見出し画像

【感想】ゾンビーワールドへようこそ

2015年 アメリカ
監督 クリストファー・ランドン
出演 タイ・シェリダン
   ローガン・ミラー
   ジョーイ・モーガン

あらすじ

ボーイスカウトのベン・カーター・オギーは仲良し3人組。だけど活動に熱心なオギーとは違い、ベンとカーターは高校生にもなってスカウト活動をするのに嫌気がさしていた。だが、今でもウキウキにスカウト大好きなオギーを前にして、辞めるとは中々言い出せずにいる。
そんなある日、3人でキャンプに行く途中、偶然秘密のパーティに誘われるベンとカーター。二人は夜中にこっそり抜け出して会場を目指すが、街はゾンビで溢れかえる地獄となっていた……。
スカウトの技術を活かして生き残れ! ズッコケ三人組+セクシーお姉さんによる青春ゾンビコメディ。

感想

この映画を見た人なら絶対に触れるポイントだと思うので、最初に言うんだけど、そう、邦題だよね。クソダサい。その上、内容が全く分からないと来たもんだから大変である。邦題についてのあれこれは語ると長くなりそうだから置いとくとして。

本作、アメリカでの評判はすこぶる悪いんだけど、何故か日本の配信サイトのコメントとかレビューブログとかは割と好意的な意見が多くて。そう考えてみると、日本人が好きそうな要素が詰まってる映画だなと感じました。

ポイント① 普段は冴えない奴らの活躍
もし教室にいきなりテロリストが入ってきたら、なんて中学生であれば誰しもがとおる妄想だと思うんだけど、本作の構成も割とそれに近くて。いつも学校でバカにされてる三人衆がゾンビをバッタバッタと薙ぎ倒していくラストシーンとかはまさにその象徴ですよね。

ポイント② 友情メインのストーリー展開
ラブロマンス要素は殆どなくて、人間関係でいうと彼らが喧嘩して仲直りするってのがメインストーリーになってます。泥臭くて熱い友情というよりかは、もっと青くて若い感じの友情。少年漫画にも通じるところがあって、そういうところも好まれる要因だったのかなって思いました。

ポイント③ 「おねーさんと少年たち」というメインキャラクター
なんかこれ既視感あるな、って考えて思いついちゃったんですけど、劇場版の『クレヨンしんちゃん』に似てるんですよね。あれもしんちゃんがおねーさんと大冒険する話が多いし。しんちゃんの映画って多分あんまり嫌いな人とかいないし、だからそれと同じ人物構成がすごく受け入れられやすかったんじゃないかな。これ、大発見だと思います。

あと、シモネタが多いところも初期のクレヨンしんちゃんっぽいですよね。これはもう完全に意識して作られていると言わざるをえない(確信)

冗談はこれくらいにしておいて自分的な好みの話に移りますが、概ね楽しんで見ることができました。ゾンビが出てきてからはテンポよく進むし、コメディ要素もバラエティ豊かで飽きません。シモネタに関しても、まぁきついっちゃあきついので好みは分かれるかもしれませんが、私は大丈夫でした。一番面白かったのはち◯ぽが命綱になるシーン。最低ですが、最高です。

そんな感じでゾンビ登場からは面白いんですが、若干前振りが長くて退屈に感じてしまった部分もあります。主役3人の紹介に関しては必要だと思うんですけど少し尺を取りすぎだし、他にもちらほら無駄なシーンが前半は目立っていたような気がします。

ゾンビものって最初の掴みが相当重要な要素だと思うんですけど、そこがかなり弱かったです。見ていれば面白くなるけど、サブスクだと試聴やめてしまう人もいそうな感じ。勿体無い。

それではまとめに入ります。一言でいえば、日本人好みにチューンされたコメディゾンビ映画。大枠で見れば劇場版クレヨンしんちゃんと同系統の作品(個人の感想です)でした。ちなみに、しんちゃんで一番好きなのは『ブタのヒヅメ大作戦』です。

新年2日目に見るB級ホラーは、一味違います。以上、お疲れ様でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?