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単身赴任後の父子関係②

単身赴任後の父子関係①の続きです。

2年間の単身赴任を終えて帰って来たパパに対して、想定外の拒絶反応を示した息子。
例えば、保育園の送りを夫にお願いして私が先に出勤しようとすると、「ママといくのぉぉぉぉ」と泣き叫ぶなど、日々の生活に支障が出るレベルでした。
物心ついた頃にはママと2人暮らしだった息子が、パパのいる生活に戸惑うであろうことは想定していましたが、戸惑いを通り越して拒絶するとは…。
単身赴任中、たまに帰宅するパパの顔を忘れなくなってからは、パパが帰ってくると喜び、パパの膝に座ってテレビを観たり、お風呂も楽しく一緒に入ったりしていたのに。
なのに、まさかこんなに荒れるとは…。

息子は物心がつく過程で、自分はママと2人暮らし、パパはたまに帰ってくる人、という理解に至っていたのかもしれません。
事実だからムリもないのですけれども。
たまに帰ってくる人だと思っていたパパが突然毎日帰ってくるようになり、いつも自分のことだけ見てくれていたママがパパのことも気にかけるようになった…そんな環境変化、3歳の子にはすぐに受け入れられないか。
大人の都合でごめんね…と思わないこともないが、息子には3人でいることが本来の姿であることを受け入れていってほしい。
そして、最愛の息子にこんなに拒絶される夫の心情や如何に…。
と、単身赴任中とは全く別のベクトルで苦しむ私。

すぐには無理でも、少しずつ変わっていけたらと思い、息子に対しては手探りで以下のようなことに取り組みました。
・3人暮らしが本当の形なのだということを噛み砕いて丁寧に伝える
・ママと2人がいいという息子の気持ちも受け止める
・パパもママと同じように息子のことが大好きなのだと伝える
・保育園の送りやお風呂など、夫の担当領域は泣こうが喚こうがパパと過ごしてもらう

まぁ、1ヶ月程度では目に見える変化や効果はあまり感じられませんでしたが…。
そうこうしているうちに2月頃からCOVID-19の感染拡大が本格化し、在宅勤務に保育園休園と生活が激変、父子関係問題どころではなくなってしまうという、これまた想定外の展開。。。

父子関係のケアどころではなくなってから半年ほど経ちまして、2020年8月現在の息子の様子は以下の通り。
・激しいパパ拒絶はなくなったけど、全幅の信頼は寄せていない気配
・パパと2人きりの登園/お風呂はほぼOK
・パパが出かける前と自分が寝る前は抱きつくようになった
・パパと2人でお留守番できる
・たまに暴言吐く(パパいらない等)
・「ママとふたりがいい」と定期的に吐く

結果的に時の流れにまかせる形になりましたが、結構進歩している…と信じてる。
わりと寡黙でポーカーフェイスな夫の性質が、良く作用している時も悪く作用している時もあるように感じます。
私含め三者三様に別々の個性を持った人間なので、お互いの気持ちを推し量りながら時間を重ね、私達なりの家族の在り方を模索していく他ないのかなとも思います。
(日々の瞬間瞬間においては、なかなかそのように悟りきれないけれど…)

これからも引き続き、夫と息子の父子関係の構築を見守っていく所存です。

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