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HOT DOG CAT、全国ツアー「東京アベンジャーズ・キャラバンGIG」満員の新宿BLAZE公演よりスタート

  6月7日に発売する最新シングル『全力応援キャラバン』。同作品の会場先行販売も兼ね、4月13日(木)の新宿BLAZE公演より、HOT DOG CATの最新全国ツアー「東京アベンジャーズ・キャラバンGIG」がスタートした。同ツアーは、宮城・愛知・鳥取・広島・大阪・愛媛へと続いてゆく。
  ここでは、ツアーの初日に当たる、管楽器も含むバンドを従えて行なった新宿BLAZE公演の模様をお届けしたい。

  登場曲もバンド演奏なのが、嬉しい。その音を耳にしているだけで、気持ちの高ぶりはいつも以上だ。メンバー自身のライブに賭ける熱も、登場時に見せるダンスから伝わってきた。5人の気合は、ハンパない!!!!!

  「全力で熱いエール送るよ~全力で君の背中を押すよ~それゆけ 全力応援キャラバン」。雄大なバンド演奏に乗せた5人の力強い歌声が響き渡る。白河陽奈の掛け声を合図に楽曲が走り出せば、メンバーたちも感情のアクセルを一気に踏み込み、沸き立つ想いをぶつけだす。ライブは、この日よリ会場先行で販売もスタートした最新シングルの表題曲『全力応援キャラバン』からスタート。気持ちを強く押す生バンドの演奏を力に変え、彼女たちはいつも以上に気迫込めた歌声をぶつけていた。歌詞の一節ではないが、5人に思いきり背中を押された気分だ。
  「Campfire!!」の熱い掛け声に刺激を受け、フロア中の人たちが拳を高く突きあげる。歌うたび、会場中に一体化した熱狂を生み出す『炎上キャンプファイヤー』だ。メンバーらが気持ちのアクセルを踏み込むたびに、歌声のトーンが上がりだす。本気で感情を熱く騒がせる楽曲だ。いつもは可愛らしく声を上げる黒沢あかりの「嫌だよー!!」の声も、この日は迫力に満ちていた。彼女たちの心の中に渦巻くパンクな精神は、爆走する楽曲の勢いと重なりあうように熱くたぎり続けてゆく。

 「ここから全力で跳ばしていけますかー!!」。ハンパなく高いテンションで5人が歌ったのが、『キラキラポジティブ』。何時もなら、迫力あるバンドの演奏に触発されテンションを上げてゆくメンバーたちだが、この日は、間逆。彼女らの凄まじい気迫と情熱に刺激を受け、演奏陣が5人に負けてなるものかと熱を持った演奏をぶつけだす。そこへ追い重なる満員の観客たちの熱狂。それぞれが熱をぶつけあい一つに絡み合った中にいて冷静でなどいれない。何時しか、誰もが全力で想いをぶつけあっていた。なんてエネルギッシュなやりとりだ。彼女たちは「無理矢理でもポジティブになろう」と歌いかける。でも今日は、キラキラでいるのがスタンダード。そのうえで、どこまで磨きをかけ、輝ける自分になるのか、そこの勝負だ。

  「今日はここにいるみんなが一番楽しいライブに来てますよ」。いつもなら『曖昧me』を愛らしく歌う声や姿に口溶け良い甘さを覚えるのだが、この日は、糖度の高い熱狂を5人はぶつけていた。「『曖昧me』って、こんなに熱くパンキッシュな歌だっけ?」と思ってしまうくらい5人の甘く濃い刺激に、心が満たされてゆく。

 スピーディーなポップパンクチューン『ワンダフルライフ』で5人は、愛らしいパフォーマンスと熱情したハーモニーを魅力に、見ている人たちを思いきりわちゃわちゃ騒がせる。彼女たちが「手を伸ばして 手を伸ばして 何か掴もうとしても」と歌いながら大きく伸ばした手を、心の手を伸ばしながらギュッとつかんで揺さぶりたい。ときめくこの気持ち、抑えるなんて不可能だ。熱くなったこの感情を解き放ちたい。

  次のブロックの始まりは、HOT DOG CAT主演の舞台劇にもなった『純情アイスティー』から。この曲、「好き」と言えない乙女心を歌にしている…が、歪みを上げた音が響くロックな演奏という理由も加味され、彼女たちは満たされない切ない気持ちさえ、ポジティブ変換しながら歌っていた。いつもの消極的でいじらしい乙女ではなく、大胆な女性と化し、恋する想いをぶつけていた。こんなにも積極的な彼女たちの姿、なかなか見れるものじゃない。この日の彼女たちは弱気な乙女ではなく、否定的な言葉さえ跳ね返す勢いで歌っていた。        
            
  「これからも一緒に進んでいきましょう、い・く・ぞっ!!」。白河陽奈の声を合図に、5人は『青春18キック』を熱唱。この曲でも後悔ない自分でいようと、沸き立つ情熱を、弾ける青春パンクに乗せ「青春18キック 思い切り蹴り出そう」と歌っていた。「オーオッオッオー」と拳を振り上げ歌う彼女たちに合わせ、フロア中から突き上がった無数の拳。このまま5人と一緒に、何に対しても無敵で無防備だった自分に戻り、終わらない青春を味わい続けたい。現実なんか、全部線路の後ろに置いていけばいい。青春時代の自分に戻って、5人と一緒に無邪気に拳振り上げ突き進めば、それでいい。

  この日はバンド演奏という理由もあり、『オフィーリア〜君に会いたくて〜』でも感情を剥きだした音が響いていた。いつもなら愛らしい歌声で届ける5人も、この日は,胸をバクバク揺さぶるほどの熱い刺激に変えてぶつけていた。この曲へ触れるたびに感じる,恋したときの胸がキュッと苦しくなる想い。それが二乗や三乗化して胸に突き刺さる。華やかな音色の上で可憐に、華麗に躍るメンバーたちの姿から目を反らせない。恋したときに覚える恥ずかしいけど。でも、熱い視線を注ぐ気持ち。それを、『オフィーリア〜君に会いたくて〜』に触れながら、ずっと感じていた。

 ライブも後半へ。桐谷ひとみの吹くSAXの音色を合図にスタートしたのが、『THIS IS 合宿』。この曲で桐谷ひとみはSAX奏者として参加。メンバーの吹く音もパワーに、4人は、これまで以上に高い声を張り上げ、いや、絶叫にも近い声で、エネルギッシュなライブを描いていた。途中には、東條紬のオラオラと煽るラップも登場。愛らしい表情で、エネギッシュでパンキッシュなライブパフォーマンスを見せる彼女たち。アイドルという枠を飛び越え、自分を開放するように騒ぐ姿がひと際輝いていた。

  引き続き、桐谷ひとみがSAXで参加。今のHOT DOG CATは、自分たちにしか出せない色をしっかりと描きだしている。『イロイロナイロ』が、今宵は最高に華やかなパーティーチューンとして胸に響いていた。「楽しい!!」。そう素直に思える時間って最高だ。メンバーらと一緒に大きく手を振り、無邪気にはしゃぐ。この楽しい色が、やっぱし大好きだ!!!!!

 次に歌ったのが,整形をしてアップグレードした黒沢あかりを題材にした『ダウンタイム・ディスコパンク』。HOT DOG CATの中に、最高にホットな楽曲が誕生した。黒沢あかりを歌の中心に据え、女性なら誰もが持つ綺麗になりたい想いを、5人はアッパーなディスコパンクに乗せてきた。心地よく上がるビートに合わせ、黒沢あかりが愛らしく歌い、想いを響かせる。転調し、スウィングするビートと4人のハーモニーに乗せて歌い上げる黒沢あかりのソロパートも、嬉しい聞きどころ。サビでメンバーたちが「HELLO! HELLO!」と大きく手を振り歌う姿に合わせ、フロア中の人たちも大きく手を振っていたのも印象的だ。

  鈴本りんと桐谷ひとみが「遠距離ハンバーグ 君の手料理 あの味が 忘れられなくて」とデュエットする歌声から幕開けた『遠距離ハンバーグ』では、(コロナ禍の中)遠距離で会いたくても会えない切なさを歌っていた。この曲のサビに振れていると甘酸っぱい想いが胸いっぱいに膨らみ、心をキュッと疼かせる。この曲でも、落ちサビを担当する黒沢あかりが甘い歌声で「まだ生焼けだよー」と声を上げ、見ている人たちのハートをズキュンを射抜いていた…はずが、いきなり演奏がストップ。なぜか、東條紬が熱々の鉄板ジョークをぶちこんできた。予想だにしない展開に、東條紬の意外な一面を発見。東條紬の「ハンバーグ!!」の叫びを受け、演奏は再開。ワンマン公演らしい熱々な光景を描いていった。

  ライブも終盤へ、自分を見失わずに突き進めと熱く歌いあげる『楕円形メリーゴーラウンド』の登場だ。5人は「進め!!進め!!」と歌い叫び、螺旋を描きながらぐんぐんと熱をアゲながら、この会場を華やかなパーティー会場に染め上げていった。

  「ここにいる5人は、みんなアイドル初心者の状態でこのグループに入りました。何もできないところから始まりました。そんな私たちが、今ここに、2回目の新宿BLAZEに立っています。正直、このグループに完璧な人はいません。でも、仲間がいるからできることがあります。一人一人は不完全でも、5人集まれば出来ないことは何もない。それぞれが補って、引き立たせて、輝けるのがHOT DOG CATなんです。もちろん、私たちも完璧になれるのならなりたいですけど。でも、私たちだから見せられるライブがあって、届けられる言葉があると思うんです。だからわたしは、これたらも私たちらしさを大切にしていくし、それで日々、みんなの背中を押すことができたら嬉しいです。この先、まだまだみなさんの力を借りてしまうことがあります。でも、そのぶん必ずここでしか見れない最高の景色を届けるので、信じてついてきてください」(白河陽奈)

  最後に届けたのが、『オリンピック・ハイテンション』。メンバー自身がライブという場で輝く力を放つアスリートとなり、ハイテンションな声とパフォーマンスを通し見ている人たちを力強く煽っていった。
  この日のライブで5人は、本当に最初から最後まで気合いたっぷりの姿を見せていた。ときに気持ちが熱くなりすぎてしまうこともあったが、でも、それが空回るのではなく、無理やりにでも押し込む強引さに変えていったところに5人の成長を感じていた。5人は、まだまだ不完全だ。無骨で、不器用で、デコボコだ。だけど、ゴツゴツとした存在に触れたとたん、火傷の後が消えないくらいの熱さで彼女たちはせまってくることに気づくはずだ。その熱したパワーに引き寄せられ、一緒に熱い自分になれる。この勢いが、始まったばかりの全国キャラバンを通していろんな地域に届くと思うと楽しみだ。各地のファンたち、しっかり火傷しちまいなよ!!!!!

写真:本間裕介
文:長澤智典

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