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【感想】ファミリー・ウィークエンド

2013年 アメリカ
監督 ベンジャミン・エップス
出演 オリーシャ・ルーリン
   クリスティン・チェノウェス
   マシュー・モディーン

あらすじ

主人公のエミリーは縄跳びに青春を燃やすちょっぴり変わった16歳の少女。家族みんなに「15時半から縄跳び大会だから来てね」と伝えたが、大会には誰も現れず。それもそのはず、両親と兄弟たちは揃いも揃って変人ばかりで、普通の家族とは程遠い。
我慢の限界を迎えたエミリーは、両親を椅子に縛りつけ、家庭内誘拐を敢行する。目的は「普通」の家族になってもらうこと。次の大会まであと24時間、限られた時間の中で家族は絆を取り戻すことができるのか……。

感想

アマプラの月替わり99円セールで、なんとなくパッケージに惹かれて購入。マジでマイナーすぎて情報が殆ど出てこない映画だったが、これは思わぬ掘り出し物でした。家族もののコメディとして相当良い仕上がりになってます。

まず、家族みんなのキャラクターが良い。主人公のエミリー含めてどいつもこいつも一癖あるやつばっかなんです。父親は売れない画家で母親はバリキャリウーマン、どちらも子どもに興味なしって感じ。3兄妹も曲者揃いで、兄貴はゲイのふりしたナルシスト、妹は映画オタクのコスプレイヤー、そんで末っ子の弟はマイペースな生き物大好きちゃん。

そんな一同が介して食卓につくシーンが序盤にあるんだけど、もうみんな好き勝手なことやっててめっちゃ面白いんです。全員のキャラを立たせるのって相当難しいはずで、誰か一人くらい死にキャラがいてもおかしくないんですが、そこを上手くまとめ上げてる手腕が見事でした。

ストーリーの展開としては、そんな強烈な個性を持つ家族が、主人公の起こした事件をきっかけにして関係を改善していくという、かなーり定番な流れなんですけど、途中に挟まれるコメディ描写がかなり面白かった。両親に『良い親とはどんなものか?』っていうのをクイズ番組風に答えさせるシーンとかめっちゃ好きでした。

そんでもって、ラストにはちゃんと感動させてくれるのも素晴らしかった。本当にベタな展開なんですけど、まさにこういうので良いんだよって感じで綺麗に物語を畳んでいます。キャラクターやコメディ部分など尖らせるところはしっかり尖らせ、お約束の展開でしっかり感動させる。お手本のようなホームコメディ映画でした。

キャストについてなんですけど、主人公役のアリーシャ・ルーリン、可愛すぎませんか? きびきびした仕草も面白可愛いし、我慢の限界が来て泣いちゃう演技もかわいそ可愛い。今作を最後に映画に出てないみたいなんですが(wikiより)もっと見たいし、実力もあると思います。また映画出て欲しいですなぁ。

あとは妹役のジョーイ・キング。『レオン』とか『レザボア・ドッグス』とか名作映画のキャラになりきってコスプレしてるんですけど、もう引くほど可愛らしい。多分、見た人ほとんどがノックアウトされると思います。もう微笑ましすぎてずっと見ていても飽きないくらいです。

そんな感じで、ホントに大満足な映画でした。このまま埋もれてしまうのは勿体ないレベルの作品ですので、今月中にぜひアマプラで鑑賞してほしいです。

まとめます。変人揃いの家族が織りなす、笑いあり涙ありな珍騒動。もっと評価されるべき隠れた名作コメディ、な映画です。ペットとして爬虫類がいっぱい出てくるのも、爬虫類飼育者としては大加点ポイント。

以上、ちなみにタイトルの意味は『家族水入らず』だそうです。お疲れ様でした。

視聴:アマプラ

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