乳がん告知

先日受けたマンモトーム生検の病理検査の結果説明にて、乳がんである旨の告知を受けました。
早い段階から覚悟はしていたので、全くと言っていいほどショックはありませんでした。
辛い現実ではあったけれど。

病理検査結果:
ステージ0の非浸潤性乳管癌(DCIS)
サブタイプはLuminal A

サブタイプとは?

以下は、結果説明で先生からお話いただいた内容で、私自身の備忘録としても書き留め。

・非浸潤性とは、がん細胞が乳管にとどまっている、極めて早期の状態
・がん細胞が乳管を突き破って外に出ると、浸潤性に変わる。こうなると、がん細胞が全身に巡るようになり、転移などを起こす

・Luminal Aは、女性ホルモンに対して反応が陽性、HER2タンパクという物質への反応が陰性、増殖能力を示すki67が低値
・がんであったことは残念だけれど、これ自体はとてもおとなしくて性格の良いがん

・非浸潤性(がん細胞が乳管の中にとどまっている)なので、きちんと標準治療を受け、手術でがんを取り切れば完治も目指せる
・抗がん剤治療は基本的に不要
・再発予防のためのホルモン剤投与はあるかもしれない

・ただし、非浸潤or浸潤やステージの判定は、あくまで今回採取した組織の検査結果によるもの
・摘出手術後の最終的な病理検査で判定が変わる(=悪くなる)可能性もある

・私の場合、MRI検査の画像でわかるだけでも、がんの範囲が8cm以上
部分摘出では乳房の形が大きく崩れてしまう可能性が高く、全摘出と再建も視野に入れておいた方がいい
・超早期発見にも関わらず、がんの広がりが大きく、乳房全摘出になってしまうケースもある

・がんの兆候として石灰化を示す乳がんは珍しい。全体の半分もない
・早い段階で石灰化を示すタイプであったことに加え、きちんとマンモグラフィーを撮っていたから、これほどの早期で発見できた

・きちんとした乳腺外科のある病院で標準治療を受けて、完治を目指してください

診断が下ることを覚悟して、自分なりにかなり勉強して結果説明に臨んだので、検査結果データを見せられた時点で、DCISであることとサブタイプがLuminal Aであることは即座に理解できました。(度が過ぎる予習w

診断そのものは辛いものでしたが、ステージ0であること、サブタイプが最も予後良好なLuminal Aであることに安堵した面もあり、非常に複雑で表現しがたい気持ちでした。

治療を受ける病院も予め選定していたので、その希望を伝えると、先生もそこならば十分な治療が受けられるでしょうと同意してくださり、私の希望した大学病院宛の紹介状を準備いただきました。

先生にお世話になったお礼を伝え、診察室を出てお会計。
サブタイプを調べるための検査費用がかかったため、お会計は7000円台也。
紹介状と、画像データの入ったCD-R(今回はちゃんと画像入ってるんだろうな)、検査標本をまとめて詰めた封筒を渡されました。
「検査標本はガラスのプレパラートに乗った状態なので、落とさないように気をつけてくださいね」
と言われる。
プレパラートとかいう言葉、聞いたの何年ぶりでしょうかw

クリニックを出て、夫(絶賛仕事中)に電話で報告。
この時だけ、少し泣きました。
以降は、実家の両親に報告して、息子を保育園に迎えに行って、もう泣いていない。
泣く暇もない。

34歳で乳がんを発症した私は、期せずして若年性乳がん、そしてAYA世代のがん患者となりました。

自覚症状が無く、体調にも身体にも何の変化も無いのに、突然がん患者になった私。
ものすごく奇妙な気持ち。
これから、辛く悲しく思うこともあるんだろう。
でも、選ぶ手段も進む道も根本的には1つしかない。
治療して、生きるのみ。

ということで、治療の幕が上がりました。
夫の単身赴任が終わり、やっと完全ワンオペ育児生活が終わったと思ったら、COVID-19が起こり、今度は乳がん治療。

夫は激務の官僚、私は総合職フルタイム勤務の会社員、頼れる実家は飛行機の距離。
どうする我が家。

全く休む暇もない波瀾万丈の人生です。

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