【ネタバレ注意】ひみスタツアー 仙台公演初日 感想

はじめに

 SPITZ JAMBOREE TOUR 2023-2024 HIMITSU STUDIO、仙台公演初日(6/21)に参加しましたので、感想をつらつらと書き連ねていこうかと思います。当然ですがセトリ諸々に関するネタバレを含むので、まだ参加していない人など、知りたくない人はブラウザバック推奨です。

全体的に

 草野さんの歌声の調子はすごい良かったですね。今までの中で一番良かったかもしれません。なんならMCの調子も良く、面白かったです。ライブの声出しに関しては、解禁しなくてもいい派でしたけど、今回のライブを受けて、観客の声があるのも良いことだよなーって思いました。マサムネサーン!とか、曲と曲の間にしてほしくないですけどね。MC前なら良いけど。
 席は三階でしたが真ん中で、しかも一番前でした。すごい見やすかったのでハッピーです。ピック投げは絶対にキャッチできないですが。

ギターについて

 ギターファンなので、草野さん及び三輪さんが使っていたギターについて少々触れておきます。
 草野さん:白sago、黒SG、グレッチ
 驚いたのはSGですね。『醒めない』の時期に使っていましたが、しばらく見なかったので。『美しい鰭』や終盤の盛り上がる曲ラッシュの時に使ってましたね。グレッチは『さびしくなかった』だけでしか使ってなかった気がします。気のせいかも。『美しい鰭』のジャケットやPVで使ったサンバーストのレスポールは使わず。
 三輪さん:黒のレスポールスタンダート(初?)、ジャズマスター、P90のレスポール、ピックアップカバー無しのレスポール、レスポールカスタム(使ってたような、使ってなかったような…)
 序盤から見たことないレスポールスタンダートが登場。見たことないよね?黒のボディに白のピックガード。ネットで探した感じ、78年のGibson Les Paul Standard Ebony Black が近かったです。しかも結構な曲数において使っていて、今回のライブはジャズマスターとこのレスポールがほとんどでした。打って変わって今まで良く使ってたピックガード無しのレスポールは『ロビンソン』でしか使われず。

セトリ感想

  1. ときめきpart1
    十中八九『めぐりめぐって』から始まると思っていたので驚きました。だって『めぐりめぐって』は一曲目を想定して作られた曲でしたから…。アリーナになったら『めぐりめぐって』になるのかなとか考えたりもしました。
    醒めないツアーが『みなと』から始まったのと近いものを感じました。まあ単純にめちゃめちゃ良かったですね。ソロのバイオリンが目立つ曲なのでライブではどうかな~と思っていましたが、実に爽やかでよかったですね。アルバム曲で草野さんの唯一のアコギ枠。

  2. 跳べ
    アルバムと同じの2曲目での登場。ライブが始まったぞ!感がこみ上げてきました。実にエネルギッシュな演奏。盛り上がりますけど、曲全体ではコンパクトな印象がなぜかあります。三輪さんのカッティングが好きぇ~。

  3. みそか
    好き。前の曲からの流れでボルテージがMAXになりました。まさか聴けるとは思わなかったので、すごく嬉しかったですね。ちょっと涙腺にきましたもん。『恋する凡人』とか『けもの道』、『俺のすべて』あたりの盛り上がる曲は最近よくやってたので、『みそか』みたいな野外とか夏イベとかでしかやってなかったような曲が来ると意外性があって嬉しいですね。浮いて浮いて浮きまくる覚悟ができました。

  4. さらさら
    他の日のセトリを見る前から日替わり枠っぽいな~と思っていましたが実際そうでした。生で聴くのは初めてなので良かったですね。アルペジオがとても綺麗だったり、Cメロではコーラスに参加したりと三輪さんが目立つ曲です。ただ他の日替わり曲二曲がどっちも好きな曲なので、それも聴きたかったな~と。

  5. さびしくなかった
    草野さんが唯一グレッチを使った曲だったかな。たしかにこの曲にはぴったりでした。今回のアルバムの中で結構好きな曲です。歌詞が好きですね。ライブ化けする曲ではない感じはするので、今後のライブではやらなそう。今回聴けて良かった。

  6. 美しい鰭
    現在のスピッツの(世間的な)代表曲とも言え、現在もヒットチャートに並ぶこの曲を、MCの後とかじゃなくて、しかも序盤の方にただの一曲として放り込んでくることに驚き、超しびれましたね。このライブ中一回もコナンのこととかに触れなかったですしね。silentとかにも触れなかったし、さすがスピッツ。実にロックだぜ。
    ファルセットが実に綺麗でした。ライブでも変わらぬクオリティを提供できるのは実に素晴らしいです。このタイミングで草野さんがSGを使い出しましたね。原曲ではギター三本あって、ギターソロはスピカみたいなユニゾンが綺麗なんですけど、ライブでは草野さんは徹頭徹尾バッキングでしたので、ギターソロは三輪さんだけが弾いていて少し寂しかったです。

  7. 讃歌
    この曲も、このタイミングなんだと驚きました。終盤とかでやりそうな気がしていたので。前曲に引き続きサビの高音が美しい曲ですが、力強い歌声で良かったですね。三輪さんはこの曲でP90のレスポールを使っていたんだっけな。あんまり覚えてないや。

  8. 大好物
    ゴースカの投票一位で驚いたけど、youtubeで歌詞考察を見てからより好きになった曲。アウトロで草野さんが前の方に出てきて弾いてるのが楽しそうでした。ここまで四曲続けて最新アルバムからでしたね。

  9. 運命の人
    数日前に『優しいスピッツ』で見たうえ、ゴースカでもやってたので正直またか~みたいな感じはあったんですけど、会場全体も盛り上がっていたので良かったです。そんなこといったら『大好物』と『優しいあの子』もそうなんですけどね。

  10. 未来未来
    最新アルバムの中でも独特で、実験的なこの曲。民謡ハードロックというか。ツェッペリンの移民の歌みたいな曲。ベースが荒ぶっておったわ。『運命の人』と『優しいあの子』の間にこれをいれてくるセンスがすごい。最新アルバムの中では一番ライブで聴きたい曲だったので聴けて良かったです。

  11. 優しいあの子
    アルバムツアーの中で前回のアルバム曲から一曲ぐらいは毎回やってる気がしますが、そうでなくてもまあ近年のスピッツの中でも知名度があるほうの曲です。ただ『見っけ』から『花と虫』は聴きたかったな~。夏イベでやるような曲ではないような気がするので、いつか聴けると良いな。

  12. ロビンソン
    初めてライブに来る人でも知っているような曲をやるということで、『チェリー』かなと思ったら『ロビンソン』でした。結局『チェリー』もやったんですけどね。三輪さんが歴戦のピックガードなしレスポールを使ったのはこの曲だけでした。もしかして結構もうボロボロで、激しい曲では使えないのかな?文句なしの名曲です。

  13. i-O (修理のうた)
    そういえば今回のステージにはi-O君がドラムの隣辺りにずっといました。静かでライブを邪魔することはなくていい子ですね~。この曲もすごい良い曲で好きなんですけど、あんまり記憶が無いので音源通り素晴らしかったんでしょうね。Cメロの優しいメロディからわりと緊迫感のあるギターソロ、歌詞の緩急が良いです。

  14. チェリー
    いわゆるスピッツ御三家から今回は二曲披露。『空も飛べるはず』は『優しいスピッツ』でやっていたので、それだけでコンプリートできてお得です。実はこの曲を生で聴いたのは初めてだったので嬉しかったですね、

  15. オバケのロックバンド
    この曲も『美しい鰭』と同じくなんの前振りも準備もなく始まったので驚きました。もうツアーも10公演目とかなのでメンバーの歌声も安定してました。草野さんはあんまり慣れないでほしいとか言ってましたけどね。その気持ちも分かる。四人全員でサビを歌うとやっぱりパワーがありますね。『野生のポルカ』に近いですけど、歌詞も相まってこちらにもこみ上げるものがありました。

  16. 8823
    ここから終盤に向かってどんどん盛り上がっていきます。8823はギターもフレーズを弾かなければいけない都合上この曲は歌始めが難しそうにしてる印象がありましたが、今回は結構安定してましたね。後らへんのお姉さんがこの曲のイントロのドラムが始まった時に「キャッ」って言っててなんか微笑ましかったですね。

  17. 不死身のビーナス
    この曲のギターのイントロが聞こえた時は思わず私も「キャッ」って言いそうになっちゃいましたね。『みそか』と同じく野外フェスとかでやる印象の曲なので、聴けると思っていませんでした。意外性のある曲がやっぱりアガります。ギターソロの時三輪さんにスポットライトが当たる演出だったのですが、三輪さんが移動してi-O君の前あたりにいたので、誰もいない三輪さんの本ポジションをスポットライトが照らすという中々ファニーな状況が拝めました。

  18. 醒めない
    この曲で本編終了っていうのも意外でした。スピッツのテーマソングっぽくはありますけど、アルバムツアーっぽくはない感じはしました。Enも最新アルバムから一曲もやらなかったですしね。
    多分半音下げだったんじゃないかな?

    ~En~

  19. P
    「あんまりやらない曲やります」ということで『P』。確かに意外。草野さんがハンドマイクで、楽器も最小限と言う感じで完全に歌を聴かせに来てましたね。確かにめっちゃ声を堪能できました。普段はあまり聴かない曲でしたが、良い曲だなとしみじみ感じました。両手でマイク持つのはあざといね草野さんよぉ。『ジュテーム』も聴きたかったですけど山形公演に期待しましょう。

  20. 月に帰る
    「初期の曲を」ということで『月に帰る』。この次の曲と言い、横浜サンセットでやった曲セットでした。ちょうど10周年ぐらいですしね。アウトロが圧巻で、三輪さんの轟音ギターがシューゲイザー的なすごい圧で最高でした。音の洪水の中に佇むような、ライブでしか聴けない音で凄かったです。予期しない曲でしたし、ライブ化けも楽しめて素晴らしい曲でした。

  21. 夢追い虫
    『めぐりめぐって』で〆かな~って思ってたらこの曲でびっくりしました。ゴースカの時にグッズ待機列でお話してくれた、『夢追い虫』を聴きたがってたお兄さん、聴けたかな?
    他のシングルよりは聴く機会が少ない感じの曲はあるので、なんか懐かしいな~と思いました。前向きに終われるのでいいですよね。

まとめ

 『めぐりめぐって』をやらなかったのは衝撃でした。個人的にどうしても聴きたい曲ではないですけど、特にやらない理由も思いつかなかったので。アリーナ公演ではやるんですかね。あと序盤~中盤に『ひみつスタジオ』の曲が集中していて、後半にひみスタツアー味があまり感じられなかったです。
 他にも『魔法のコトバ』や『楓』などドラマで話題になった曲をやらなかったことや、『美しい鰭』や『オバケのロックバンド』をあくまでも数あるうちの一曲として披露する姿勢にはロックを感じてとても好印象です。
 盛り上がる曲として定番だった『俺のすべて』や『けもの道』をやらず(『けもの道』は日替わり枠でやったそうですが)、他の曲を導入したのも嬉しかったですね。どんどん珍しい曲もやってほしいです。
 コロナで中止になってしまったホールツアーを再び行うことができてスピッツも嬉しかったでしょうし、会場全体も良い感じに暖かくてとてもいいライブでした。これから半年ほど続きますが、何事もなく無事に終わることを願います。
 これからのライブと夏イベが楽しみですね。皆様の感想などもコメントしてくれると嬉しいです。それでは。


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