき環境で、悶々としてしまっている自分にも腹立たしさを感じる。

とにかく自己肯定感というものが爆下がりした一か月だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?