「低単価=サステナブル」じゃねーよ


twitterで自分のパーソナルジム経営の自論を複数つぶやいたら、フォロワー2000人強の弱小アカウントにしてはそのうちのひとつが思いの外いいねされまして。

お客様から見たら、低単価にすれば通い続けやすくはあるし、会社に売上が長期で上がり続けるとは思います。

でもさ、1時間5500円の売上で、そこからテナントの賃料やら水光熱費やら広告宣伝費を払ったら、実際現場でサービス提供しているトレーナーにいくら払えるでしょうか?

正社員でも業務委託でも、そこからさらに保険料や税金を差し引いたらトレーナーの可処分所得は…推して知るべし。

その金額で成長するための自己投資しながら働き続けられるか?といったらNOですよね。

売上を確保するために、長時間接客だけに時間を費やして疲弊し、時間もお金も投資する余裕がなくなるのが目に見えている。

それじゃトレーナーが長く勤務し続けることなんて無理じゃないですか?

低単価を売りにするっていうのは、表面的には「お客様のため」と言いながら、そこで働くトレーナーの成長や持続的な勤務は考えていないとしか思えません。

成長も持続的な勤務もなければ、会員の期待(しかもクレームが多く質の低い会員の)に応える指導なんて、どう考えても実現できないからね。

さらに、パーソナルトレーナーが料金安くする=顧客の質が下がる、はサービス業の鉄則みたいなもんで、単価を安くすると注文やクレームが多い割に努力しないから結果出ない、もちろんリピートしない。

料金以上のサービス要求やクレーム対応のために利益にならない販売管理費は増え、リピート率は低いから新規集客のための広告費は嵩む…

それって本当に「サステナブル」と言えますか?

こんな感じで、パーソナルジムみたいに人が時間と労力を直接提供するサービス業が、料金を安くしていいことなんて、長期的に見たら誰にもない。

まあ、うちみたいなコンセプトジムには、こういうジムが増えるのも追い風だと思っています(笑)

ただ、業界全体を見たら、プラスばかりではないと思うなぁ。

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