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三頭山

2021年6月26日。
緊急事態宣言もようやく解除になり、2ヶ月振りの山。
台風発生も晴れ女の私に敵うはずもなく、晴れ間もある曇り空となりました。

三頭山。東京の端っこ檜原村にある奥多摩三山の1つ。最寄り駅の武蔵五日市駅からバスに揺られる事、約1時間。家からは3時間半。遠かった〜!

そして、今回は少し前に歩きに来た友人がブログに書いていた情報を元に、いくつかのチェックポイントを決めていて、それを探しながら歩いてみます。

最初のチェックポイント「売店の三頭まんじゅう」。買って食べるのは帰りにして…準備をして歩き出します。

そして、すぐに次のチェックポイント。

「都民の森」の大きな看板。
スタート地点として、立ち止まって写真を撮る人が多くいました。
ここから、しばらく舗装した道。

白くて可愛い花が出迎えてくれています。
ただ、この舗装道路。広くてゆったり感はあるけれど、2ヶ月ブランクの私にはジャブを打たれてような感じ。
2ヶ月間の食っちゃ(飲んじゃ)寝…の怠惰な生活を後悔なのです。

そして、チェックポイント「ミニ森林館のキツツキ」
この脇の階段を登って行くと「三頭大滝」方面なのですが、私は逆ルートを行くので直進します。


トンネルを抜けて、「森林館」や「木材工芸センター」を過ぎるといよいよ登山道。

整備の行き届いた歩きやすい道です。

ヤグルマソウの花…と知ってる風に書いてみたけど、都民の森のHPでチェック済!
花の名前はいつもほぼ全滅です。
(追記 これも違ってて…コアジサイなんだそうです。チェックすら甘い私)

こっちは何???

前を進むチビッ子連れ。この前にお兄ちゃんがスイスイと登って行ってました。山で会う子供達は元気いっぱい。

しっとりした苔の緑と

木々の緑。気持ち良いわ〜!やっぱり山は良いな。

そして、暑いわ〜とザックを下ろし、上着を脱ぎます。
こういったテラスやベンチなど、本当に良く整備されています。

鞘口峠まではゆるゆると登って行きます。

そして、チェックポイント「鞘口峠」

「三頭山」までは1.5km。右に行くと奥多摩三山の1つ「御前山」まで8km。三山縦走路に当たるんですね、この道は。
そして、ここから急登になります。

急登は急がずゆっくりと。

標高1200mに到着。バス停が1000m位なので、200m登って来ました。

分かれ道には道標がきちんと設置されていました。登山道を行くか、ブナの路を行くか…悩むところですが、ブナの路を進みます。

ブナの路はグリーンシャワー!
見たかった「奥多摩グリーン」。ついつい上を見上げながら歩いちゃいます。
1300m到着。

チェックポイント「見晴らし小屋」です。見晴らしは無さそうですが、ひと休みには最適そうな場所でした。
でも、休まずに進みます。

そして…うーん、道では無さそうなところに!
前から人も登って来てたし、私の前後も下りる人がいたのだけど、私の感覚だと道じゃない。
ヤマレコ確認しても道じゃない(笑)。
でも、正規の道に向かってるし…と降りてみたら、右からも左からもちゃんとした道が来てました。
プチバリルートって事で!

正規の登山道(東京都がちゃんと整備してる)をしばらく歩くと次のチェックポイント。

「ハンバーガーロック」見つけた!
友人の写真で見た時には大きさもわからず「たらこ唇みたい」って思ったのですが、実物はデッカイハンバーガーでした。

標高1400mを過ぎて、まずは東峰を目指します。
三頭山…名前の通り3つの頭を持つ山。
東峰、中央峰、西峰。
真ん中の中央峰の標高が1番高いらしいです。

ツツジでしょうか?
もう終わりかけな感じでしたが、赤い花が見えて嬉しい気持ち。

キノコに覆われちゃった木を横目で見ながら、1500mに到達!
山頂はあと僅かです。

登って、閉鎖中の展望台(大岳山とか見えるらしい)を過ぎて

東峰登頂!
同じタイミングで登っていたソロの女性がいたんですけれど、その人もカメラをぶら下げていたので「撮りましょうか?」って言ってみたんです。
「1人だと、なかなか自分の写真ってないですよね!」ってお互いに撮りっこしました。
そして

チェックポイント「三角点タッチ」
東峰からほぼ平らに進むと中央峰。

標高1531m。今回の最高地点です…が地味。
1度下って

チェックポイント「西峰へのビクトリーロード」

緑の先に待っていたのが

西峰山頂。
こちらは広くて賑やか。いろいろな方向から登って来た人達が写真を撮ったり、ご飯を食べたりしています。
私も珈琲をいれよう…とわざわざ持参したミルをグリグリ、グリグリ。
その間をお湯を沸かして…あっ!珈琲フィルター忘れた!
ダメじゃん、詰めが甘過ぎ。

山頂からは雲取山、七ツ石山など…去年行った川苔山も確認!
行った所が見えるのはテンション上がります。

こちら側は御正体山、百蔵山、三ツ峰山はなんとか確認…真ん中ドドーンのはずの富士山は見えずでした。
珈琲のお供に…と持って来たアンパンを食べて、下山開始です。

下山、早々にチェックポイント「グレちゃってる木」発見。
本当になんでこんな風にグニャと曲がっているんでしょう?
真っ直ぐ育たなかったからグレちゃってる…って命名(?)です。

相変わらず下りは苦手なので…慎重に!
この道は東京都と山梨県の県境。

こっちが山梨県。

こっちが東京都。

苦手な木段を下ります。微妙に幅が違ったり、木の部分が濡れてると(雨の翌日で濡れ気味)滑るし…慎重に、慎重に。
と思っていたら、前方から笛(オカリナかな?)の音。「コンドルが飛んでいく」が聞こえて来ました。

音はこの先の山の方から。
確認したい気持ちをおさえて、ムシカリ峠から大滝を目指します。

「ムシカリ峠」もチェックポイントです。
ムシカリとは花の名前だとか。奥多摩の地図を眺めているとカタカナ表記の不思議な名前をよく見かけます。

ここからが奥多摩グリーンの核心部というので、足元を確認しながら、緑の海を進みます。


沢も出て来て、流れる水の音と鳥の声。
気持ち良い〜!
またまた、沢の水を触ったり…テンション上がります。

これはチェックポイントではないのですが…タコの足みたいな巨木を発見。
「タコ足の木」と命名しちゃいます。

緑に抱かれる幸福感。

足元は油断出来ない道が続きますが、楽しい。

東峰で写真を撮ってくれた女性。
私より先に西峰を出発したのですが、途中で追いつき。私が先行。
沢で遊んでいるうちにまた一緒になりました。
「私、下りが苦手なんです。」って言うと「私も」って。
「トントントンって下って行く人が信じられない。」って言ってて、「私も〜っ。」って。
ちょっとした交流も楽しい。

チェックポイントの「シオジの巨木」。
この時はその女性と一緒で「周囲が5mもあるなんて!」って話したり。

そして、またチェックポイントの「ブナの路テラス」。

この辺りまでは大滝方面から散策しに来る人も多いようで、軽装な人が何人か休憩していました。

奥多摩グリーンもそろそろラスト。
地面から空まで緑がグラデーションしていて、本当に海の底を歩いているような不思議な気持ち良さでした。

そして、最後のチェックポイント「三頭大滝」

大迫力!カッコイイ〜!
28mmのレンズでは収まりきらない!
吊り橋から覗き込んだ下に落ちていく所がたまらん!
橋の入口に戻り…お腹空いた〜とベンチで残ったおにぎりを食べていると、あの女性が手を振って降りて来ました。
「滝、行きました?」って聞かれて、「メッチャ、カッコイイです!」って。
ここで会ったのが最後。
また、どこかの山で偶然会ったら楽しいな。

滝から先はウッドチップの緩やかな道。
軽い散策気分で歩ける感じなのですが、何だかふわ〜んと気が抜けちゃう気分に。
ふわふわ、ゆるゆる歩いて行き、階段を下りると行きに通った「ミニ森林館」の横に出ました。
ここで…バスの時間…ん?あと2~3分。
乗れる?乗れない?
とりあえず、広い舗装道路なので小走りします。
前を歩いてた人を抜かして、売店の角を曲がり、バスいた!
えーっ、バス乗り場遠い〜!と思ってたら動き出しました。
ああーーーー!って思ったら、さっき抜かした女性が大きく手を振りバスを止めました。
乗れた〜!運転手さん、ありがとう。

という訳で…三頭だんごは食べられず。
お団子は次回のお楽しみという事で。

このバスは隣りの「数馬」までの無料バス。
「数馬」で駅に行くにはバスを乗り換えます。
私は立ち寄りたい所があるので、そのバスに乗った方が良いか運転手さんに聞いてみました。
すると、「バスは有料になってしまうし、下りなので歩いても5分程ですよ。」と教えてくれました。

はい、歩きます。

茅葺き。山間に良く似合います。

そして、目的地

数馬の湯。
ちょうど到着する時に先程のバスが私の横を通りました。
運転手さん、合図を送ってくれて、ちょっと嬉しい。

一風呂浴びて

ビールと舞茸の天麩羅。美味し。

ビールと刺身こんにゃく。美味し。

山、温泉、ビールのフルコース。良き1日でした。
奥多摩グリーン、また見に来ようと思っています。

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