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【人気作家クロストーク】創作の原点から執筆の方法まで──丸戸史明さん×津田彷徨さん×蒼月海里さん

5月6日に開催したオフライン創作会で、作家の丸戸史明さん、津田彷徨さん、蒼月海里さんによるトークセッションを行いました。

noteで開催中のコンテスト「創作大賞」などでデビューを目指すクリエイターや、創作活動をしているみなさんに向けて、創作の裏側をたっぷりお伺いしましたので、ほぼ全文文字起こしでお届けします。聞き手は、お三方の担当もしているnoteディレクターで編集者の萩原猛さんです。

丸戸史明さん
ゲームシナリオライターとして『パルフェ 〜ショコラ second brew〜』『この青空に約束を―』『WHITE ALBUM2』など数々のヒット作を手がけたのち、2012年に『冴えない彼女の育てかた』で小説の世界へ。全13冊+短編集7冊刊行されるヒットタイトルとして、2回のTVアニメを経て、劇場版アニメになった。
2022年にはオリジナルTVアニメーション『Engage Kiss』のシリーズ構成と脚本も手がけている。Twitter

津田彷徨さん
1983年生まれ。兵庫県出身。医師、作家。内科医として勤務する傍ら、執筆活動を開始。「小説家になろう」にて発表した『クラリス戦記』を改題した『やる気なし英雄譚』(MFブックス)で2014年にデビュー。
主な著作に『高度に発達した医学は魔法と区別がつかない』、『プロレス棚橋弘至と! ビジネス木谷高明の!! 異世界タッグ無双!!!』、『FGOミステリー小説アンソロジー カルデアの事件簿』など。Twitter / note

蒼月海里さん
宮城県仙台市生まれ、千葉県育ち、東京住まい。元書店員。日本大学理工学部卒業。
​2014年に『幽落町おばけ駄菓子屋』で小説家デビュー。​代表作『咎人の刻印』はコミカライズを経て、2023年には舞台にもなった。2023年5月には最新書き下ろし小説『終末惑星ふたり旅』を刊行する。
小説のほか、漫画原作や文庫解説なども手掛けている。​Twitter / note


創作の原点は?

── 最初のテーマは「創作の原点」。なぜ作家になったのか、という話を伺いたいと思います。丸戸さんが創作をしようと思ったきっかけは?

丸戸 僕はゲームが好きで、いろいろとゲームで遊んでたんです。その中で一つ、ものすごいハマったテキストアドベンチャーゲームがあって。そのファンコミュニティのBBSとかに入り浸って、オフ会をやっているうちに、オフ会に原作者が現れて。

そこで交流を深めていくうちに、いろいろとお仕事を振っていただくようになり、業界に入り込んだっていう、けっこう特殊な入り方をしてますね。

── ありがとうございます。津田さんはどうでしょう?

津田 私はもともとはミステリーが好きで、『メフィスト』とか、星海社の社長がつくられた『ファウスト』っていう雑誌とかをずっと読んでいて。いつかミステリーを書いてみたいなと思いつつ……仕事が忙しかったので、結局延ばし延ばしになっていて。

「小説家になろう」がちょうど出始めた頃に、夜勤中に時間が空いたんで、この投稿サイトに何か書くならミステリーよりファンタジーだなと思って、それで書いてみたのがデビューの流れですね。

蒼月 私は物心ついたときから物語をつくっていて、というか創作をしておりまして。文章を書くことも、絵を描くことも好きだったんですけれども、私が創作していた幼い頃って、絵を描くのはコストが高かったんですよね。クリスタ(※『CLIP STUDIO PAINT』の略称。ペイントソフト)があればなんでもできるという時代ではなかったので。小説が一番コストが低くできるので、小説を書いていたら、デビューしてたみたいな。そんな感じでございます。

── けっこう長いあいだ書かれていたんですかね?

蒼月 そうですね。基本的にインスピレーションがワーッて湧いてくると、ワーッと書いちゃうみたいな感じを繰り返していたら、こうなってたみたいな。

影響を受けた作品は?

── なるほど。ありがとうございます。みなさんの今の創作活動に一番影響を与えていると思う作品のタイトルと、まつわる思い出があれば教えてください。

津田 そうですね、2つありまして。僕のミステリー以外の作品は戦闘シーンがよく入るんですが、それは新日本プロレス──僕はプロレス大好きなんで、本も書いたんですけど──プロレスの動きのワンシーンをかなりモチーフにして、それをどう文章で表現するかを、常に意識してやっています。

ミステリーに関して、昔読んだ作品で最初に衝撃を受けたのは、西尾維新さんの『クビキリサイクル』。もともと(森博嗣さんの)「S&Mシリーズ」とか、講談社のノベルスはずっと読んでたんですけど、あの辺りからすごく勉強させてもらっていて、ミステリーはそういう影響が強いですね。

── ありがとうございます。では、蒼月さんはどうですか?

蒼月 私が小説を書くことに注力しようと思ったきっかけの作品は、『スレイヤーズ』なんですね。当時アニメにハマっていた友達に「『スレイヤーズ』おもしろいから絶対見て!」って言われて、見てみたら本当におもしろくって。原作もちゃんと買って、その後『ロスト・ユニバース』も買って、もう神坂一先生にどっぷりみたいな感じ。

自分もこういうエキサイティングな小説を書きたいな、と思って。小説って文字だけですけど、「文字だけでこんなに感動させられるんだ」って思いましたし、さっき言ったように、初期投資が低くてもこんなに感動的なものを書けるんだと思って、けっこう勇気づけられましたね。

── 蒼月さんの『幽落町おばけ駄菓子屋』なんかとは、ちょっとジャンルがずれてる気がしますが、なにかあいだを埋める作品はあったりしたんですか?

蒼月 紆余曲折あって、そのときに書けるものとか、そのときに流行ってるものに寄せたりしつつやってきたので、結果的にいっぱい書いた中で『幽落町おばけ駄菓子屋』がうまい感じにデビュー作として世に出たんですけれども。あれは過程であって……。

── 「ホラーに行こう」と思って書いたっていうよりは、いろんなものを書いてる中で、やりたかったものの1個だったっていう。

蒼月 妖怪が大好きだったんで。

── なるほど。ちなみに、妖怪が好きなのはどこからなんですか?

蒼月 どこからでしょうね……でも妖怪以外にも、天使とか悪魔が大好きで。

「ビックリマン」が好きだったんですよ。原点の原点の話になっちゃうと、「ビックリマン」なので、そこで私の好みがつくられた感じがしてて。キャラクターをいっぱいつくるっていうのも、あそこからですね。

── 丸戸さんは、どうでしょうか?

丸戸 僕は年齢的にはもう『スレイヤーズ』はアニメ化の前からでしたけど(笑)。それはともかくとして……僕は1つっていうと、活字媒体ではなくて、若い頃に観たドラマで、『男女7人夏物語』と『男女7人秋物語』ですね。

僕の作品が恋愛系に寄ったのはその流れですよね。あれは脚本もキャストの方々も、セリフの応酬とか小粋なやり取りみたいな部分がすごく楽しくて、早くてっていう。そういうところからの影響を多く感じますね。

── 丸戸さんは映像の脚本から入られていますが、文字を書いていても、セリフが音声や映像で浮かんできたりするんですか?

丸戸 基本的にはそうですね。だから、セリフと映像のイメージだけなので、逆に言うと、いろんなもののイメージを文字に起こすのは苦手です。セリフは書いたものがそのまま一対一で残りますから、情景描写よりもセリフに偏ってしまうというか……。

執筆のタイムスケジュールは?

── ありがとうございます。では次のテーマに移りたいと思います。事前に集めた質問でも「執筆のスタイルが知りたい」という声がけっこうありました。まず、執筆のタイムジュール──何時ぐらいに、どういうふうに、どのぐらい時間書いているか──を教えてください。

蒼月 私は4時に起きて4時から執筆します。朝4時です。原稿を急がなきゃ、頑張らなきゃってときは、3時に起きます。寝るのは9時です。21時に寝ます。おじいちゃんみたい。

── (笑)。その場合は、朝食って何時ぐらいなんですか?

蒼月 朝食は、8時から9時の間に取りますね。だいたい4時ぐらいからコーヒーをガツンと飲んで、バーっと書いて、集中力が切れるのが8時ぐらいなんですよ。8時ぐらいに虚無になりつつ、いいところまで行ったら食べるみたいな感じでやってます。

それから朝食後にワーッと書いて、11時から12時ぐらいまで作業して、その後に家事やったり、ランチタイムやったりして。あとは事務系の仕事とか確認作業とか、ゲームやったりとかしてますね。

── 本当に執筆は午前中というか早朝から……。

蒼月 そうですね。基本的に起きた一発目が一番頭が冴えてるんで、起きてからは、もうどんどんどんどん効率が下がっていって、夜はもうほとんど頭が動いてないみたいな感じなんで。もうその時はなにもしないです。

── じゃあこの時間(17時すぎ)は、もう微妙に眠いくらい?

蒼月 そうですね、頭がぼんやりしてきています(笑)。

── ありがとうございます。次は丸戸さんですね。

丸戸 僕、最近ちょっと早起きで、朝7時ぐらいに起きて、それでソーシャルゲーム「Engage Kill」にログインしてですね、ログインボーナスとか、いろいろなルーティンをやって、行動力を上げて、ランキングを上げつつ。

それから朝食を食べて、午前中にフリーランスの特権を活かして大谷の打席をチェックしながら、「そろそろ執筆するかー」みたいな感じで、昼前ぐらいからいろいろと書いて。乗るときは進めるし、乗らなくなったらまたリビングに戻ってYouTubeを見たりして、「しまったもうこんな時間だ」みたいな感じでやるわけですね。それでバーっとやってくと、「今日はちょっと頭も疲れてるし、このままじゃ進めてもいいアウトプット出ないなー」ってなったら、飲みに行きます。

── あんまり仕事してないように見えますけど、大丈夫ですか?(笑)

丸戸 大丈夫。締め切りは守るんです。

── 実際に締め切りを遅らせたことは(担当編集としての)経験上ないので、そういう意味では、こんな形でもちゃんと書いているという。

丸戸 あと18時過ぎても「Engage Kill」の行動力が回復するんで……。

── 生活のほとんどが今「Engage Kill」になってるじゃないですか(笑)。

丸戸 頑張ってます。

── はい、では(執筆時間が)一番遅い津田さん。

津田 だいたい書くのは、夜中の0時から。病院の仕事が早く終わるときと、そうじゃないときもあるんですけど、ひどいときは23時ぐらい……。0時から書き始めて3時ぐらいまでですかね。大体2、3時間ぐらい毎日書いてる感じですね。

なので、仕事が早く終わったら、0時まではインプットの時間と称して、好きな漫画を読んだり、プロレスを見たりしています。3時間以上書くことはあまりないですね。

── みなさん「8時間執筆する」とかはあんまりやらないんですかね。

丸戸 やるときはやります。

蒼月 基本的にコアタイムじゃないといいものって出てこないんで。あんまりダラダラはやらないです。

津田 のどが疲れるんですよね。僕、音声入力なんで。


執筆に必須のツールは?

── そうかそうか、次はその話にいきましょうか。執筆で使っている必須のガジェットとか、特徴的な執筆の仕方とかがあれば教えてください。

丸戸 僕、キーボードだけにお金をかけてて、東プレの「リアルフォース」っていうシリーズ──2、3万円するものがあってですね。下手するとPCのほうが安いんじゃないかという(笑)。PCはまったく気を遣ってないし、エディタだってフリーのやつだし。僕はテキストエディタに書いたものを、Wordに貼り付けて後で成形するという、どうでもいいような書き方をしているので。本当にキーボード以外はなんのこだわりもないですね。

── 「リアルフォース」っていろんな作家さんから、「あのキーボードがいい」って話を聞くんですけれど……。

丸戸 とにかく疲れないんで。なので萩原さんのオフィスにも買わせて置いてあるんですけれど。

── ちなみにいつぐらいから使われてるんですか?

丸戸 20年以上ですね。ゲームシナリオを最初に書いてたんですけど、特にその頃はもう本当に書く量がめちゃめちゃ多くて、手への負担がきついこともあって。「楽なのはなんだろう?」って思っていたら、先輩のライターに、「このキーボードにはそれだけのお金を払う価値がある」と言われて、それ以来ずっと使ってますね。

あと、椅子ですよね。腰を壊さないっていうのは、大事。椅子も10万くらいかけたほうがいいと思います。

── 真に迫るお言葉ありがとうございます。津田さんはどうですか?

津田 そうですね。僕もキーボードは「リアルフォース」を普段はメインで使ってて、職場の夜勤中とかに書くときは、HHKBのBluetoothのを使ってますね。あとは音声入力ですね。

── 実際にどう執筆を? 頭に浮かんでるテキストを口で言うって感じですか?

津田 頭に映像を浮かべて、絶対に人には見せられないですけど、キャラクターごとにちょっとだけ演技を入れて。そうしたほうが台詞にちょっと躍動感が出るんで。戦闘シーンは特にですけど。

でも、演技をあまり入れすぎると音声認識が悪くなるんですよ。思い切り叫ぶとまったく入らないんで(笑)、できるだけ標準語に近づけて、文字の区切りはすごく気をつけながらやってます。

丸戸 音声入力のシステムは何を使ってるんですか?

津田 僕は基本的にはGoogleドキュメントです。Googleドキュメントを二つ使うときがあって、iPhoneでGoogleドキュメントに音声入力をしながら、MacのGoogleドキュメントを同時に立ち上げて、そっちでキーボードで成形したりする場合もありますね。スケジュールの余裕があるときは音声入力でサクッとやってしまって、終わった文章を後でキーボードで成形しますね。

── ちなみに、さっき病院で書かれてるって言ってましたけど、病院で音声入力を……?

津田 当直室の周りで叫んでる人がいたら、たぶんそこの病院は僕がいる病院ですね。

── ちなみに問題になったことはないですか?(笑)

津田 今んとこないですね。幽霊問題とか言われそうですかね、病院でそういうよくわからない声が聞こえると(笑)。

── 蒼月さんは?

蒼月 私も椅子は「高いものを買え」と思ってて。体型がちょっと小柄なので、普通のゲーミングチェアだと合わないので、セミオーダーしています。ちょっと体型が特殊な方だと、椅子のソムリエみたいなところに行って、セミオーダーの椅子をオーダーすると腰に負担があまりかからなくて済むのかなって。

私はもともと量産型の安い椅子を使っていたんですけど、その安い椅子はすぐ壊れるし、腰も壊れて、数時間テキストを打つと、もう耐えられない。倒れるっていうか、ちょっと寝ないといけないみたいな感じになったんですけれども、高い椅子を買ってからはそれが全然なくなって、作業効率はすごいよくなったんで、結果的にはプラスかなみたいな。高い椅子を買ったほうが作業効率が上がるんで、ぜひともみなさん、高い椅子を買いましょう。

あと、キーボードはゲーミングキーボードを使ってます。ゲーミングキーボード──虹色に光るやつ。気分が落ち込んだときにキーボードを見つめるとテンション上がるんで、おすすめです。落ち込みやすい人にはゲーミングキーボードです。パリピの気分になれるんで。

── ありがとうございます。

蒼月 ゲーミングキーボードって、別に光るからじゃないですよ!(笑) 軸が選べるんですよ。タイピングをしたときに、軽い軸と重い軸みたいなのがあって、あとは音が少ない軸とか選べて。私は一番軽い銀軸でやってて、ただ銀軸はすごいうるさいんで、同居人がちょっと神経質な方だと「うるせえ!」って言われる可能性があるんで、そこら辺は、家電量販店で試してみて、音の加減とか、同居人のご意見とか聞きつつお選びください。

執筆のお供は?

── ありがとうございます。やっぱりみなさんキーボードは一番打つので、こだわりがあるということで。ちなみに、津田さんはよくTwitterとかで、「どん兵衛」を食べていると呟いてますけど、なにか「執筆中のお供」みたいなものってあったりしますか?

津田 なにも食べないですね。やり始める前ですね、「どん兵衛」食べるのは。執筆している最中は、なにも口には入れないですね。

── 蒼月さんは何かあります?

蒼月 基本的にブラックコーヒーとチョコとかですね。ブラックコーヒーと甘いもの、ブラックコーヒーとブラックコーヒーとブラックコーヒーみたいな感じです。

── 胃を壊さないですか? 大丈夫ですか?(笑)

蒼月 今のところ大丈夫です。

── 丸戸さんは逆にコーヒーはあんまり飲まれないですよね。

丸戸 飲まないですね。僕の仕事中のお供は、ウイスキーの新入荷情報のサイトですね。

── 飲んでないです? サイト見てるだけですか? 仕事してます?(笑)

丸戸 「あっ、入荷したっ!」いう。それで急いで楽天を見にいったら、もう売り切れてたり。ちょっとショックを引きずりながら、しょっぱいテキストを書き始めたりですね。


インプットの方法や量は?

── はい。では、次のテーマに行きたいと思います。ようやく本題に入った感じですが、創作するときのこだわりというのをいろいろ聞きたいと思っていて。まず、「インプットについて」。普段どういうものをどういう風に、どのくらいの量を見ているか。具体的なタイトルというよりは、量とルーチンと、どういう見方が大事と思っているかとか。そういった実践的なことも含めて伺えればと思います。丸戸さんからいきましょうかね?

丸戸 最近はアニメの仕事とかもやるようになったので、今クールのアニメをまず全部バーっと録画して、午前中にちょこちょこ見ながら、「これは1話切り」「これは3話切り」とかを分析しつつ。

プラス、僕はドラマが好きなので、特にNetflixやAmazon Primeの海外のドラマを日本語字幕で観てます。そうすると刑事モノでも恋愛モノでも、洒落臭いやり取りがあるわけですよ。翻訳って、実際の日本語の会話とはちょっと違うんですけれども、そういう傾向のやつが逆に僕は好きなので。だから、僕のテキストっていうのは、普通の日本語の会話ではなく、ちょっと翻訳した海外っぽいようなテイストを活かしている部分があったりしますね。

そういう意味で言うと、特に東京に引っ越してきてから、本を置くスペースもないので、あんまり活字に触れてなくて。映像から吸収することが最近は多くなってますね。

── だから先ほども、書くときも頭ん中に音声があって、セリフとかつくられていると。ちなみに執筆のセリフって、さっき津田さんがセリフを口で言っていると言ってましたけど、丸戸さんも書かれたテキストってやっぱり読まれますか? 自分で。

丸戸 アダルトゲームの喘ぎ声の表現のときはやってましたけど、今はやってないですね。

── 今の前段、要りました?(笑)

丸戸 ネタですからね。

── 津田さんはどうですか?

津田 基本的に、新日本プロレスを観て、ノアを観て、WWEを観て、全日本プロレスを観て……。

── (笑)。

津田 今のプロレスのトレンドと動きとかをちょっと勉強して。それは趣味も半分入っちゃってるんですけど。あとは、僕は「小説家になろう」ですね、とにかく。「小説家になろう」「カクヨム」あたりのサイトの、少なくともランキングのトップテンくらいは押さえるようにはしていて。

特にあらすじのキーワードは、注目して見てます。どういうのが今のトレンドで、どういうキーワードっていうのが引っ張られやすいかっていうのを見て。それを必ず書くっていうわけじゃなくて、今どういう文化が来てるかなとかって。

「なろう」とか、いわゆる「異世界チート」っていうイメージをお持ちの方はどうしても多いんですけど、もうそれは少し前のトレンドで。映像化したりしてる作品がどうしても多いので、そういうイメージがあるんですが、映像化してる作品って、2014〜15年ぐらいに「なろう」で出た作品が多いんですね。現在進行系のトレンドを見るなら、今のランキングを見るべきだと思って、それは常にチェックしてますね。

── ランキングってけっこう入れ替わりが早いと思うんですけど、入れ替わるたびに見続ける?

津田 激しいですよね。でも、もう定点観測で1週間に1回は必ずチェックしてますし、余裕があるときは統計学者の友達にもお願いして、単語単位に全部分解して、どういう単語が期待値高いかを出してますね。

── だいぶ別の仕事してる感じはありますけど(笑)。蒼月さんはどうですか?

蒼月 とりあえず、そのときのトレンドのコンテンツを見たりとか……ただ、全部見るんじゃなくて、私はピンときたもの以外は見れないので……我慢が全然できない人間なので。

あとは書店。元書店員なんで書店に行って、どういったものがどういった展開されているのかを見たりとか。新しいジャンルに挑戦する場合は、そのジャンルの原典をたどって古典を読んだりとかはしてますね。

私は書かないんですけれども、シンデレラストーリーがけっこう流行ってるじゃないですか? 私がシンデレラストーリーを書くとしたら何を見るかっていうと、いま流行ってるシンデレラストーリーよりも、シンデレラの原典──たぶん『サンドリヨン、または小さなガラスの靴』っていうのかな?──を見て、もともとこのジャンルがどういう話だったのか、この話が何百年と支持される中でどうやって変化したのか、どこが普遍的に人々に受け入れられたのかっていうのを、ちょっと研究して参考にしてみたりとかはしてますね。

── 新しいジャンルとか、新しいレーベルとかっていうのはすごい分析されるんですか?

蒼月 分析をすごいするっていうか、やっぱり空気感をわかってないといけないと思っていて。まさにデビュー作の『幽落町おばけ駄菓子屋』も、あのときはミステリー小説がすごい流行っていて、キャラクター文芸とかのレーベルもなくって、書店さんに行くと「ミステリーにあらずんば小説にあらず」みたいな感じで。

ただ私はミステリーをそんなに書いたこともないし、そこまで興味があって読むわけではないので、「ミステリーを書くんだったら、どうすればいいだろう」と研究しようとしたときに、一応「シャーロックホームズ」を読んで、「ポアロ」を読んで。でも、そこではまだちょっとピンとこなかったんですよ。「ポアロおじ様がかわいい」ってところにハマっただけで、ちょっとピンとはきていなくて。

「まだ原典があるはずだ」と思って。結局(エドガー・アラン・)ポーまでさかのぼって、『モルグ街の殺人』を見て、「あ、なんでもいいんだ!」って思って、ようやくあれが書けたっていう感じですね。

── そこから妖怪というか、いわゆるホラー、オカルト要素が入ってきた?

蒼月 でも、もともと妖怪モノを描きたかったんです。「妖怪モノを描きたい」が先にあって、それを「いま売れる小説にするにはどうしたらいいか?」っていうところで、ミステリーが旬だから、ミステリーとくっつけようと考えて、という感じですね。

── なるほど、『モルグ街の殺人』を見たときが、くっついた瞬間だったんですね。みなさんのお話を聞いてると、とはいえ、最新のものというか、新しいものは見てるんだなっていう感じはあるんですけれど、丸戸さんは、意識されてやっています?

丸戸 僕は分析はしてません。新しいものを見ておもしろがってるだけですね。

── おもしろいから見てる、という感じなんですね?

丸戸 いろんな意味でおもしろいから見るっていう感じが多いですね。


小説や漫画原作、脚本など、アウトプットによって書き方を変える?

──ありがとうございます(笑)。丸戸さんは小説だけじゃなくて、ゲームのシナリオ、そしてアニメの脚本も書かれていて。津田さんは小説の他に、漫画原作を書かれている。蒼月さんも漫画原作や他にもいろいろ書かれていたり、いろんなレーベルで本を書かれていらっしゃいます。そのあたり、なにか「使い分けてるポイント」はありますか? あるいは、書くときに意識して変えてるものがあるのかなっていうのを、お伺いしたいと思います。

津田 そうですね。いわゆる一般的な小説を書くときと、漫画原作ではけっこう変えてまして。特にセリフの長さですね。たとえば「小説家になろう」とかWeb小説の場合は漫画原作に近いんですけれど、いまはスマホで見る方が多いと思うので、視線移動をどれだけ減らすかが、読みやすさにつながるんですね。

スマホって縦に文字が動いていくんですけど、どうしても文字数が多いとZ字に視線が動くようになるんです。そうするとすごい目が疲れるので、できるだけZ字の視線移動を減らしたいっていうのが常にありまして。そういうふうに文字数を減らさないといけないのは、漫画原作に近いという印象を持っています。だから、Web小説を書く感覚で漫画原作をつくっている部分はありますね。

── ありがとうございます。蒼月さんはどうですか? 色々なレーベルであったり、ジャンルであったり。

蒼月 私はファンタジーだったりホラーだったりSFだったり、基本的に目に見えないものについて書いて、いろいろなレーベルを渡り歩いていているんですけれども。いわゆる「レーベルカラー」って、いま出版されているものから判断をすることが多いと思うんですが、実はあれって、レーベルの棚じゃなくって、棚を見ているお客さんを見なくちゃいけないと私は思っています。

お客さんを見ることによって、どんな人が買っていくのか、若い女性なのかご年配の男性なのか、それとも親子なのかとか、いろいろ見えてくると、戦略の立て方も違ってくるのかなと。

親子が多いところだと、タイトルをちょっと優しくしてみようとか。『幽落町おばけ駄菓子屋』は親子でも買えるようにと思って、「おばけ」って文字をひらいて、簡単なタイトルにしたりしていて。

そういうレーベルカラーを正確に知ることによって戦略を練れると思うんで、みなさん本屋さんに行って、棚だけじゃなくって、お客さんを見てみてください。他の棚の前にいるお客さんとか、レジに行くお客さんがどんな本を買っていくかとか。それを知ることで、レーベルにふさわしい、そのレーベル向けの小説を書けるんじゃないかなと思います。

── ありがとうございます。丸戸さんはどうでしょう?

丸戸 小説と、漫画原作もしくはアニメ脚本、これでおそらく2つに分けられると思っています。小説はどれだけ技巧を凝らして、文章を飾ってもいいんですけれど、漫画原作や脚本は視聴者の目に入る、耳に聞こえるものは飾っても、それ以外の情報を飾る必要はないというか……。

アニメ脚本の現場でもよくあるんですけど、「ト書きが詩的」っていう。なんの意味があるんだそれ、っていう。すごい流暢なト書きを書くんだけど、でもそこに情報がないとか、そういうことが間々あります。たとえば漫画原作の場合は、それが作画担当さんに渡るんですけれども、これを見たから書けるかといったら、当然書けないんですよね。

あと前にあったのが、「謎の男が現れた」っていって、その謎の男の正体を、脚本なのに最後に明かす人がいてですね。いや待て、描く人とかアニメつくる人たちが、ここで正体がわからないとつくれないじゃん、っていう。そんなこともあります。

今日は漫画原作を書こうと思っているお客さんも多いと思うんですけど、その辺は本当に意識していただいたほうがいいと思います。漫画原作あるいは脚本っていうのは、作品ではなく、設計図ですと。そこをちゃんと意識してください。それ自体を読んでも、おもしろくないのは当然です。というか、それだけを読んでおもしろいものをつくる必要はないです。その辺を意識していただいたほうがいいのかなと思います。

── さっきの「目に入る」「耳に入る」っていうのは、具体的に言うと「セリフ」なんですかね?

丸戸 漫画原作だと、吹き出しに入るセリフですよね。アニメでもセリフですよ。だからそこは飾ってもいいですけど、キャラクターの立ち位置とかを説明するときに、いろいろと飾る必要はないという感じですよね。

── ちなみに丸戸さんは、一貫してセリフに対してのこだわりについて話されていると思うんですけれど。具体的にどんなこだわりがありますか?

丸戸 漫画やアニメ脚本っていうのは、かなり尺が制限されます。小説って書きたいだけ書けるところもあるんですけれど、漫画原作や脚本になると、どうしても短くしなきゃいけないんで、そうすると無駄なことは何一つできない。やったらもったいない。

とすると、脚本を進めるには3つの要素があって。「物語や設定を進める」「キャラクターを描写する」、それから「おもしろい、たとえばネタ的な言動をする」──この3つがあるんですけども、1つのセリフの中に3つの要素のうち1つだけ入ってるのは、すごいもったいないです。だからこの3つのうち最低2つ、できれば3つを入れたい。

物語の設定語りをしているときでも、そのキャラクターの口調をすごい工夫したりですとか、たとえば物語を語る中でのオチをつけたりとか、そういうようなことをやっていくと、どんどんどんどん濃い原作や脚本になっていきます。そういうところを意識していくと、磨かれていくのかなと思います。

── 津田さんも漫画原作で、「医療でファンタジー」という、作画者に伝えるのがなかなか難しい内容をやられていますが、工夫ってなにかありますか?

津田 これは賞に応募しようと思っている方には使えないテクニックなんですけれど。研修医向けの練習用のキットとかあるんですよ。縫うための糸とか、人工皮膚みたいなのがあって、それで縫う動画を自分で撮って、「こういうふうに絵で描いてください」ってやってますね。

── それは自分で実践して?

津田 そうです。「次はこういうふうに縫うんですよ」って、いろんな角度で動画を動かしながら撮って、送りつけてます。

丸戸 津田さんの原作を見させていただくことがあるんですけど、図解とか入ってるんですよね。写真とか動画とかいろんなのが入ってて、すごく読みやすい。おもしろい脚本になってるなっていう感じがしますね。

津田 ネーム原作ができない……美術が10段階で2とかの男なんで、絵で描くとたぶんまったく伝わらない。絵以外の方法でなんとか伝えたいなって──もちろん文章で伝えられたら、それはそれでいいと思うんですけど、今はリッチなコンテンツがスマホ一つで撮れる時代なんで、それを使わない手はないかなと思ってますね。


タイトルのつけかたは?

── さっき蒼月さんが『幽落町おばけ駄菓子屋』のタイトルで、「おばけ」をひらく判断を自分でされたとおっしゃっていましたが、タイトルはご自身でつけている?

蒼月 あれは確か、自分でつけたような気がします。

── 商業出版だと、編集者がつけるパターンと、作家さんが自分でつけるパターンいろいろあるんですけれど、蒼月さんの場合は自分でつけることが多い……?

蒼月
基本的に自分でつけますねタイトルは。

── 津田さんは?

津田 『高度に発達した医学は魔法と区別がつかない』は、僕が考えました。アーサー・C・クラーク の言葉をオマージュしたんですけど、ただ、星海社の太田克志さんとやってる仕事は、太田さんにタイトルを付けていただいていることも多いですね。

── 『プロレス棚橋弘至と! ビジネス木谷高明の!! 異世界タッグ無双!!!』も? びっくりの数まで?

津田 プロレスの3カウントをイメージしたびっくりの数はまさにそうです。またあの作品のサブタイトルは、かつての実況中継のオマージュですが、あれも太田さんの提案からでした。それ以外の出版社はだいたい相談して、お互いに案を出し合ったりとかですね。Webのサブタイトルは、いまChatGPTに投げてます。

── ちなみに『やる気なし英雄譚』のタイトルが変わったのは?

津田 あのときはマイナスワードがトレンドだった時代で。当時の「なろう」のランキング──2013年2月ですね──のデータ的にいうと、「怠惰な」とか「昼寝がしたい」とか、そういうワードがキーワードに入ってるとランキングが上がる傾向があって。このトレンドに乗らないと損だなと思って、「クラリス戦記」を「やる気なし」にした瞬間にランキングに入ったんで、正しかったなと思ってますね。

── 丸戸さんは?

丸戸 僕は自分のタイトル案は大体ボツにされるんで、編集の方に(笑)。

── そうですね(笑)。でも、『冴えない彼女の育てかた』なんかは、まさにそのマイナスワードがライトノベルでもトレンドだった時代ですよね。

丸戸 時期的には2012年だから、津田さんと近いんですよね。そう言われてみると、やっぱ編集者はすげえなって話ですよね。

── (笑)。でもタイトルって、本当にトレンドがあったりするので。やっぱり一番最初の宣伝文句の一つではあるので、その時期その時期でちゃんと届くものを、みなさん意識してるのかなと思います。


自分が書きたいものと、トレンドに乖離があるときはどうする?

── 会場からの質問です。「デビュー前について教えてください。『トレンドを分析されている』という話がありましたが、自分が書きたいものと、トレンドに乖離があるときはどのように折り合いをつけていましたか?」

蒼月 基本的には、うまい具合にそのときの塩梅でっていう感じで、そのときどきでぜんぜん違うんですけれども……。『幽落町おばけ駄菓子屋』の場合だと、妖怪モノを書きたいというのがあったんですが、妖怪物モノは売れない時期だったんですよ。今は妖(あやかし)ものとかけっこう出てますけど、あのときは全然なかったんです。

じゃあミステリーに寄せよう、ミステリーは苦手だけど、「謎解き」ぐらいだったら頑張れるだろう……って難易度を下げてみたり、自分に無理のないように寄せていくっていう感じですね。

ただもう今の流行りのジャンルが全部自分ができないことだったら、「普遍的にみんな好き」みたいなものってあるので──さっき話した原典の話に近いですけれども──100年、200年、300年と語り継がれてる物語はみんな大好きなんで、そういうものを元ネタに、下敷きにして書くっていうのは、もしかしたら新しい流行りを出せるかもしれないです。一番いいのは、自分が新しい流行りをつくれることなんで。それが一番山がでかいので、頑張ってください。

津田 自分が書きたいものを書ける場所に持っていくっていうのは、すごく意識しています。僕の2作目は、戦国時代転生モノを「カクヨム」で書いたんですけど。もともと「小説家になろう」出身なんですが、「小説家になろう」だと歴史モノって、やや本までは持って行きづらい。

でも、「カクヨム」がちょうど立ち上げのタイミングで、KADOKAWAはいろんなジャンルを出したいだろう、今だったらこの企画も通るだろうと、予測して書きましたね。今だったら、小説投稿サイトもいろいろありますし、あとはジャンルを変えて──YouTubeの脚本だったらウケるだろうとか、自分のやりたいことが一番適してる場所はどこかなってのは意識しますね。

── 場所のほうをカスタムするんですね。丸戸さんはどうですか?

丸戸 僕は初期はゲームシナリオをやっていたんですが、ゲームディレクターが売れそうなお題を出してくるんですね。その中にね、必ずなにか自分が書きたいものを押し込める場所ってのは見つかるはずなんですよね。

たとえば細かいジャンルだったり、自分の性癖だったりとか。そういうところを、ルールを守った中でギリギリを攻めて、とにかくそこは「大好きだ!」って書いていくと、その熱量が伝わって、その作品の中でも、結局なんとなく通るんですよね。

そうやって「これは熱い」とか、「ここはおもしろい」ってなると、その作品を壊さない限りは通るんで。そういう感じで攻めていけば、自ずと自分の心と向き合えると思いますよ。


デビューを目指すクリエイターに向けたメッセージ

── 最後に今回「創作大賞」に挑戦する方も含めて、参加された方にメッセージを一言ずついただければ。

蒼月 おそらくみなさん、夢とか表現したいものがあって、こちらにいらっしゃっている──創作大賞に出したりとか、創作をしたい人たちが多いと思うんですけれども。とりあえず一番大事なことは、完成させること。作品を完成させないと、なんの評価もできないので。

あとは締め切りを守ること。締め切りを絶対に守りましょう。案件が一つしかなくて、同じ実力の作家2人のどちらかに振らなきゃいけないってときに、締め切りを守れる作家と締め切りを守れない作家だったら、確実に締め切りを守れる作家のほうに仕事がいくので。

もしかしたらSNSとかで「締め切りなんて破っていいんだよ」なんて言ってる作家さんがいるかもしれないですけど、大半の作家さんは締め切りを守ってます。だからみなさん、締め切りを守りましょう。あとは、身体を壊さずに。以上でございます。

津田 締め切りを守ろうという話がありましたが、僕たちは『作家逃亡飯』という、「締め切りから逃げてうまい飯を食おう!」っていう同人誌を10人ぐらいの作家でつくっているので、ちょっと耳が痛かったんですが(笑)。

ただ実際、僕は締め切りを破ったことはほぼなくて。高校生とか若い方もいらっしゃると思うんですけど、今後新人賞とかを受賞されたら、社会人としての振る舞いが求められると思いますので、契約事はちゃんとやるっていうのと、締切はきちんと守るっていう。僕らも胃がんを切る前には必ず同意書をとりますので、それと同じことだと思ってます。

あと、さっき「本を出したら、いい編集さんに当たっても、当たるのは4割」という話がありましたけれど、新人賞の突破はもっと厳しいと思うんですよね。新人賞に、何百、何千と応募され、大賞は数人、少ない数になるとは思うんですけど。ただ、つくった作品っていうのは、自分の中には残ります。データとしても残る。僕も表に出せなかった文章もたくさんあったりします。企画がなくなったり、自分のとしてこのクオリティじゃ出せないととか。でも、そういう文章も全部残してて、僕の中ではいい思い出にはなっているので、自分がつくった作品を、楽しく、好きでいてもらえたらなと思いますね。

丸戸 だいたい、言われてしまった──締め切りを守るとか、そういう話なんですけど(笑)。

あとは、その作品の中に、1ヶ所──たとえば、セリフ1つでもいい。「これは自分にしかできなかっただろう」「ここは自分でしか表現できなかったはずだ」「こんなことを思いつくのは自分だけだ」。そういうものをなにか1つでいいから、叩き込んでください。それで書き上がったときに、「あー、やれたな」って。苦しいばかりの思い出ではなく、「この作品を書いたことで、いい気持ちになったな」という、そういう思いを抱けるような作品をつくってください。

そうすると、もし今回うまくいかなかったとしても、それが必ず自分の糧となって、どんどん能力を増幅させていく礎になると思いますので、みなさん頑張ってください。


「創作大賞」について

インターネットでの創作すべてを対象にした、日本最大級の投稿コンテストです。第2回となる今年は、出版社の13編集部に協力いただいています。

協賛編集部:
朝日新聞出版、富士見L文庫(KADOKAWA)、メディアワークス文庫(KADOKAWA)、幻冬舎、幻冬舎コミックス、Palcy(講談社)、JUMP j BOOKS(集英社)、マンガMee(集英社)、新潮文庫nex、文藝春秋 コミック編集部、別冊文藝春秋、ポプラ社 文芸編集部、ポプラ文庫ピュアフル

応募は7月17日まで。募集部門などの詳細は、特設ページをご覧ください。


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