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徹底考察! シャニマスのアイドルはミスドで何を注文する?

こんにちは、生乾き三十郎と申します。
皆さんは深淵、覗いていますか?

言葉が怖いので楽しい動物の画像で中和しています

深淵とは川底や海底といった、光の行き届かない、底知れない奥の方を指す言葉です。転じて、孤独や迷信といった実体のしれないものを喩える際に用いられる言葉でもあります。存在の全貌が見えない不可解さは、却って我々の関心を引き付ける不思議な魅力を有しています。しかし、日常そんな深淵に触れることはそう多くはありません。太陽の照らすもと、公明正大に生きていると、社会の規範から逸れることもなく、代り映えのしない日々を過ごすこととなります。かくいう私も毎日デスクワークでパソコンに向かってエクセルを開けたり閉じたりを繰り返す日々です。


あーあ、仕事にも飽きちゃったし、ここいらで気分転換に甘い物でも食べるとしますか。

え!?!?!?

なになになになに!??!?!?!

この深淵……深いッ!

ギュイイイイあイィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィだィィィィ ちィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィとィッッッッッッッッッッッッ
かンンンンンンンンンンンンンンンンンン






う、うぅ……あれ……?
俺、さっきまで、一体何を……?

ここは……
意識と記憶の溶けだす世界、あなたの中の大切な何かと何かが……ひとりでに結びついていきます……

さあ……身を浸して……深淵に、すべてを委ねるのです……

おや……? 見えてきましたね……

あれは、ドーナツ……

小麦と卵を混ぜて成形したものを油で揚げて……砂糖やチョコでコーティングした甘味……老若男女、世界中の人々に愛され続けているお菓子界のカリスマ……

国内ではダスキンが展開しているミスタードーナツが最大手……看板商品のポン・デ・リングをはじめとして多くの商品を展開し……あらゆる客層のニーズに応えている……

おや……? 

あちらは……アイドルマスターシャイニーカラーズですね……
バンダイナムコエンターテインメントが展開しているアイドルマスターシリーズの一つで……この春には6周年を迎える超人気コンテンツ……

最近ではブランド初のリズムゲーム、アイドルマスターシャイニーカラーズSong for Prismがリリースされたほか来年放送のアニメ「アイドルマスターシャイニーカラーズ」の劇場先行上映も始まり、勢いが増していくばかり……このコンテンツがここまでの人気を博する理由はいくつもありますが……特筆すべきはアイドルの生き方に妥協をしない緻密に練られたシナリオと表現方法……息遣いすらも感じられるような彼女たちの姿に、我々は自分たちの生きる世界と地続きの感覚を抱いてなりません……

おや……? 
あなたから溶け出したこの大切な二つのものが、うねり、たゆたい……

そして……混ざりあいました……

深い、昏い……穴の底……あなたが見つけ出した光明が……
今……明日を照らします……!

~レギュレーション~

・ユニット単位でミスタードーナツに来店した際に選ぶドーナツを考える。来店時のシチュエーションは特に定めない。
・店内でドーナツを食べることを基本として考える。
・支払いはあくまでアイドルの財布から行うものとする。

※予防線※

アイドルの設定漏れ、コミュの内容漏れなどの不備がある可能性があります。あらかじめご容赦ください。

ダンッッッッ!!!!!!

糖、塩分、脂肪
かつてこの世の全てを食い尽くした“スイーツ王”ソーノダ・ロジャー”

彼女がレッスン室にぶち込まれる直前に放った一言は人々を海へと駆り立てた。
『わたしのドーナツ? 欲しけりゃくれてやる…… 食せ!この世の全てをそこに置いてきた』

アイドルたちはwing優勝を目指し夢を追い続ける……

___世はまさに大ミスド時代!!

テーレッテーレ テーレッレッレー♪

出航!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



☆イルミネーションスターズ

櫻木船長を中心にミースドブルーの海を突き進むイルミネ海賊団。彼女らはそれぞれが宝の地図と望遠鏡を持った探索者(エクスプローラ)たちだ。

海を突き進むその道筋をまず示すのは、海に出る前に入念な下調べと準備を欠かさない航海士・灯織だ。レッスンの合間に「ドーナツ食べたいね」の一言が漏れたその時から、いつか繰り出すかもしれない大海原に思いを馳せていたのである! 期間限定メニューの下見は勿論すませているし、店内の話題用に年明けの福袋まで確認済み。
店の扉を開ける前から「今の時期はショコラドーナツがあるみたい。毎年の恒例だけど、今年はよりコクの深い大人向けの物もあって……」と受け売りの知識を披露。「ほわぁ……灯織ちゃん、よく知ってるね」「た、ただホームページの文章を読んでるだけだから……」までがセット。彼女らがこの海で手にする宝も、はじめは灯織の下調べ通りの物。

真乃:大人のポン・デ・ショコラ 芳醇キャラメル

灯織:大人のポン・デ・ショコラ 芳醇カカオ

めぐる:大人のポン・デ・ショコラ 芳醇キャラメル

この時期限定のショコラフレーバーは、ちょっとばかり大人なテイストで背伸びしたがりのお年頃の彼女らにはピッタリだ。少々苦みが強い部分もあるが、芳醇な香りを手繰り寄せて楽しもうと彼女たちはいじらしい努力をする。
机に座って写真をパシャリ。せっかくなのでプロデューサーにもチェインを入れる。

『三人でいっしょにドーナツ食べてるんだー笑』
『おすそわけ』

『いいな、二人とも楽しそうだ』

「プロデューサー、今日もお仕事なんだっけ」
「ほわぁ……プロデューサーさん、今この瞬間もわたしたちのために頑張ってくれてるんだね……っ」
「むむむ……そうだ! せっかくならお土産を買って、差し入れするのはどうかな! ドーナツも、一人より二人、二人より三人、三人よりも四人で食べたほうがおいしいよね?」
「もう……めぐるが食べたいだけじゃないの?」
「ふふ……レッスンを沢山頑張ったから、そのご褒美だね……?」

イルミネの輪は誰しもを包み込む。
三人で手を取り合って結んだ輪の中にはたくさんの笑顔が詰まっている。やわらかで、あたたかなその輪っかは甘く優しいドーナツのように……

持ち帰り枠

真乃:エンゼルフレンチ
灯織:ハニーチュロ
めぐる:ハニーディップ
プロデューサー:チョコファッション

ミスタードーナツといえば、店内飲食だけでなく、持ち帰りまで。客それぞれのライフスタイルに合わせてドーナツを楽しむことが出来るのがありがたいところ。事務所で自分たちのために頑張り続けてくれているプロデューサーを労うために、彼女たちは笑顔と共に、紙袋を持って来た道を引き返していくのであった……


☆アンティーカ

アンティーカ海賊団は二梃の船から成る。一つ、『うちらでば~りばりに食べ尽くしちゃる号』。二つ、『寮のみんなでお茶と一緒に楽しもうじゃないか号』。要は今ここで食べる用と寮のみんなのために持ち帰る用だ。ミスタードーナツは場所を選ばず楽しめるのも魅力の一つ。それぞれ恋鐘と咲耶が舵をとって荒波を乗りこなすことになるだろう。

恋鐘:ストロベリーリング

ドーナツと言えば!の超王道をぶち抜く恋鐘。自身のイメージカラーにも近く、イチゴの甘さも抜群! 選択肢がたくさんあるお店でも、自分の好みを迷いなく選べるこの果断さが恋鐘やね。子供会のお神輿が終わった後のお菓子袋でも、イチゴポッキー入りのやつをすぐに選ぶ子やったとよ……
常に店においてある商品で目新しさもなく、ベタな商品なので逆に三峰はあんまり食べたことがなかったりする。

霧子:ココナツチョコレート

どうもこんにちは、幽谷霧子にはポロポロと周りの粉なりチョコなりが散らかるドーナツを口を抑えながら食べてほしい委員会の物です。なんなら食べた方はちょっと汚いぐらいがいいです。どんなに頑張って抑え込んでもその脇から零れ落ちる粉末とチョコを見つめ、「あっ……」と物悲しそうな表情をする幽谷霧子がUNESCOに人間文化遺産として認定されたと今朝のTHE TIMEで安住アナが言っていました。
中でもココナツチョコレートは本体はしっとり、コーティングのチョコもきめ細かく、やわらかい歯触りのドーナツ。そして何より色味が彼女自身に似ている。どこか親和性を感じずにはいられません。

「あれ、どったのきりりん? 何かお眼鏡にかなうものでもありました?」
「う、うん……このドーナツ……まっすぐ、わたしのことを見てくれたから……」
「へ……? ああ、この子かぁ……こりゃ熱視線に胸を射止められちゃうわけだわ!」

結華:ピカチュウ ドーナツ

霧子が興味を示した期間限定商品を代わりに引きうける結華。この手の場ではどうしても自身の好みのものと期間限定商品とのどちらを取るかで悩む人間が出てくるもの。結華はそうした際の受け皿の役割を率先して買ってくれるのだ。そう、ドーナツの穴を埋めてくれるのが彼女なのである。
そしてこれは完全に余談だが、彼女はもう片方の期間限定商品であるコダックドーナツが去年のスヌーピードーナツと同一の型を使った使いまわしであるということをネットで見て知ってしまっている。無論口には出さないが。

「結華がこの子を連れていくのなら、私はこの子をエスコートさせていただこうかな。その方が二人とも寂しくないだろうからね」
「あっ……」

咲耶:コダックドーナツ

結華から流れを継ぐようにしてチョイス。家でアニメを見て、親を待つ機会も多かったであろう彼女は日曜午前のポケモンのアニメの再放送にも慣れ親しんでいたかもしれない。きっとコダックのことはそんな懐かしい思いもあって掬い上げた。彼のどこか間の抜けた愛らしい表情に彼女も満足げだ。ドーナツを持ち上げて「愛らしくて食べるのがなんだかもったいないな……」はまあ、まず言う。

摩美々:ポン・デ・ザクショコラ

そんなやりとりを横目に見ながら、摩美々は我が道をゴーイング。摩美々はむしろポケモンドーナツを食べづらそうにしている咲耶の横から盗み食いして反応を楽しむ側だ。

\摩美々のドーナツもちゃんと一口あげるのでー/

割と甘くしっとり寄りの場を見かねてか、摩美々はザクもち食感の期間限定メニューをチョイス。ひと房ひと房別れていて分け合いやすい形状のドーナツを選んだのは偶然だろうか?
それはそれとして、摩美々にはポン・デ・リングを丁寧にもっきゅもっきゅと食べてもらいたい欲求がある。
お前は
トリコ?

持ち帰り

→恋鐘:オールドファッション  ハニー
→咲耶:ポン・デ・リース    チョコ
→凛世:ポン・デ・リース ストロベリー
→樹里:ハニーディップ
→千雪:ポン・デ・リース ホワイト
→羽那:ストロベリーカスタードフレンチ

恋鐘と咲耶の目から見た、寮の仲間たちそれぞれが好みそうなドーナツを選定。凛世はこう見えて結構ハイカラなものを好むし、樹里は甘さがしつこくないものがいい。千雪は乙女らしく、かわいい見た目で甘い食べ物が好きなはず。はるきとよくスイーツを食べに街に繰り出している羽那には甘さの至極の品を。そしてトレーの上に揃ってきた仲間たちを見て、咲耶は自然とお揃のポン・デ・リースを選択。恋鐘は店ではしっとり寄りのドーナツにしたので、今度はパサパサ気味のオールドファッションシリーズからの選択だ。持ち帰ったドーナツを、いつもの食堂に並べて凛世の淹れてくれたお茶と一緒に嗜む。これまで通りの日常、これからも待っている日常、そして今ここにある幸せ。

→摩美々:大人のポン・デ・ショコラ 芳醇キャラメル

そして平然と混ざる前提で摩美々もトレーに自らのドーナツを乗せる。いつから寮に入り浸る概念の摩美々は生まれたんでしょうか。マジで考え出した人はノーベル平和賞貰っていい。最近の摩美々は羽那の出身地弄りに余念がない。



☆アルストロメリア

甘いスイーツならばそれはもう彼女たちの領域。なんならシャニソンの初期実装サポートSSRに彼女たちがドーナツを食べるシーンも収録されている。彼女らのドーナツには公式で答えがもう出ているようなものなのだが、今回はそれで考察を諦めることなく、その先の可能性について模索をしていきたい。
誉れ高き千雪母艇を中心に突き進むアルストロメリア海賊団。大崎姉妹があれやこれやと宝に目を輝かせ、トレーの上へと積み込もうとする。とはいえ、甘奈は節約家なので必要以上に買い込むようなことは無いのだが。

甜花:しっとりマフィン アップルアールグレイ

店内で甜花の関心を惹くのは『普通においしい』マフィンだ。食べたところで身体に不調をきたすでもない一般的なマフィンを持て囃して、甘奈と千雪の二人はそれに首をかしげる。マフィンの写真をツイスタに投稿して26件のリポスト、114件のいいねを獲得するだけの投稿である。
食べた後にやっぱり普通のドーナツにすればよかったとか宣う。ので、甘奈と千雪がちょっと分けることになる。無論みんな納得の上ではあるのだが。

甘奈:ピカチュウドーナツ

甜花のプレイを横でよく見ていたので、甘奈にとってもポケモンは親しみ深い存在である。ギャルモデルのカリスマ的存在である藤田ニコルもポケモンにかなり入れ込んでいることもあり、ギャルJKを(一応は)プロフィールに掲げている甘奈からすれば、その点でもフックはあるだろう。『アルストロメリアのみんなで食べたよ』の一言と共に投稿するポストは数百件のリポストに一万を超えるいいね。

千雪:カビゴンのまんぞく カスタード&ホイップドーナツ

彼女もポケモンにはある程度造詣がある。甜花が事務所でひでんのスパイスを使ったサンドイッチを作っているのをよく見かけることもそうだが、今の彼女にはもっと明確な接点がある。
そう、ポケモンスリープである。
ご存じの通り、ポケモンスリープをユニット内でいっしょにプレイしてそうなユニットランキング1位(当社調べ)はアルストロメリアだ。甜花が誘って始めたゲームだったが、今では毎朝出てきたポケモンをチェインで報告し合うのが習慣化している。(このポケモンの飴はいらないから別のポケモンのリサーチを送ってね、とかは言わない。ライト層に優しいゲーマーだから)

ポケモンスリープにおけるパーティ編成
甜花:カメックス ニンフィア レアコイル ライチュウ マグマラシ
甘奈:エーフィ グレイシア ブースター イーブイ ピカチュウ
千雪:ピカチュウ バタフリー タマザラシ フシギダネ ゼニガメ
(千雪は飴を余らせまくっている)

そういうわけで千雪も慣れ親しんでいるカビゴンのドーナツを選ぶ可能性は非常に高い。二種類のクリームが挟み込まれたシュードーナツの満足感は格別である。

三人仲良く卓を囲んで、それぞれのドーナツをシェアしながら会話に文字通りの花を咲かせる。最高のひとときに自然とほぐれる身体、綻ぶ頬。お互いの写真を撮影しあって、それを思い出の一ページとして刻んでいく。そっやって積み重なった写真と動画の数の多さたるや。

彼女たちの関係性は未来永劫変わることはないと安堵し
俺はそっと寝床についた
#ドーナツ強化週間


☆放課後クライマックスガールズ

彼女らが通り過ぎた後はぺんぺん草一本生え残っていないとも言われる消化後食ライマックスガールズ海賊団。今回の戦場でもいかんなくその食欲を発揮してくれることだろう。彼女らの中心核は言うまでもなく我らがキャプテン、小宮果穂。無邪気かつ自由な発想でその航路を指し示し、海賊団一行に夢と希望をもたらしてくれる。

そんな彼女らがこのミースドブルーで見つけ出した宝とは……

ドーナツポップ
24個入り

宴だ~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!

無限にも近い種類の種類を有するミスドで、自分が一番食べたいものを一つ選ぶというだけでもそもそもハードルが高い。この選択を取れば、自分たちで自由にたくさんの種類のドーナツを味わうことが出来るし、その喜びを仲間たちと共有することだって容易だ。カップから零れ落ちんばかりに積み上げられた玉のようなドーナツたちは、個性と個性がぶつかり合う彼女たちそのもののよう。何も一人一つのドーナツにしなくちゃいけないなんてルールはない。Be free! 道なき道を行け 始まりに戸惑いはツキモノです

とはいえドーナツポップではカバーしきれない種類のドーナツもある。それにこれで終わらせると若干他のユニットに比べると見劣りする。毎回毎回ドーナツポップを食べるだけ、なんて味気ないことを彼女たちがするはずもない。ミースドブルーには期間限定品や少し王道から外れたもの、様々な表情をしたお宝たちがまだまだ眠っている。放クラ持ち前の行動力を発揮して、クルーの個性をかたどったようなドーナツを船に載せていけ!

果穂:ピカチュウドーナツ

キャラものに目がない果穂。今回のコラボドーナツは彼女の関心を惹いてならないだろう。80デシベルの声量で「ピカチュウのドーナツがありますーーーー!」と四人を呼び寄せる。大体の身の回りのものはジャスティスファイブのプリントがされている柄の物で統一しているが、布地がなかった関係で30cm物差しを入れてる定規袋だけはポケモンの柄なのが小宮果穂だ。あっ、これ私の中の設定の話ね!

樹里:ハニーチュロ

野球観戦の時にちょくちょくチュロスを食べるので、その親戚みたいなこのドーナツには樹里も割と親しみを持っている。球場で出るものと違ってシナモンがかかってはいないが、ハチミツの甘味はそれを補って余りある風味だ。他のドーナツに比べると味付けもしつこくなく、さらっと食べられるところも加点ポイント。

凛世:ポン・デ・黒糖

はじめにプロデューサーさまとミスドにご一緒した折、ポン・デ・リングを薦められました……
餅のような弾力と共にバターの甘味が溶け広がり、驚嘆致したものです……
こんなドーナツをいただけるとは、プロデューサーさまに特別な存在と思っていただけたのだと凛世は格別に喜ばしく……
今ではそんな凛世も果穂さんにポン・デ・リングをおすそわけ……
なぜなら凛世にとって果穂さんもまた特別な存在ゆえ……

夏葉

なんだかんだでスイーツを食べるコミュは多い夏葉。決して高カロリーなものを憎むことは無い、食が人生の喜びにおける重要な核であることを十分彼女は理解している。大切なのは運動とのバランスなのである。
カスタードクリームは高たんぱく、高カロリーの食品であり、筋肥大のトレーニングにおける栄養補給としては名前が挙がるほどのものである。もしかすると夏葉ほどの自己管理能力があれば、このカロリー界の暴れ馬を乗りこなすこともできてしまうのかもしれない。そしてなかやまきんに君のYouTubeチャンネルとコラボを果たしてしまうのかもしれない。

智代子

大人になってからの健康診断は怖い。事前の問診票に書く項目に、自分の生活の乱れ具合を突き付けられたかと思うと、身長体重はまだしもレントゲンや心電図をやろうとすると自分の醜悪な体を直視しないといけなくなる。結果が出たかと思うと、やれ血糖値がどうとか、やれ腹囲がどうだとか、子どもの時は気にすることすらなかったC以下のアルファベット。再検査の文字列を目にする機会が歳を重ねるごとに増えて行って、それで気が付けば口に入れるものも乾いて、素朴な味わいの物に変わっていく。

智代子:ポン・デ・ダブルショコラ

そんな思いは!!!!!!!!!
彼女はまだ知らなくていい!!!!!!!!!!!!
おらチョコ食えたらふく食え好きなだけ食え!!!!!!!!!!!!

智代子:オールドファッション ハニー

一個じゃ足んねーだろ!!!!!!!!
ほら、た〜んと食べんね(月岡恋鐘)!!!!!!!!!!!!

持ち帰り

→智代子:モンスターボール リング
→弟:ゴールデンチョコレート
→母:ポン・デ・リング
→父:チョコファッション

弟もいんだろ!!!!!!!!!!!
持って帰ってそんでまた一緒に食え!!!!!!!!!!!!!

朝食:ストロベリーリング

そんでもって次の日の朝ごはんもまた食え!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 (余談だが私は小学校時代朝ごはんにドーナツを食べた日に発熱で早退して、保健室の先生に朝食の内容でドン引きされた過去がある)



☆ストレイライト

彼女らの核となっている芹沢あさひキャプテンも育ちざかり食べ盛り。それでいて好奇心旺盛な彼女はあれもこれもとトレーにドーナツを載せようとしてしまう。そのためいつごろからかトレーは愛依が持つことで固定化、冬優子があさひの手綱を握ろうとする形に定着した。(どうせふゆたちで食べることになるんだから、あんたはちゃんと食べれる量だけ選びなさい)(はいっす……)

あさひ:ゴールデンチョコレート

小気味よい食感にチョコの分かりやすい甘さ。あさひの心をとらえてやまないお決まりのドーナツだ。彼女が勢いよくかじりつく度にコーティングのチョコが宙を舞う。事務所でも何度も何度も食い散らかした前科があり、はづきさんにも「今しがた掃除をしたばかりなんですけど~」とやんわりと苦言を呈されている。
冬優子の根気強い指導の結果、紙ナプキンで包んで食べるという技術を覚えてからは、食後に粉薬みたいにナプキンにたまったチョコを流し込む(行儀悪いからやめんかと冬優子に言われる)
期間限定メニューの変わり種にも勿論関心を示す一方で、自分の好きなメニューが決まっている場合はそれに異様に固執する部分ものぞかせるのが彼女だ。

冬優子:チョコファッション

甘い物がそう得意でもない彼女は、控えめでベーシックな味わいのものを選ぶ。さして拘りはない。
これがテレビのロケであればフレンチクルーラーでも食していようか、ロケ終わりには中和剤として韓国料理をキメる。

愛依:コダックドーナツ

それこそ同世代から羨望のまなざしを一身に集める愛依サマならば、少しビターなチョコドーナツなどを選ぶのかもしれないが、ありのままのびのびと友人とのおやつを楽しむ彼女は甘く可愛らしいドーナツを選ぶだろう。ドーナツのおいしさ、そして大好きな二人と一緒に過ごせる幸せも相まって、その表情はファンに魅せられないと冬優子に言われるほどに緩み切ってしまう。

持ち帰り枠

→弟:シルバーチョコレート
→妹:ストロベリーリング
→お姉・お兄以上年上世代向け
ポン・デ・ショコラ×2
ポン・デ・ザクショコラ×2
ポン・デ・ダブルショコラ×2

愛依の家は大家族。家族愛に溢れる彼女なら、持ち帰り用のドーナツを買わないわけがない。目に入れても痛くない、弟と妹にはそれぞれ好みのドーナツを買い、他の家族たちは誰がどれを食べてもいいように期間限定メニューを二つずつ。
……とはいえ、これだと流石に。

「あっちゃ〜……ちょいお金たんないかもしんないわ……」
「気前よすぎんのよ、別に黙っときゃドーナツ食べたなんてバレないのに」
「いや〜、でもやっぱ家族にも美味しかったものは共有したいしさ……」
「……ふゆも半分出す。こんだけ毎回愛依の家にはお世話になってるんだから、そのお礼も込めて」
「え!? いやいや、そんなん悪いって! うちが勝手に買って帰ろうとしてるだけなんだし、冬優子ちゃんに出してもらうわけには……」
「あら、年上の好意には甘えるものよ? それに……」
「それに?」
「……あいつもどうやら食べ足りないみたいだから」

→冬優子:ポン・デ・ストロベリー
→あさひ:カビゴンのまんぞく チョコ&ホイップドーナツ+オールドファッションハニー

愛依の財布を気遣って冬優子も二人で割り勘。冬優子自身、愛依の家族には必要以上にお世話になっている自覚があるので、お礼ができる場所ではしっかりとその気持ちを伝えておきたいのだ。
ただ家族の分を割り勘するだけだと愛依も遠慮をするので、冬優子は自分の分のドーナツも追加。ピンクの見た目の甘いドーナツを選んだのは、ドーナツを受け渡す際にお邪魔することを最早前提として選んでいる。ふゆねーちゃんとしての姿を崩さない気配りはここでも。
あさひもそのついでとばかりに持ち帰りのドーナツを選ぶ。あさひが追加した分は流石に自分で払わせる(自分のお金じゃなかったらゴールデンチョコレートをまだ持って帰りたいところ)が、愛依の家族向けドーナツの割り勘勘定には流石にあさひを含めない。


☆ノクチル

甘いものと来れば市川雛菜も負けちゃいない。一通りのスイーツを食べ尽くた彼女は、園田智代子に負けず劣らずの深い理解と知識を兼ね備えている。
価格帯がそう高くないミスドは雛菜にとっても身近な存在、聖蹟桜ヶ丘の高架下の店舗にも通いなれているはずだ。

エンゼルフレンチ、ストロベリーリング、カスタードクリーム
市川雛菜流ミスド三種の神器である。
持ち帰りの基本にこの三つを備えたうえで、彼女の注文はやっと始まるのだ。
雛菜が単身トップスピードで突き進み、他の三人はそれに追随するかたち。雛菜からすれば誰がどれを食べたいのかはなんとな~く分かっているので言われるまでもなくトレーへと載せていく。

雛菜:ピカチュウドーナツ

「せっかくだしこの子のやつは食べようかな~ ユアクマちゃんには負けるけどこの子もかわいいよね~♡」

雛菜・円香:ポン・デ・ショコラ

「円香先輩どうせこれでしょ~? トレーに雛菜の分と併せて2つ載せといて上げるね~?」
「は?」(嫌とは言わない)

小糸:ポン・デ・リース ストロベリー

「小糸ちゃんはこれ~?」 
「え、えっと……うん、そ、それでいいよ……!」
「うん~~~!!」
「……あ、ひ、雛菜ちゃん! 同じのをもう一個……いいかな?」
「あは~、なんで~?」
「い、妹の分……! 買って帰ってあげないと……!」
「やは~♡ 小糸ちゃん、いいお姉ちゃんだね~!」

「……浅倉は? まだ何も選んでない」
「いいんだ、私……決めてるから」
「……」
「やっぱさ、通じゃない? ドーナツ屋で『じゃない方』食べんの」

透:世界のスープ麺 トムヤムクン

出た。
どんな店でも抜け道を探しちゃうのが僕の悪い癖……♠

「却下」
「え」
「値段、見た?」
「あー……」
「おー……」
「雛菜、こっち。これ、取って」
「ん〜? あ、は〜い」

透:ポン・デ・ショコラ

……流石にいっときのネタに走って693円のトム・ヤムクンは女子高生にはハードルが高すぎる。そもそも円香はこういうの食べるならちゃんと専門店で食べた方が美味しいと思っているので、透がこの手の奇を衒った注文をするのを割と嫌っている。
そういうわけで透もなんだかんだで普通のドーナツを注文。まあ、おやつ時のミスドの店内にスパイシーな香りはそうそう漂うものではない。甘いものに関しては可もなく不可もなく、昼ごはんの後で空いた小腹の分だけ補える、場当たり的なドーナツでFA。(とはいえあまりにも普通すぎるドーナツだと面白味にかけるので一応期間限定品にはする)


☆シーズ

ミスタードーナツ、何度も通り過ぎたこの道で視界の中にずっと入ってはいた存在。ただ、あまりにも縁遠いもの過ぎて美琴はまるで認識をしていなかった……小麦粉を油で揚げて砂糖を振りまぶし、挙句チョコレートのコーティングまでして、美琴からすれば卒倒ものだろう。
そんな彼女がもし、自ら選んでドーナツを食べるとしたら……?
少なくともこの場においてはにちかのエスコートが求められるだろう。にちかとてそう頻繁に訪れているわけではなかろうが。

「すごいね……たくさん種類があるんだ。どれでも、好きなものをとっていいんだよね」
「はい、どうぞ! 好きなだけ!」
「そっか、でもそんなにいっぱいは……食べられないから」
「で、ですよねー! じゃあ気になった一つだけでも、試してみてください!」
「うーん……この中から一つとなると、それはそれで迷っちゃうね」
「美琴さん、一周で決めきれなかったらもう一度並び直しましょう! レジまでは周回自由なので!」

美琴からすれば未開のジャングルにも等しい。目に入るものどれも自分の知識から外れた得体のしれない存在。一年に一度、あるかないかのチートデイ。迂闊に手を出して、嫌な思い出にしたくはない……ステージの上でのパフォーマンスを突き詰めるときのように真剣なまなざしでドーナツを見つめる。

「あっ……この子」
「美琴さん……? あ、気になります……? それ、今やってるコラボのやつですねー」
「うん、この子ってポケモンの____」

そんな彼女にも、無垢にテレビを眺めている時間があった。輝かしいステージでアイドルたちが歌い、踊る。その出番の前に、やっていたような気がする。

「ピカチューでしょ?」
「えーっと……は、はい! ピカチュウですね!」
「懐かしいな……昔アニメを見たことがあるから。ピカチューは今でも人気なんだね」

美琴:ピカチュードーナツ

微弱な電流が刹那の内に神経を駆け巡り、忘れてしまったような過去と現在とを繋いだ。取り立てて興味があったわけじゃない、ただ童心に帰ってお菓子を食べるのだとすれば、この子を置いて他にないと思った。あの物語の主人公と同じように、無限に冒険が出来ると信じていた頃を思い出したから。ピカチューが、私に微笑みかけてくれたような気がしたから。

にちか:ポン・デ・リース ホワイト

カラーシュガーをまぶしたその姿はどこかノスタルジックな雰囲気を漂わせる。学校給食でクリスマスの時期についてきたどこの店で作ってるともしれないデザート? 学童保育でクリスマス会終わりに出されていたおやつ? 実態はともかく、その統率のないカラフルな色合いとポリポリとした噛み応えの細長い形状の小粒たちは庶民的な親しみやすさを有している。にちかもきっと、幼少の頃は姉がスーパーのパート帰りに持ち帰るヤマザキ製パンのケーキにカラーシュガーを振りかけて聖夜を楽しんでいたことだろう。そんな無自覚な愛着が、彼女をこのドーナツへと導いた。

(あーあ、こんなカロリー爆弾食べちゃって! 後で地獄を見ても知らないからな、七草にちかー!)
(まあ、でも……いいか)

「おいしいね、にちかちゃん」
「は、はい……! もうそれは、とてつもなく……!」

(今がある意味じゃ_____)

Vo+20 Me+10 SP+5


☆コメティック

メンバー内、ルカと羽那・はるきとの間で練度には大きく差がある。
上京以前の学生時代にもキラキラした青春を過ごし、胃もたれしそうなほどに甘ったるい放課後に身を浸していた二人はミスドなんて生き慣れた場所だ。ハードなレッスン終わりに労う意味合いで二人足を運んだことすらあるだろう。
反対に、ルカは下手すれば年単位で足を踏み入れていない。緋田美琴という存在に少しでも近づくためには、糖や脂肪といったものは削ぎ落してきたし、疲れ切った体を癒してきたのは甘ったるい三時のおやつなどではなく、美琴からの薄味の賛辞だ。店に入ってトレーを持ったところで、体が硬直してしまう。ここは手慣れた羽那に先導を任せた。

羽那

ねえプロデューサー、あたしがどのドーナツ食べたいか分かる?

『ストロベリーリング』 わ、正解!
『ポン・デ・リング』 あー、それもいいな~。正解!
『ピカチュウドーナツ』 あはっ、かわいい~! これも正解。

うんー? どれも全部正解だよ。当たり前じゃん、ドーナツは全部おいしいし、それに___

プロデューサーがあたしのことだけ考えて選んでくれたドーナツなんだから、どれも特別でしょ?

じゃあ今度はー、あたしがプロデューサーのドーナツ選んであげるね?

ぶ゙ぬ゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙(雄牛の呻き声)



羽那:シュガーレイズド

鈴木も何食べても似合う子だと思います。
ただ俺はここはあえてあえてのシンプルな『シュガーレイズド』にベットするぜ。
岡山の片田舎で純朴に育った鈴木はきっと味の好みも控えめなんだ……そうに違いない……いや、全然負けてへんし……全然、トータル的には勝ってるし……

はるき:フレンチクルーラー

ルカが「んなモン食うかよ……甘ったりぃ……」と吐き捨てるような甘さの極致みたいなドーナツを選択。自身の星座がおひつじ座であることに始まり、周りの人たちも彼女は動物に例えるならひつじだと言うらしい。

世代的に彼女が知っているかは怪しいが、かつてミスタードーナツとしてメディアに露出していたマスコットたち(一応今も現役らしい)の中ではフレンチクルーラー担当もひつじだった。

フレンチウーラー
いつか、どこからか、きっと わたしだけの王子さまが迎えにきてくれる、 と信じている
夢みる少女。 いつもおっとり、ゆったり、マイペース。

本能と嗅覚で同族を見つけ出し、はるきは満足げにドーナツを頬張った。

「……決まったかよ、さっさと会計済ませんぞ」
「あれ……ルカちゃんは? 食べないの?」
「私は……いい。晩飯も食えなくなるし……太んぞ」
「あー、それ禁句だよー! 甘いものを食べるときにカロリーの話はNGー!」
「はぁ? 知らねェよ……ほら、後ろつっかえてんぞ早く……」
「じゃあルカちゃんのドーナツも一個載せておくねぇ」
「てめェ……か、勝手なことしてんじゃねェ……!!」

ルカ:ポン・デ・ストロベリー

本人はあまり食べる意思もなく、強引に会計間際にトレーに載せられたドーナツを渋々引き受けるルカ。客が自分でドーナツを取るタイプのミスドだとポン・デ・リングがレジ間近にあるイメージがなんとなくある。違ったらごめんなさい。ルカにはストロベリー味のドーナツを無理やり食べさせるだぶるは、あると思います。
不本意ではあったが、食べないわけにもいかない(勿体ないし、二人なりの好意だということをちゃんと理解はしている)ので不服そうに着座。食事中も会話はせず、二人盛り上がる羽那とはるきを時々チラッと見るだけ。
で、これはもう書くまでもないことなんですけど、ルカは口も手もちっこいので、両手でしっかりと持ちながら食べます。行儀いいね。そんで一口一口、モソモソと不機嫌そうに食べる。ハムスターみたいだね。茶化すと不機嫌になるのでその場では羽那もはるきも弄らないが、帰り道に「かわいかったね~」と語り合うネタにはされる。


以上、各ユニットそれぞれが自分たちだけの宝を見つけ出しました。
いかがだったでしょうか、ドーナツという存在が取り持った彼女たちの青春の一端を感じていただくことができたでしょうか。同じ種類のドーナツだとしても、それを食べるアイドル、一緒に食べるアイドル、状況やタイミングによってもその表情を変えることでしょう。無論、今回私が提示した解釈は私の視点から、このメニューの範囲内で捻出されたものであり、とても画一的なものとは言い切れません。
さて、あなたの中にも沸々と湧き上がってきたものがあるのではないですか?

オラ! 出せ出せ出せ出せ!!!!!

書け書け書け書け!!!!!

描け描け描け描け!!!!!!

テメェの解釈をテメェの手で形にすんだよ!!!!!!!!

オラ!!!!!!!!!!!!!!!!!

オッラァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

あなたにしか見つけ出せない、ドーナツの穴がきっとあるはずです。

私は血糖値がそろそろやばいのでこれにて失礼します。
次回、「シャニマスのアイドルはポムの樹で何を注文する?」でお会いしましょう。

それではごちそうさまでした。


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